
前回はbarbershop KING ikejiriの田貝さんの取材を行ったきっかけで、三軒茶屋エリアのbarbershop KING本店さんに取材を行ってきた。今回は春日井 崇仁さんがインタビューを快諾してくださった。春日井氏は美容師として5年の経験を積んだのち理容師免許を取得された、これからの理容業界を担う若手理容師だ。
Profile
Takahito Kasugai (春日井 崇仁)
barbershop KING本店
理容師歴:9ヶ月
出身校:国際文化理容美容学校
出身地:岐阜県
得意技術:美容と理容の合わさった技術
得意スタイル:ナチュラル・クロップ
こだわり:お客様が見た時に1mm単位でこだわっているなと伝わる仕上がり
趣味:銭湯・サウナ・釣り・カフェ巡り
barbershop KING本店 について

まずはサロンへの道順を案内する。東急田園都市線三軒茶屋駅・池尻大橋駅、又は東急東横線祐天寺駅・学芸大学駅より、徒歩約15分の当サロンは、渋谷駅西口(東急プラザ前)より、バス(系統 渋31~34)下馬1丁目循環、野沢龍雲寺循環、多摩川駅行、都立大学駅前行のいずれかで、『駒繋( こまつなぎ)小学校入口』下車、徒歩約2分だ。
駐車スペースも1台あるので、空きがあれば車での来店も可能とのことだ。

白を基調としたクリーンで落ち着きのある店内は、オールドバーバースタイルをベースとしつつも、旧き良き町の床屋の雰囲気を色濃く残すバーバーだ。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速、春日井氏のインタビューを進めていくとしよう。

barbershop KING本店 春日井 崇仁氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは春日井さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
春日井氏:よろしくお願いします。
きっかけは、自分がやりたいスタイルがアメリカやヨーロッパのかっちりとしたスタイルで、そういったスタイルが理容業界に多かったことですね。
一度は美容師として働いたんですが、美容師のふわっとしたスタイルよりも、理容の文化に根付いたかっちりしたスタイルの方に魅力を感じました。
それと、渋いスタイルのおじさんたちに憧れていたのもありますね。
今どきの若いスタイルも素敵ですが、渋くてかっこいいスタイルといえば理容の世界だと思ったんです。自分もそんなスタイルが似合う大人になりたいと学生の頃から思っていたし、そんなスタイルを作れる人になりたいと思いました。
バーバーなび:一度美容師として働かれていたとのことですが、そこから理容師に進まれた理由をお聞かせください。
春日井氏:美容師と比べると、理容師の方が自分には長く続けられると思ったんです。
とはいえ、学生の頃から理容のスタイルに興味があったのも大きいですね。ただ、専門学校では美容科に進学して美容師免許を取得したので、まずは美容師として働きました。
でも、美容師としての経験を重ねても、「やっぱり理容師になりたい」という思いがどうしても消えなくて、最終的に理容師の道を選ぶことにしました。
バーバーなび:美容の道に進んでもなお、理容への強い思いがあったんですね。

理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
春日井氏:美容と理容の垣根がなくなるといいなって思います。
理容師には理容師にしかできない技術があるし、美容師には美容師の良さがあるのも事実なんで、徐々に歩み寄っていけるともっといい業界になるんじゃないかなって思います。
理容にはちょっと前アメリカのカルチャーが入ってきたことで一時期ブームが起きましたけど、それがブームとか一時的なものじゃなくて、ずっと受け入れられるようになっていくといいなって思うのと同時に、床屋の良さを理容室を利用したことがない人たちに感じてもらえる機会が増えたらいいなと思います。
バーバーなび:床屋の良さを広めることで、理容業界がさらに発展していくといいですね。
春日井氏:そうですね。こういう技術職ってなくなることのない職業って言われているので、もっと目指す人が増えてくれたらいいなって思います。
そのためには、価格を安くする低価格競争をするのではなく、「高くても良い技術を受けたい」と思ってもらえるような価値観が浸透してほしいです。
海外だと、理容室を医療のような感覚で選ばれると耳にすることもあるので、そうした意識が日本にも広まれば、理容の魅力がもっと伝わると思うし、若い人が目指したいって思う業界になっていけるんじゃないかなって思います。
ただ僕ひとりでは大きな変化を起こすのは難しいので、少しずつでもそういうスタイルを広めていけたらなと思います。

髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
春日井氏:一番大切にしているのは、お客様に「ここに来てよかったな」と思っていただける技術と接客を提供することです。接客でも技術でも、美容師時代から理容師になった今も、そこはずっと大事にしています。
あとは個人的に、激しすぎないフェードスタイルが好きなんですけど、理容が生み出す刈り上げの丸みやスタイルの表現にはこだわっています。
美容師時代は、ヘアスタイルを「デザインする」という感覚が強かったんですけど、理容師になってからは「彫刻家」のように、1mm単位の技術でしっかりと面を意識するという違いを感じています。
なのでその違いを楽しみながら、技術を磨いています。
バーバーなび:美容と理容では、必要とされる技術の違いがあるんですね。
春日井氏:そうですね。骨格を見て、人それぞれ頭形は違うのでそこを見極めてこめかみのライン感や、床屋っぽい丸みのあるスタイル作りにこだわっています。

お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
春日井氏:とりあえず「髪型に困っている」という方には、ぜひ来ていただきたいです。
渋くなりたい方や、「どうなりたいのかわからない」「何が正解なのかわからない」という方も、気軽に足を運んでいただけたら嬉しいですね。
バーバーなび:髪型に悩んでいる方にとって、すごく心強いお話ですね。
春日井氏:ありがとうございます。どんなスタイルが自分に似合うのか迷ってしまう人には、一つのサロンに通い続けることもおすすめしたいです。いろんなお店に行ってさまざまなスタイルを試すうちに、逆に迷子になってしまうこともあると思うんです。
だから、信頼できるサロンを見つけて通い続けることで、自分に合うスタイルをじっくり探せるんじゃないかと思いますね。

未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
春日井氏:これからの時代は厳しい部分もあると思いますけど、理容は生き残っていける職業だと思います。
なので、目指すからには自信を持って進んでほしいです。
「これぐらいでいいや」って妥協してしまうと、その程度の結果にしかならないと思うんですけど、熱い思いを持って全力で取り組めば、きっと結果も伴ってくると思うんです。
バーバーなび:チャレンジする情熱が大事ということですね。
春日井氏:そうですね。「やるならやる!」という気持ちで、志高く頑張ってほしいです。
自分なりのやりがいを見つけて、その中に幸せを感じながら仕事をしていくのが大切だと思うので、僕自身今でもそう自分に言い聞かせています。
あとは、やりたいことをやるのが一番です。
もし「お金を稼ぐためだけに理容をやろう」と思っていると、続けるのがしんどくなってくるかもしれません。
理容業界は接客業でもありながら、タイムパフォーマンスが良いとは言えない仕事です。
でも、その中で熱量ややりがいを持っていれば、どんな時でも踏ん張れる力が湧いてくると思います。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に春日井さんおすすめのメニューを紹介してもらえますか?
春日井氏:はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューをご紹介します。
髪技理容師おすすめメニュースキンフェードカット ¥6,300

モデル写真提供:barbershop KING本店
髪技理容師おすすめメニューカット+シェービング ¥6,600

モデル写真提供:barbershop KING本店
髪技理容師おすすめメニューカット+パーマ ¥12,500〜

モデル写真提供:barbershop KING本店
店舗基本情報
店舗名 | barbershop KING本店 |
住所 | 東京都世田谷区下馬1-39-8 下馬マンション1F |
営業時間・定休日 | 11:00 ~ 19:00 (パーマ・カラーは18:00迄) |
最寄駅沿線 | 東急田園都市線・東急東横線 |
最寄駅 | 三軒茶屋駅・池尻大橋駅・祐天寺駅・学芸大学駅 |
電話番号 | 03-3422-9951 |
ホームページ | https://riyou.jp/shop/5993/ |
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