今回、代官山エリアで髪技理容師をリサーチし、HAIR STUDIO ARUIMのオーナー三浦正弘さんに取材を申し込んだ。日々似合うメンズヘアを発掘し続けているという三浦氏に関してはインタビュー記事で詳しくご紹介させていただくが、流石は代官山にサロンを構えているだけあって様々な感性の持ち主である。記事構成の兼ね合いでどこまでこの魅力をお伝えできるかは保証しかねるが、まずはプロフィールとサロンのご紹介をさせて頂こう。
Masahiro Miura(三浦 正弘)
HAIR STUDIO ARUIM
出身地:山形県
理容師歴:15年
出身校:国際文化理容美容専門学校 国分寺校
得意技術:シェービング
得意スタイル:自身の理論を基にお客様の悩み・課題に合わせたスタイル
趣味:写真・WEB制作・子育て
ARUIM について
まずサロンへのアクセスからご紹介する。東急東横線代官山駅からでも徒歩圏内。また距離的にはJR山手線渋谷駅・恵比寿駅の中間に位置しており、いずれの駅からも徒歩5〜6分見ておけば良いだろう。筆者は恵比寿駅から向かったが、道中恵比寿一番会のたくさんの特色のあるお店が並ぶ通りを見ながら歩くのも楽しいものだ。渋谷方面に直進するだけで、ある程度進むと東急東横線の高架が見えれば今回の目的地ARUIMまですぐそこだ。
ちなみにサロン名の『ARUIM」の由来に関して気になる方も多いだろう。そんな方はサロン外観の写真を鏡に映して見てほしい「MIURA」つまりオーナーのMIURA氏のお名前なのだ。
床屋の証であるサインポールは見当たらない。ひょっとするとサロンの中にあるのかも知れないな、なんて考えながら扉を叩きサロンの中にお邪魔したが期待というのはあっさり裏切られるものなのだ。サロンの壁には三浦氏が携わった映画のパネルが飾られている。この日まで20件近く床屋を取材してきた筆者ではあるがひょっとすると訪問先を間違えたのではないか?と心配になったが、奥からInstagramでお写真で拝見していたオーナーの三浦氏が床屋の職人というよりも何か別物のオーラを身に纏って現れたのでとりあえずは一安心だ。
初めてサロンを訪れた筆者は衝撃を受けたと言うのが率直な感想である。ここは床屋だけど床屋じゃない。そして三浦氏も理容師だけど理容師ではないのだと。これは決して誤解して頂きたくないのだがボキャブラリの無い筆者なりの最大限の賛辞を込めた表現であり、当サロンは床屋であってスタジオであり、スタジオであって、でも床屋なのだ。そしてサロンオーナーの三浦氏は理容師であって、プロデューサーであり、フォトグラファーであり、デザイナーであり、クリエイターであり、研究者であり、実業家であり何か一つの言葉、カテゴリやジャンルに振り分けることが出来ないが、それでも理容師なのだ。
さて伝わりにくいサロン紹介で大変申し訳ないが、少しでも興味を持たれた方は是非ご自身の目と足で確かめにいってほしい。
HAIR STUDIO ARUIM オーナー三浦 正弘氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いします。まず三浦さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
三浦氏:はい。よろしくお願いします。当時高校生で元々勉強嫌いでしてまずは大学に行きたくないな、じゃあ何しようと考えた時に、当時は自分の髪の毛をいじっていたり興味があったのでヘア雑誌なんか見ながらお店の紹介や学校の案内なんかが掲載されていましてね。特に理容と美容が分かれている事も知らず、体験入学に応募したのが今の母校なんです。
バーバーなび:そうなんですね。では入学の際に理容科を選択されたという事ですか?
三浦氏:そうです。どっちが良いとかなかったのですが理容科の方にシェービングとか資格的にも理容をおすすめ頂いたというのと、シンプルに理容科の方が合格しやすいよ!なんて囁きがあったのですんなり理容科を選択しましたね。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?
三浦氏:理容師が理容師にこだわりすぎているのかなと思います。実はここ代官山には理容室は私の把握している範囲ですが3軒しかないんです。もちろん美容室は沢山ありますし、様々な個性を打ち出しているという地域性がありますので逆に言いますと、近隣のお客様自身も理容と美容の違いも良く理解されていないというのも現状です。
バーバーなび:確かに、こちらを訪ねる道中にも沢山のサロンがありました。
三浦氏:一般的には理容室・床屋という差別化や意義は少し薄れていて、だだ髪を切る、綺麗に、かっこよくなりたいというサロンを探す。そういう意味では理容のライバルは理容ではなくて美容室だったりするんですよ。メンズ専門のヘアサロンも沢山増えていますからね。ヘアサロンという大きな括りの中で我々もやらせて頂いているので敢えてサインポールなど床屋ならではの匂いを消していたりというイメージづくりをしています。
バーバーなび:なるほど、そういったお考えだったのですね。謎が解けました。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。
三浦氏:当サロンのコンセプトと言いますか一番の売りが「カウンセリング」なんです。もちろんお客様がどのようなヘアスタイルをお求めなのか?も大事なポイントでありますが、お客様のすでにお持ちの悩みはもちろん、お気付きでない課題も含めてお客様と共有することから始めています。
バーバーなび:なるほど、カウンセリングからアプローチ方法を決められるんですか?
三浦氏:そうです。後頭部などお客様が鏡越しでは普段目にしない部分は、毛の流れや癖、骨格など様々な要素がありますので意外にご自身で知っている様で知っていない事も多いんですね。課題をしっかりカウンセリングした上で、お客様のなりたいに近づけていく、実現していくということが1番のこだわりになりますね。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
三浦氏:遠くは神奈川・千葉など遠方から来て頂ける方や以前の勤務先の池袋近辺の方がご来店いただいておりますが、特に今のお客様の大半が学生の頃からのお付き合いだったりしますのでライフスタイルを一緒に過ごして頂ける方、同じ気持ちで寄り添ってくれる理容室をお探しの方であれば近隣のお客様にも是非いらして欲しいですね。
あとは、シンプルに悩んでいらっしゃる方ですかね。当サロンのブランディングに関しても「おまかせ」というよりも「悩みを解決」という部分を打ち出しておりますので、ゆったりと時間をとって頂いて徹底的に解決のお手伝いをさせて頂けるお客様には自信を持って提案させて頂けると思います。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?
三浦氏:3年前に母校に呼ばれてお話しさせて頂ける機会がありまして、当時の1年生とお話しさせていただく機会があって思ったのですが、今ってバーバーブームで盛り上がっていること自体は歓迎されることなのですが、方や学生さんがバーバースタイルしかやりたくないって子が入学する傾向があるそうで、そこには危機感を感じています。
バーバーなび:きっかけとしては良いが、理容師はバーバースタイルだけじゃないと?
三浦氏:はい。当然流行り廃りもあると思いますし、それだけでは食べらない時代が来るかも知れないです。今は情報化社会なので様々なところにアンテナを貼ってマルチで活躍できるようにしていただきたいですよね。当サロンがカウンセリングに力を入れているのも情報を集めるということなんですよ。技術は頑張って練習すれば自ずと身についていくものではありますから、しっかりと情報キャッチして理解を深めてお客様の悩み・課題に求められている事に日々鍛錬している技術を発揮できる様に取り組んで頂きたいですね。
バーバーなび:なるほど、厳しくもまさに本質的なメッセージをありがとうございました。
最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に三浦さんおすすめのメニューと作例を紹介してもらえますか?
三浦氏:はい。こちらこそありがとうございました。私のおすすめのメニューを3つご紹介させて頂きます。
髪技理容師おすすめメニュー・カットと頭皮ケアコース 13,200円
モデル写真提供:HAIR STUDIO ARUIM
髪技理容師おすすめメニュー・カットとスキンケアコース 13,200円(税込み)
モデル写真提供:HAIR STUDIO ARUIM
髪技理容師おすすめメニュー・ケアパーマコース 17,600円(税込)
モデル写真提供:HAIR STUDIO ARUIM
店舗基本情報
ジャンル | 理容室・床屋 |
エリア | 渋谷駅,恵比寿駅,代官山駅 |
店舗名 | hair studio ARUIM |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿西2丁目5−4 INTEGRE代官山 1階 |
電話番号 | 03-5422-3212 |
営業時間 平日 | 10:00〜22:00(最終受付21:00) |
営業時間 日・祝 | 10:00〜22:00(最終受付21:00) |
定休日 | 第1、第3月曜日、毎週火曜日 |
ホームページ | hairstudio-aruim.com/ |
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