今回はビジネスマンの多い飯田橋駅周辺で髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、サロン・ド・ラッポルティさんを見つけたので取材を申し込むと曽根さんがインタビューに対応してくださった。曽根氏は20年間務めた前のサロンで腕を磨き、満を持して2020年にサロン・ド・ラッポルティを開業したベテラン理容師だ。
Kazuyoshi Sone (曽根 一禎)
サロン・ド・ラッポルティ 代表
出身地:千葉県
理容師歴:24年
出身校:東洋理容美容専門学校
得意技術:好印象を与えるような髪型を作ること
得意スタイル:ビジネスマンとして好印象を与えるスタイル、さっぱりしたスタイル
趣味:料理、スーパー銭湯巡り、旅行、スノボ
サロン・ド・ラッポルティ について
JR飯田橋駅を出て線路の下を通る方向へ進み、線路下を通過した後すぐに左手に曲がり線路沿いに進むとすぐにサロンが見える。
予約済みのお客様から案内を優先させていただくとのことだったので、急ぎの場合やゆっくりと過ごしたい方は事前に電話をしておくのがおすすめだ。店内は落ち着きつつ気分が明るくなるような色合いでリラックスができる空間となっている。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速曽根氏のインタビューを進めていこう。
サロン・ド・ラッポルティ 曽根 一禎氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず曽根さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
曽根氏:僕は理容師一家で、父、母、祖父、叔父、叔母、父方の祖父、いとこが皆理容師なんです。小さい時から両親や祖父の仕事を見ていて、普通親の影響が大きいかと思うのですが僕はおじいちゃんっ子で、祖父の影響がすごく大きかったです。祖父は当時80代だったのですが、まだまだ現役で仕事をしていてすごいなと思ったのが理容師になったきっかけの一つでしたね。結局祖父は92歳まで床屋をやっていました。あとはやはり人と接するのが好きなので、人と接する仕事をやりたいなという思いがあり、理容師に行きついたという感じです。
バーバーなび:すごいですね、ご家族の方々は皆美容師ではなく理容師なんですか?
曽根氏:皆理容師です。実家が床屋なので元々継ぐつもりでこの業界に入ったんですけど、色々と仕事してる上でやはり東京でやりたいなと思って、東京でずっとやってお店もこちらに出しました。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?
曽根氏:やはり世の中のイメージがよくないですよね。最近徐々に頑張っているサロンさんが沢山出てきているのでオシャレやかっこいいイメージになってきましたよね。一昔前は刈り上げしかできない、おじさん・おばさんしかいない、ダサいなどのイメージしかなかったですし、働く側も休みがなくお給料も安い、労働時間も長いイメージが付いていた業界で、実際そうだった時期もあると思うんです。今は人と接する機会がすごく減っていると思っていて、例えばファミリーレストランに行っても、ボタンを押せば席に案内され、注文もレジもセルフでロボットが料理を運んでいくような状態ですよね。その中でもやはり僕らの理容師という仕事は絶対に機械化されないし、多分他のどの仕事よりも人と接することが多く気持ちも伝わりますよね。なので、このような素晴らしい仕事だからこそ労働条件の部分を含めた様々なことが改善されていくと、もっと皆がやりたいなと思う仕事になるんじゃないかな思います。
バーバーなび:最近イメージ以外に昔と変わってきているなと思う部分はありますか?
曽根氏:一昔前とは変わって、今の30代、40代でオーナーをしている人たちは、少しでも良い条件にしてあげたいだとか、沢山成長させてあげたいという気持ちがすごく強い方が増えてきていると思うんですよね。これからそういう人が増えてくれば、もっと良い業界になっていくと思うのですが、そのためにはやはり世の中の印象を変えていかないといけないので、稼げるよとか、良い仕事だよといった部分はどんどん発信していきたいなと思ってます。
バーバーなび:確かに理容業界の印象を変えようという思いを持った方々が増えてきて、SNSなども活用することで若い世代の方々にも良い影響が出つつありますよね。
曽根氏:そうですね。若い世代にもっと積極的に知らせないと、美容師やサービス業などに流れてしまって理容業界に来ないと思うんですよね。このまま何もしないでいると本当に理容業界の成り手も増えないし、業界はダメになって行く一方です。高校などの学校側だったり、サロンだったりで高校生に知らせていければ、より人が沢山来て盛り上がっていくんじゃないかなと思ってます。今はフェードやバーバースタイルが流行ってきたおかげで、若い子たちが増えてきたのは事実ではあるんですが、やはりそれだけではまだダメかなと思っていますね。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。
曽根氏:僕が一番スタイルを作るうえでこだわっていることは「持ち」です。要はできるだけ長くお客様が快適に過ごせるような髪型を意識してます。持ちがいいと売り上げは下がるんですけど、でも持ちがいいよと言っていただけることがすごく多いですね。
バーバーなび:ちょっとでも良いスタイルを維持できたらお客様も嬉しいですよね。スタイル以外の部分でこだわりはありますか?
曽根氏:来たお客様に来てよかったなと思ってもらえるような環境作りや接客にこだわっています。正直、大げさな話ですが接客が8割ぐらいだと思ってるんです。なので僕は接客の部分でお客様に来てよかったと思ってもらえるように意識してます。カウンセリングだったりとかご提案ももちろんですが、会話や間、コミュニケーション力などに力を入れています。もちろん技術も大切なんですけど、やっぱり今日楽しかったなとか、来てよかったなとか、また行きたいなって思ってもらえるような理容師を自分の中で意識してる部分は大きいですね。
バーバーなび:サービス含めての満足度を求められる時代にもなってきていますよね。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
曽根氏:1番やっぱり来ていただきたい方っていうのは、髪型に悩んでる方ですかね。
どうしたら自分に似合うのかとか、どういう髪型がいいのか悩んでいるビジネスマンの方に、きっとご満足いただけるのかなと思います。
バーバーなび:客層としてはビジネスマンの方とかも多いと思うんですけど、営業マンの方や就活をされる方など実際自分にどういった爽やかなスタイルが合うのか悩みを持たれる方も多いですか?
曽根氏:多いですね。近くに大学があるので、就活する大学生が良い感じの髪型にしてくださいと来る子もいらっしゃいますし、あとは新卒の方が上司に連れてこられてちょっと爽やかな感じにしてくれという人もいらっしゃいます。あとは自分でどんな髪型がいいかわからないという方も結構多いですね。世の中で発信されているフェードとかパーマは実際ビジネスマンの方はあまりできないじゃないですか。正直フェードって時間かかりますし、もっと上手なサロンさんもいくらでもあると思うので、そうではない部分に逆に行きたいと思います。なのでフェードなどではなく、ビジネスマンで髪型悩んでる方がいたらカウンセリングしっかりするので、ご満足いただけるんじゃないかなと思います。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?
曽根氏:この仕事はやはりずっと機械化されることもないし、僕も今24年目ですけど、床屋の24年前と今はレジがパソコンになったりとか、カルテが電子カルテになったぐらいしか実は変わってなくて、24年間ほぼ何もやること変わってない業界って珍しいんじゃないかなと思うぐらいなんです。これは多分あと20年経っても30年たっても変わることはないと思うんですよ。人がいる限りなくなることはない仕事だと思うんですよね。だからぜひなってくださいと言いたいです。
あとは、普通に生活していたら出会えないような人と出会えますし、色々な経験のお話を聞くのも全部勉強になりますし、何歳まででも元気な限りできるのでとてもいい仕事です。また、独立だったりお客様つけば稼げるしっていうのもあるので、多分明るい仕事だと思うし、若者が来てくれると盛り上がるので是非理容師になってほしいなと思います。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございます。
最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に曽根さんからおすすめのメニューと作例を紹介してもらえますか?
曽根氏:はい。こちらこそありがとうございました。
髪技理容師おすすめメニューサロン・ド・ラッポルティの定番メニュー ラッポルティカット ¥5,830
モデル写真提供:サロン・ド・ラッポルティ
髪技理容師おすすめメニュー炭酸ヘッドスパと炭酸顔パックのついたグルーミングスパコース ¥10,230
モデル写真提供:サロン・ド・ラッポルティ
店舗基本情報
店舗名 | サロン・ド・ラッポルティ |
住所 | 東京都千代田区飯田橋3-7-7 第2林ビル1階 |
営業時間・定休日 | 平日11:00~21:00 土日祝10:00~18:00 定休日:月曜日、第2火曜日 ※夏季休暇、冬期休暇 有 |
最寄駅沿線 | JR中央線、JR総武線、東京メトロ東西線、東京メトロ有楽町線、 東京メトロ南北線、都営地下鉄大江戸線 |
最寄駅 | 飯田橋駅 |
電話番号 | 03-4361-4275 |
ホームページ | https://salonderapporti.com/ |
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