今回は下北沢駅周辺で髪技理容師と出会いたいと思い探していたところ、BAD-NICE 本店を見つけた。取材を申し込み馬場さんのインタビューをさせて頂いたので早速紹介をさせていただこう。馬場氏は理容師歴9年の、楽しい会話の引き出しを沢山持つ、明るく気さくな髪技理容師だ。
Yoshitaka Baba (馬場 吉崇)
BAD-NICE 本店
理容師歴:9年
出身校:東京理容専修学校
得意技術:フェードカット
得意スタイル:フェードスタイル、クラシックスタイル、クロップスタイル、マレットヘア
こだわり:ファッションと合うか合わないかをよく見ること
趣味:ファッション、ひとり映画、サッカー観戦
BAD-NICE 本店 について
まずはサロンへのアクセスから。下北沢駅西口を駅を背に右手の方向へ出発し、スイングトイズという雑貨屋の前で左に曲がる。その後しばらくまっすぐ歩くと下北沢一番街という通りとの交差点に出るので、左に曲がり1ブロックほど歩くと、ブロックの角にサロンが入る林ビルを見つけることが出来る。
レトロな雰囲気が漂うオシャレな店内は居心地がよく、ゆっくりと時が流れているような癒される空間になっている。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速馬場氏のインタビューを進めていくこととする。
BAD-NICE 本店 馬場 吉崇氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず馬場さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
馬場氏:よろしくお願いします。きっかけがですね、最初は進路を間違えたというか、元々自分の髪の毛をいじるのが好きで美容師になったのですが、よくよく考えたら僕はメンズのカットやヘアスタイルにしか興味がなくて、女性の髪型にはあまり興味がなかったんです。いざ美容室で働いてみると、女性のお客様が圧倒的に多いことに気づきましたね。また、専門学校の時から僕の髪型は七三分けで、さらに専門学校在学中から馬場って苗字でいじられることが多く、「バーバー馬場になったらいいじゃん」とよく言われていたり(笑)洋画やマフィア映画でもバーバーショップのシーンが出てくるのを見て、かっこいいなと思っていました。その後、世の中的にも床屋さんが盛り上がっていたタイミングで、自分のやりたいことがバーバーだったので、もう一度学校に通い直して床屋さんを目指すことにしました。
バーバーなび:美容室で働いてからやはりメンズに特化したいということで理容師免許を取られたんですね。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?
馬場氏:僕が20歳ぐらいの時はバーバーショップやバーバー業界自体がまだ盛り上がり始めたばかりでした。今働いている中で、バーバー業界がすごく勢いがあると感じていますし、若い子たちもバーバーを好きな子が多く、技術もうまい子が沢山いて、逆に感心しているくらいです。それでもまだ世の中全体的には、美容室に通っている男性が多い印象があります。もっと多くのお客様がバーバーショップに通えるようなスタイルの提供ができたらいいなと個人的には思っています。
また、今は20歳ぐらいの子たちが床屋さんに初めて行くことが多いんですよ。美容室と理容室の施術内容は全然異なっていて、顔剃りがあったり、カットもバリカンを使って、美容室とは圧倒的に違う部分が結構あるので、そういった部分を理容室の特別なものとして感じてもらいたいなと思っています。
バーバーなび:理容のスタイルも幅広く、まだ知られていないものもあると思うので、そういったところを業界を通して知ってもらえたらいいですよね。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。
馬場氏:僕が尊敬している先輩で、富士東洋理髪店の阿部さんという有名な方がいらっしゃるのですが、阿部さんは「お客様よりもオシャレじゃないとダメだよ」とよく言っていて、それが彼の口癖でもありました。僕にもその言葉をかけてくれていて、阿部さんは本当に圧倒的にオシャレな方なんです。
やっぱりお客様をカッコよくするには、自分もカッコよくいないといけないので、カッコいい提案ができるスタイルを持つことを重要視しています。
また、接客も大事にしていて、お客様に対して丁寧に接することを心がけています。僕はおしゃべりな方なので、事前に色々な話題を用意することが多いです。サッカーももちろん好きだから見ている部分もありますが、お客様とも話せるのでプレミアリーグなども、できるだけ欠かさずに観るようにしていたり、映画もお客様から聞かれることが多いので、提供できるように色々なものを観て話のネタにしています。ファッションにもアンテナを張っていて、普段から意識して生活しています。
バーバーなび:お客様と楽しく会話する時間を提供するためにも引き出しが多いことは大事ですよね。
馬場氏:そうですね。会話の中でお客様の好きなものがわかってくるので、会話はすごく大事にしています。例えば、サッカーが好きなお客様だと、サッカー選手の髪型が好きだったり、映画が好きなお客様だと、映画に出てくるあの人のあの髪型が好き、ということがよくあります。僕は比較的映画をよく観ているので、「映画のあの髪型にしてください」と言われても対応できます。そういう意味で、常にアンテナを張って、いろいろな情報をキャッチしておくことはこだわっている部分ですね。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
馬場氏:僕の場合、どんなお客様でも親しみやすく対応できる方かなとは自分でも思っています。もちろんサッカーも好きですが、元々野球をやっていたので野球も見ますし、バスケも見ていたりして、会話の幅はかなり広い方だと思います。バーバーショップって少し敷居が高いと思いがちな部分もあるかもしれませんが、僕は結構話しやすいと思うので、話しづらいと感じる方にぜひ来てもらいたいなと思います。
話しづらいと、お客様が思っているやりたい髪型も言いづらいですし、僕らからも伝えづらくなる場合があると思います。でも、会話の中で緊張感をほぐしながら、こういう髪型にしたいとお客様が言いやすい環境を作るように意識しています。伝えづらいことがある方でも、僕がしっかりとお話を聞いて対応しますので、ぜひ僕にやらせていただきたいなと思います。
バーバーなび:外国人のお客様が来られた時のコミュニケーションはどうしていますか?
馬場氏:基本的には最低限の挨拶や簡単な会話、そして写真を見せてもらうことで対応したり、細かい日程の調整などはGoogle翻訳を使って対応しています。ただ、僕はビンテージの時計が好きで、外国人のお客様も時計が好きな方が多いので、時計の話はよくします。最近は円安で日本の商品が安くなっているので、どこでいい時計が買えるかをInstagramで教えたり、おすすめのお店をシェアしたりしています。
外国人のお客様の中には、1か月の旅行中に2週間間隔で2回も来てくださった方や、日本に旅行に来る度にお店に来てくれる方もいらっしゃいました。リピートと言っていいのか分かりませんが、再びご来店して下さる方がいるので、全然会話ができないのに繋がりを感じます。本当にありがたいですね。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?
馬場氏:僕は特に映画が好きですが、映画以外でも絵や写真集など、男性がかっこよく写っているものにはたくさん触れることが大切だと思います。今の若い方たち全員に当てはまるわけではないですが、自分の好きなものに特化しつつ、視野を広げることがより良い結果につながると思います。例えば、僕は音楽も好きで、アーティストの髪型やスタイルも見るようにしています。そういったものに触れることで、お客様のスタイル提案の幅が広がったり、自分の感性も変わってくると思います。色々な感性に触れることで提案の幅が広がり工夫もできるようになると思うので、そういったところを大事にしてもらえたらと思います。
バーバーなび:様々な分野に視野を広げていることが、お客様への対応の幅に繋がっているんですね。
最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に馬場さんからおすすめのメニューを紹介してもらえますか?
馬場氏:はい。こちらこそありがとうございました。こちらになります。
髪技理容師おすすめメニューCut Sheve Shampoo ¥6500
Skin Fade ¥500
Style:Mullet Hair
モデル写真提供:BAD-NICE 本店
モデル写真提供:BAD-NICE 本店
店舗基本情報
店舗名 | BAD-NICE 本店 |
住所 | 東京都世田谷区北沢2-37-16林ビル1F |
営業時間・定休日 | OPEN 10:00~20:00 カット受付 〜19:15 カット&シェーブ受付〜19:00 CLOSE 毎週月曜日 第1第3 月・火 連休 |
最寄駅沿線 | 小田急電鉄小田原線、京王電鉄の井の頭線 |
最寄駅 | 下北沢駅 |
電話番号 | 03-3465-5004 |
ホームページ | https://bad-nice.net/ |
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