今回は下北沢駅周辺でオシャレな理容室を探していたところ、Bonnie & Clyde hairworksさんを見つけたので取材を申し込み、森田さんがインタビューに答えてくださることになった。森田氏はダブルライセンスの持ち主で美容師歴19年、理容師歴4年のお客様の日常のライフスタイルに合わせた、髪型のクリエイトを得意としている髪技理容師だ。
Daisuke Morita (森田 大介)
Bonnie & Clyde hairworks 代表
理容師歴:4年
美容師歴:19年
出身校:東京美容専門学校、東京理容専修学校
得意技術:フェードカット、レザーカット、スライドカット
得意スタイル:クリッパーを使うバーバースタイルとレザーやハサミで作るニュアンスを融合したスタイル、レディースのショートやボブスタイル
趣味:ファッション、音楽、アート、旅行、乗馬、NBA、Vintage物などの収集
Bonnie & Clyde hairworks について
当サロンは下北沢駅から徒歩約2分とアクセスしやすい。Bonnie & Clyde hairworksという名前はこの後のインタビューでも由来や思いについて語っていただいたが、由来になる1930年代のアメリカンクラシックの世界観のようなこだわりがサロン内でも感じられ、まるで映画の世界の主人公になったかの様な体験が出来るとともに老若男女関係なく優雅にリラックスして過ごすことが出来る空間が広がっている。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速森田氏のインタビューを進めていこう。
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず森田さんが美容師歴が長い中で理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
森田氏:こちらこそよろしくお願いします。最初に軽く美容のこと話すと、中学生ぐらいの時に髪型のことなどに興味を持ち始め、漠然と髪を切れたら凄いなと思っていました。
高校で進路を決める時に専門学校のことを知り、美容科に進んでみようと思いました。
美容師として続けていく中で、
外苑前のサロン時代に髪の毛のケミカルが好きで資格も取りましたが、
女性の感性や流行をこの先ずっと考えながらこの仕事をやっていけるのかなという葛藤もあり、辞めようと思ったこともありました。
ただ、元々自分のお店を持ちたいという思いがあり、せっかくここまでやってきたのでメンズに強いサロンをやってみようと思い、働きながら理容免許を取得し、このお店を開業したという流れになります。
バーバーなび:美容師をやられてる中で様々な葛藤があったのですね。森田さんの中にあったお店を持ちたいという気持ちから理容免許取得・開業をされたのですね。
森田氏:そうですね。
コアとなるものがないのにお店を出すのは、美味しくないおしゃれだけのレストランを出すみたいな感じが嫌だったので、コアになるものを得るために理容師免許を取得しました。
美容師からすると顔にレザーを当ててシェービングをするというのが聖域のような作業だと思っていたので、メンズに強いサロンをやる上でシェービングができた方が説得力もあるし武器になると思い理容師免許を取るきっかけにもなりました。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?
森田氏:理容・美容というくくりはあまり関係ないと思っていまして。シェービングが出来るかどうかの違いはもちろんありますが、同じ髪を切る1つの仕事として、美容師はすごく理容師の仕事をリスペクトしていると思います。 理容業界に入ってみて、どこか理容のフィールドだけで戦ってる感じもあり、もったいないと思うこともあるんです。理容・美容ともに日本の技術はすごく高いし、外国人の方にも喜んでいただける技術だと思うので、それらを発信するためにより開放的になっていく部分も必要と感じています。
また、床屋は散髪だけのイメージがまだあったり、攻めすぎた髪型になってしまうかな…と少し敬遠されてる方やレディースシェービングに興味のある女性もいると思いますが、床屋に行くのは結構勇気がいると思うんですよね。そういった方も気軽に入れるような、来てみたら実はここ床屋だったんだとなるような開放的なお店が増えていくと良いなと思っています。
バーバーなび:そういった思いも含め、このお店のように個性を意識しつつ、より開放的なお店作りに繋がっているのですね。
森田氏:そうですね。ちなみに、ロゴは「ボニー&クライド」という1930年代の伝説のカップルをテーマにしていて、開業時、店舗名を決める際に「レディース&ジェントルマン」のような意味が欲しく、たまたま映画を見てこのカップルが実話ということを知り、”メンズもレディースも来てほしい”という思いも込め店舗名にしました。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。
森田氏:ヘアスタイルはファッションの一部として僕は提案したいんですよね。お店ではクロスの上に出ている頭の部分しかわからないので、カウンセリング時にお客様が普段何をしていて、この後どこにお出かけして、その髪型がどのような空間で動くのかイメージすることを1番重要視しています。その上で、お客様の個性や髪質を生かしたスタイル作りにこだわっています。
その中で1つやる事が、カットしたお客様が働いているお店に遊びに行ったり、アーティストの方などはライブに足を運んだりして、その空間で切った髪型がどう見えるかなど、イメージがつきやすいんですよね。もちろん全てのお客様にそう出来るわけではないですが、可能な限りそういったところまでイメージして提案出来ればと思っています。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
森田氏:もちろんお客様を選べる立場じゃないとは思っていますが、このお店で自分の感性を開放して、その上で選んで来ていただいたお客様にどれだけ技術やサービスを提供できるかを僕は大事にしています。
昔雑誌で読んだ記事に、銀河鉄道999の作者の松本零士さんが 「世代を超えたアニメを作りたい」というのを見て思ったのが、 僕も世代を超えてカットしたいんですよね。おじいちゃんからお孫さんまで、そこから奥さんや娘さんを含め一家全員の髪を切れるような関係性が1番理想です。加えて、国境も超えたいので外国人のお客様にも来てほしいですね。ハサミ一つで世界中の人とコミュニケーションをとりたいです。
バーバーなび:外国人のお客様も来られると思いますが、このサロンのオープン当初から来られましたか?
森田氏:そうですね。コロナ禍の開業でしたが元々いたお客様も来てくれていたのと、近隣に住んでる方も含め1日1、2人は来られます。色々な国の言葉と文化を知っていればもっと満足頂ける施術が出来たんじゃないかなと思うこともあるので、そういった部分も日々経験として常に学んでいきたいですね。
あとは外国人のお客様に限らず全てのお客様と一緒に切磋琢磨したいですよね。本当はこういうスタイルをやりたいけど髪質的にできない、と思ってる方も沢山いるのでそういった悩みも解決していきたいです。そこを変えられると、そのお客さんはやっぱり定着してくれるというか。 今までも絶対できないと思ったスタイルがここならできたみたいな、その経験をお客様にしてほしいし、 僕もそれができた時にステップアップできると思っています。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?
森田氏:目標や夢を持った方が良いとよく言われるじゃないですか。それはやっぱりすごく大事で、大きな夢を持ってそこに向かう”今”が1番大事かなって僕は思っています。僕も開業するまでの間には無駄だったことがほとんどないと今は思えるんですよね。
でも当時は大きな夢ばかり追いかけてそう思えないんですよ。今だとSNSなどがあり、そこでの技術習得や情報収集ももちろん重要ですが、ただ、それだけではなく、毎日これやっていて意味あるのかなということも含めそういった経験も大事だと思うんです。やっていたことが今後お店を出す際などにも強みとなることもあるので。なので今をすごく大切にしながらしっかり夢は持って頑張ってほしいと思います。
バーバーなび:やってきたことが全て今に繋がっていくわけですね。本当に経験してきたからこその素敵なメッセージをありがとうございます。
最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に森田さんからおすすめのメニューを紹介してもらえますか?
森田氏:はい。こちらこそありがとうございました。
髪技理容師おすすめメニューメンズグルーミングコース ¥8800 (カット+シェービング+眉デザイン)
モデル写真提供:Bonnie & Clyde hairworks
店舗基本情報
店舗名 | Bonnie & Clyde hairworks |
住所 | 東京都世田谷区代田5-1-21 FrereShimokitazawa 202 |
営業時間・定休日 | 平日10:00~22:00(カット最終受付21:00) 土日祝祭日10:00~20:00(カット最終受付19:00) 定休日:月曜日+第一・三火曜日 |
最寄駅沿線 | 小田急電鉄小田原線、京王電鉄井の頭線 |
最寄駅 | 下北沢駅 |
電話番号 | 090-9340-2598 |
ホームページ | http://bonnie-and-clyde.work/ |
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