髪技理容師を探せ Vol.38 -ヘアーサロンラムール 関谷 宝大

今回は小田急小田原線の経堂駅周辺で地域に根差した理容室を探していたところ、ヘアーサロンラムールさんを見つけた。取材を申し込んだところ関谷さんが快くインタビューに応じて下さった。関谷氏は理容師歴8年目、曾祖父の代から続く理容師というお仕事を家族で営む温かい雰囲気の理容師だ。

Houta Sekiya (関谷 宝大)

ヘアーサロンラムール

出身地:世田谷
出身校:国際文化理容美容専門学校
得意技術:フェードカット、髭のデザイン
得意スタイル:メンズスタイル、ツーブロック、クロップスタイル、ソフトモヒカン
趣味:バスケ、NBA、映画


ヘアーサロンラムールについて

簡単な道案内をすると、経堂駅から出発し、ほけんの窓口の隣のすずらん通りをまっすぐ300mほど進むと黄色い外観が印象的なサロン、ヘアーサロンラムールへ到着する。

サロンは家族経営のアットホームな空間で、気張りせず、気軽に訪れられるような雰囲気。店内はクリーム色のバーバーチェアがかわいらしく、ネオンやポップな装飾品が味のある空間になっている。

お店の簡単な紹介が済んだところで早速関谷氏のインタビューを進めていこう。

ヘアーサロンラムール 関谷 宝大氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず関谷さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

関谷氏:100パーセント家庭環境ですね。やっぱり実家で幼い頃から両親が働いてる姿や、多くのスタッフがみんなここで切っている姿をよく見ていました。また、曾祖父の代から床屋で、父親や兄弟もみんな床屋になって、そういう流れがあるんです。祖父は双子なのですがどっちも床屋になってたりとか(笑)身近に床屋しかいなかったんですよね。

バーバーなび:なるほど、特にプレッシャーとか感じたことはなかったですか?

関谷氏:そうですね。僕、3兄弟で長男なんです。 両親は床屋にならなくちゃっていう、その十字架を背負ってるんじゃないかとすごく気遣ってくれて、あの大学は楽しいぞとかみんな言ってくれたんですけど、でも僕としては「いや、誰も大学行ったことないじゃん」と思ってて(笑)本当に自分でなりたいからという理由で理容師になりましたね。

バーバーなび:幼いころからの床屋になりたいという思いが揺るがずに理容師になられたのは素敵ですね。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?

関谷氏:僕の専門学校は大きな学校だったのでかなりの人数がいました。しかし、床屋も美容師も多くは人間関係で辞めてしまうんですよね。 こうしてこの業界を辞めてしまう理由が、仕事が嫌いになったとかお給料の面や働き方、時間が長いっていうのもあるんですけど、知ってる人の多くは人間関係だったんです。それがすごくもったいないなと思っていて、頑張れる環境を作るのもそうですし、1番改善できる点だと思うんですよ。

バーバーなび:関谷さんも人間関係が大変だったことがありましたか?

関谷氏:そうですね。僕自身も前の職場で色々あって体壊してしまったこともあったので、そのような理由で辞めてしまう人はこれ以上増やしたくないし、理容師になりたいなって思う人が増えてくれる世の中にはなってほしいですよね。

バーバーなび:人間関係はやはりどこの業界でも大変なところがありますよね。

関谷氏:そうですね。やっぱり週1休みで、1日16時間休みなしで働いて給料16万円とかだったらこの仕事をやりたくないと思うのは普通だと思うんですよね。だからそれなりに、長期休暇が取れたりだとか環境の改善をするといいと思います。苦労するのが美学と考えられる時代は終わってほしいなと思いますね。仕事のための人生ではなく、休みを豊かにするための仕事だと思うので、仕事だけよりかはプライベートと両立できる業界になるといいですね。

バーバーなび:昔と今とで、少しずつ変わってきてると感じる部分はありますか?

関谷氏:教え方が丁寧になってきたと思います。やっぱり僕はギリギリ「見て覚えろ世代」なので、教えてもらってないことをやっておいてと言われて、それを失敗するとなんでできないんだよと言われていました。でも最近はカリキュラムがしっかりしてるところが多いしすごいなと思います。この作業をこの段階でこのクオリティーでやったら次行けますよとか、抽象的ではなくて明確な目安があると皆やる気が出るのかなと思います。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。

関谷氏:理容師は髪を切る仕事なんですけど、最終的に対人になるので、人として魅力的な人間ではありたいなと思っています。会話の内容1つでもそうですけど、お互いリスペクトを持って接せるような理容師になりたいと思ってますね。

バーバーなび:なるほど、どう接客したかで最後帰られる時の満足度とかも変わってきますよね。

関谷氏:そうなんです。だから喋りたくないお客様には喋りかけないし、お話好きなお客様であればお話するという風にすると人としても愛されるのかなと思うので、その点を心がけてます。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

関谷氏:うちは本当にお客様の幅が広くて、床屋デビューをするような1歳、2歳の子もいれば、90歳前後の方もいらっしゃっるので本当にメンズの方なら誰でも大歓迎です。

バーバーなび:本当に幅広いお客様がご来店されるんですね。地元のお客様が多いですか?

関谷氏:そうですね。あと最近多いのは、いつも原宿とか表参道の方まで切りに行っていたが今回はうちに来たというお客様です。理由を聞いたら、原宿や表参道に行くのには予約もお洒落もしていかなきゃいけないし気張っちゃうのですが、ここだったら起きて歯だけ磨いて来れば顔そりやシャンプーまで全てやってもらえるからだそうで(笑)家族経営でアットホームな感じなのでラフな格好で気楽に来ていただけるのかなと思っています。なので、そういうので疲れちゃっている方にはぜひ来ていただきたいと思います。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?

関谷氏:カリキュラムがいくらしっかりしても、所詮仕事なのできついものはきついと思うんですよね、絶対。
でも今僕はめちゃくちゃ楽しいし、そこを乗り越えた先に色々なお客様、例えば普段絶対接せないような職業の方とも接することができますし、何より死ぬまで僕の手にある技術は離れないので。

バスケでもサッカーでもそうですけど、ベンチにいたり練習してる間はつまらないかもしれないけど、試合に出れるようになったらすごく楽しいですよね。でも試合に出るためには練習しなくちゃいけなくて。理不尽な話になっちゃうかもしれないですけどその最初の1、2年くらいは根性と気合いで頑張れば、必ずその先何十年と幸せでハッピーな時間が続くから、すごく良い仕事だと思いますね。一生ものだと思います。

バーバーなび:身に着けた技術は一生もの。すごく素敵ですね。ありがとうございます。

最後に

バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に関谷さんからおすすめのメニューと作例を紹介してもらえますか?

関谷氏:はい。こちらこそありがとうございました。こちらになります!

髪技理容師おすすめメニューカット+シャンプー+顔剃り+スキンフェード   ¥5280(税込)

モデル写真提供:ヘアーサロンラムール

髪技理容師おすすめメニューカットのみ   ¥3080(税込)

モデル写真提供:ヘアーサロンラムール

髪技理容師おすすめメニューカット+シャンプー+顔剃り  ¥4730(税込)

モデル写真提供:ヘアーサロンラムール

関谷氏は中学校・高校時代にバスケをやっており、今はプレーはせずともNBAなど試合を鑑賞するのが大好きなんだそう。バスケに興味がある方はぜひ話題を持ちかけると話に花が咲きそうだ。

店舗基本情報

店舗名ヘアーサロン ラムール
住所東京都世田谷区宮坂3-24-2
営業時間・定休日平日9:30~19:30
土日祝9:00~19:00
定休日:毎週月曜日・火曜日
最寄駅沿線小田急小田原線
最寄駅経堂駅
電話番号03-3420-9696
ホームページhttp://www.ramu-ru.sakura.ne.jp/

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