髪技理容師を探せ Vol.236 -BARBER ellen 出羽 純一

今回は幡ヶ谷のECHO barbershop 松本 光晴さんにご紹介いただき、中野新橋に本店、幡ヶ谷に2号店を構えるBARBER ellenの出羽 純一さんを取材させていただいた。出羽氏は理容師歴21年、お客様への細やかな配慮や気遣いを第一に考えた接客はもちろん、今後の理容業界を担う若い世代のためにもより魅力のある業界のためのサロン環境作りにも取り組んでいる髪技理容師だ。

Profile

Junichi Dewa (出羽 純一)

BARBER ellen 代表

理容師歴:21年
出身校:中央理美容専門学校
出身地:東京都
得意技術:ツーブロック・ローフェード
得意スタイル:束感のあるカジュアルスタイル(ハイライト入れたり、緩いツイストパーマを組み合わせたりなど)
こだわり:セリングで全体の質感を作ること、10~15分以内で終わるカット
趣味:サーフィン・スノーボード・お酒を飲むこと・ランニング・半身浴

BARBER ellen 中野新橋店 について

まずはサロンへの道順を案内しよう。中野新橋駅改札を左に出て、200mほど直進すると右側に「白・黒」のサインポールが店内でまわっている場所がお目当てのサロンだ。中野新橋駅からだけでなく、中野坂上駅、新中野駅、中野富士見町駅からでも来店可能だ。

セット面3席の店内は、ただ髪を切るだけではなく、より“男らしく” “紳士的” “カジュアル”な、あなた好みに魅せるstyleを創り上げるサロンだ。

お店の簡単な紹介が済んだところで早速、出羽氏のインタビューを進めていくとしよう。

BARBER ellen 出羽 純一氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず出羽さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

出羽氏:よろしくお願いします。父が自営業で鉄工所の仕事をしていることと、母がフィリピンで美容院をやっていまして、フィリピンに遊びに行った際などに美容院で働く姿を見た時に、自分のお店を持つスタイルに「かっこいいな」と憧れていたことがきっかけですね。それで、手に職をつけたい、髪を切ることへの憧れから理容師を目指しました。

バーバーなび:ご両親のお仕事のスタイルに憧れたことがきっかけだったのですね。

出羽氏:理容を選んだ理由としては、当時「ビューティフルライフ」のドラマの影響でカリスマ美容師ブームだったので、それが理由で美容に行ったと思われたくなかったというのもありますね(笑)

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?

出羽氏:バーバー文化が広がり、理容師を目指したいと思う若い人たちが増えてきたことがとても嬉しいです。そういった若い世代のためにも、これからも店舗展開をしたり労働環境も良くしていくことで、理容師になりたいと思う人がもっと増えていく業界にしていきたいですね。

また、僕は「床屋としてお店を持ち、家庭を築き、都内で家も建てることができた」という一つの道を示すことも大切だと感じています。理容は大金持ちにはならなくても、自分のやりたいことを実現し、守りたいものを守れる仕事だということを知ってもらいたいです。実際に、僕が出した支店の店長からも僕の歩んだ道を「同じように歩みたい」と言ってもらえたことも、それが大きなやりがいに繋がっています。

「お金がない」「時間がない」といった理由で諦めるのではなく、やりたいことに挑戦し、迷ったり困った時に手助けを受けられる環境が業界全体にあってほしいと思います。うちのサロンでは、「これが正しいからこうしなさい」という決めつけではなく、「まずは自分の好きなようにやってみて、困った時にアドバイスをする」というスタンスを大切にしています。なので、この考え方をもっと広めて、若い世代が働きやすい環境を作っていきたいです。

バーバーなび:出羽さんの思いと行動がまさに道標となるような店舗展開をされていることがすごく伝わります。

出羽氏:ありがとうございます。理容師が「夢のある職業」だということをもっと多くの人に伝えていきたいんです。「独立が難しい」と感じてつまずいてしまう若い方もいるかもしれません。それであれば「まずはうちに来てみなよ」と声をかけ、必要であれば支援をし、融資が終わった後にはサロンを譲るような形でサポートしていきたいですし、理容の魅力や可能性をこれからも伝えていきたいですね。

バーバーなび:そういった環境下でこれからの理容業界を目指す人が増えていくのが楽しみですね。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それではこだわりを教えてください。

出羽氏:僕が大事にしているのは、自分自身の人柄やキャラクター、気遣いです。技術が上手い人はたくさんいるので、僕が意識しているのはより細かい部分です。例えば、カット中お顔に髪が付いたらすぐに払う、クロスを取った時服に髪が付いていたら真っ先に取る、夏であれば暑そうなお客様には、クロスの中に冷気を入れて涼んでもらうなど、少しでも快適に過ごしていただける空間作りを心がけています。こういったサービスはカットそのものよりも大事にしているこだわりですね。

あとは、お客様との距離感にも気を付けています。必要以上に踏み込みすぎず、お客様がどういう気持ちで、どういう人柄なのかをしっかり見て接客し、自分の技術だけをぶつける接客はエゴをぶつけることでしかないので、お客様が求めているものを第一に考えて行動するようにしています。

バーバーなび:確かに、そういった細やかな気配りがある接客はとても嬉しいですし、満足度にも繋がりますよね。

出羽氏:そうですね。お客様にとって特に気にしていない部分だとしても、そんなところにも手が届く、そんなサロンでありたいと考えています。「気づいてくれるんだ」と思っていただけることが、とても大事だと思います。

スタイリストとして経験を重ねると、つい忘れがちな細かな点ばかりだし、僕自身もそういったことを見落としそうになった時期がありました。でも、自分のお店を持ったことでようやく「お客様を第一に考える接客スタイル」にたどり着けたのだと思います。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

出羽氏:町のサロンなので、うちを好きになってくれる方ならどなたでも歓迎です。技術を気に入ってもらうことはもちろんなんですけど、スタッフの誰かを気に入ってくださり、それがきっかけで通っていただけると嬉しいです。この仕事は「人につく仕事」だと思っているので、このスタイリストやアシスタントに担当してほしいから通ってくださるという方が増えてほしいです。

バーバーなび:人を好きになってもらうという点で、先ほどの一人ひとりの細やかな気遣いなどもやはり大事になってくるのですね。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか

出羽氏:理容師を目指す道のりは、最初は大変なことも多いかもしれません。でも、この仕事は続けることで楽しさや魅力がどんどん見えてくる仕事なので、諦めずに歩み続けてほしいと思います。もし、途中で「先が見えない」と立ち止まることがあっても、自分なりの小さなゴールを設定して、それを一つずつクリアしていくことで新たな楽しさややりがいが見えてくると思います。

また、この仕事はお客様から直接「ありがとう」と言ってもらえる、他にはなかなかない、とてもやりがいのある仕事なので、そこのありがたみを持ってやっていくとこの仕事に対する思いも上がるのかなと思いますね。

バーバーなび:出羽さんにも理容師人生の中で大変なこともあったと思うのですが、どのようにして乗り越えてこられたのでしょうか。

出羽氏:大変な時は同世代で頑張っている仲間を見つけて切磋琢磨することで乗り越えてこれました。やっぱり大変な時に同年代の仲間と寄り添って助け合うことは大切だと思います。良い意味でも悪い意味でも、抜かされた時の悔しさとか、辛い時は話を聞いたり慰めたりして、そこからまた頑張ろうって思えたので、その繋がることっていうのはモチベーションを上げる意味でも大事だったなと思いますね。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

最後に

バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に出羽さんおすすめのメニューと作例を紹介してもらえますか?

出羽氏:はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューをご紹介します。

髪技理容師おすすめメニュースキンフェードカット ¥5,000

モデル提供:BARBER ellen

髪技理容師おすすめメニューカット&ツイストパーマ ¥13,200

モデル提供:BARBER ellen

髪技理容師おすすめメニューカット&ブリーチ&カラー ¥16,500

モデル提供:BARBER ellen

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理容師特集TOPペー

店舗基本情報

店舗名BARBER ellen 中野新橋店
住所東京都中野区本町3-12-15
営業時間・定休日平日10:00~19:00
土日祝日9:00~18:00
定休日:月曜日&第一、第三火曜日
最寄駅沿線東京メトロ丸の内線
最寄駅中野新橋駅
電話番号03-6276-5270
ホームページhttps://beauty.hotpepper.jp/slnH000384666/