髪技理容師を探せ Vol. -CLIPPERS from 136 高橋 瑠玖

今回は町田周辺で髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、Clippers from 136さんを見つけたので取材を申し込むと高橋さんがインタビューに対応してくださった。理容師歴2年目の高橋氏は、今後の理容業界を盛り上げてくれるであろう、熱い思いを持った若手髪技理容師だ。

Ruku Takahashi(高橋 瑠玖)

Clippers from 136

理容師歴:2年6ヶ月
出身校:アポロ美容理容専門学校
出身地:神奈川県厚木市
得意技術:フェード
得意スタイル:フェードを交えたスタイル全般・遊びをきかせたスタイル・クロップスタイル・ラフトップスタイル
こだわり:お客様のご希望に寄り添った仕上がり
趣味:筋トレ・飲み会・サウナ・アウトドア

Clippers from 136について

まずはサロンへの道順を案内しよう。町田駅西口を降りたら、町田バスセンターより【バス】野津田車庫行きに乗車、5駅先の浄水場前停留場で下車すると、向かい道路に鮮やかな看板とおしゃれなバーバーイラストが目印のClippers from 136にたどり着くだろう。

Clippers from 136は、オーナーの人柄と、訪れるたびにかっこよくなるスタイルが楽しみと評判で、店内の音楽や空気感、細部までこだわったインテリアが男心をくすぐる渋くてお洒落なバーバーだ。壁にはサロン名のグラフィティーがクールかつ大きく描かれている。思わず取材班は見惚れていた。(笑)

お店の簡単な紹介が済んだところで早速、高橋氏のインタビューを進めていくとしよう。

Clippers from 136 高橋瑠玖氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず高橋さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

高橋氏:よろしくお願いします。僕が理容師を目指したきっかけは、高校3年生の頃、進路を考えていた時に初めて訪れた床屋でした。もともと母が美容師で、子供の頃はずっと母にカットしてもらっていましたが、田舎の美容室でメンズに特化した雰囲気はなく、いつもおばあちゃんのパーマやカラーが中心。正直、かっこよさは感じられず、カットも『ちょっと下手かな』なんて失礼にも思っていました(笑)。初めて理容室に行った際に、ビシッとかっこよく決まったスタイルに感動して、『理容っていいな』と興味が湧きました。それを理容師さんに話したところ『やってみたら?』と言われ、気がついたら『やります』と即答していました。これが理容師を目指したはじまりです。

バーバーなび:ありがとうございます。理容室にはじめて行った時の感動がきっかけだったのですね。

高橋氏:そうですね。幼い頃から理容師になりたいと思っていたわけではありませんが、人と話すのが好きだったので、理容師の仕事ってなんだか楽しそうだなと思い、スタートしました。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?

高橋氏:今どきのバーバースタイルは元々自分が憧れて理容業界に入るきっかけとなったかっこいいスタイルなので素晴らしいと思っていますし、自分にはない部分ですが、町の床屋さんのように昔ながらのスタイルで理容技術を極めている理容師の姿にもかっこよさを感じます。だからこそ、この魅力あふれる理容がもっと評価されてほしいと思います。理容業界にいると、その奥深さからつい知っているつもりになってしまう時があるのですが、業界の外の方々には思っている以上に理容がまだまだ認識されていないと感じます。実際、同世代の中でも特に女性に『仕事は何をしているの?』と聞かれて『理容師だよ』と答えた際、『美容師?理容師?どう違うの?』と聞かれることも少なくありません。自分もこの業界に入るまでは、理容と美容の免許が異なることすら知らなかったので、同世代の人たちにもこの業界のことをもっと知ってもらいたいと思っています。

バーバーなび:ありがとうございます。理容と美容の違いを答えられる人はまだ少ないかもしれないですね。

高橋氏:そうですね。床屋は特に少し上の年代の方には「ザ・職人」というイメージが根強く残っていると思います。一方で、美容師はキラキラしたイメージをうまく発信している印象があります。理容にも、美容にはないかっこよさがたくさんあるので、僕ら若手が得意なSNSを通じてそれをブランディングしていきたいですね。美容師の発信の仕方には見習いたい点が多いと感じていますし、逆に、理容にはSNSを駆使した象徴的な存在がおらず目標となるアカウントがないことも、理容に興味を持つ人が少ない理由の一つかもしれません。SNSが全てではありませんが、若い世代への認知はフォロワー数に比例する面もあるので、そこが一つの課題なのではないかと思っています。

バーバーなび:バーバーなびとしても、サロンの魅力を最大限に生かした情報をお届けし、今後理容業界の発展に役立つツールの一つとしてお役に立てるよう、取材を進めさせていただきます。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それではこだわりを教えてください。

高橋氏:お客様のやりたいスタイルを第一に優先することを考えています。実際、僕は派手な色味のカラーが好きなのですが、それをそのままお勧めするのでではなく、お客様のやりたいスタイルをお伺いし、イメージしながらこちらの提案をするようにしています。自分の好みを押し付けるのではなく、お客様の希望を尊重しつつ、お客様のイメージに合う形でこちらの提案もさせていただくことが大切だと思っています。

バーバーなび:ありがとうございます。それでは今後チャレンジしようとしている技術があれば教えていただけますか。

高橋氏:今チャレンジしているのは、編み込みやコーンローです。まだ得意とは言えませんが、お客様のご要望に応えられるように練習を重ねています。

バーバーなび:様々なお客様のご要望に応えられるように技術を磨かれているんですね。

高橋氏:そうですね。お客様に満足していただくことが最優先です。そのためにまずは僕自身が技術を磨き、さまざまなお客様に対応できるよう努力しています。また、雰囲気作りも大切だと考えていて、楽しい話をするだけではなく、学生さんが来て人生相談のような場面になった時には真剣に向き合きあうようにしています。困ったときに僕の経験が役立つと嬉しいですし、そんな場所でありたいと思っています。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

高橋氏:どなたでも歓迎しています。お客様に感動を与えられることが理容師の喜びです。ですので、「かっこよくなりたい」「イメージを変えたい」と思っている方にはぜひお越しいただきたいです。また、理容に興味がない方でも、どれだけその方の魅力を引き出せるかが僕たちの腕の見せ所なので、気軽にお越しいただければと思います。大前提として、僕はお客様を選ぶ立場ではなく、選んでもらう立場だと思っているので、どなた様でもお持ちしていますスタイルでやっています。

バーバーなび:お客様に選んでいただけることがサロンとしての喜びにつながるのですね。

高橋氏:そうですね。時々、「僕みたいな人は来てはいけないのかな」と不安に思っていらっしゃる方がいますが、そんなことは全くありません。この雰囲気や空気感に興味を持ってくださった方は、お子さんから学生さん、さらにはイケイケのおじさん世代まで、幅広い層のお客様にお越しいただきたいと思っていますので、ぜひ気軽にお越しください。お待ちしています!

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか

高橋氏:まず伝えたいのは、「理容は楽しいぞ!」ということです。悩んでいるなら、ぜひ理容師になってほしいです。技術の追求が楽しい世界であり、お客様との会話や新たな発見も無限に楽しめる仕事です。僕の学生時代は同級生4人の年代だったので、今は理容を学びたいと思う学生が少しずつ増えていると聞いて、本当に嬉しく思っています。

ただ、甘いことばかりではないということも伝えておきたいです。かっこいいイメージだけで入ってくると、挫折することもあるかもしれません。もちろん、「理容ってかっこいい!」という気持ちが最初の入り口でも問題ありませんが、本気で目指していくのであれば、辛いこともあることを覚悟してほしいです。

バーバーなび:ありがとうございます。技術を学ぶほかに今の理容学生に向けた大事な点があれば教えてくだい。

高橋氏:とにかく、学生時代から人の髪を切ることが重要だと思います。社会に出たばかりのアシスタントはお客様の髪を切れないので、学生のうちにたくさん友達の髪を切らせてもらうことが大切です。アシスタントの時期って最初は楽しいですが、正直雑用が増えてくるとだんだんうんざりしてくることがあります。だから、学生のうちから技術を身につけて、少しでもアシスタントの期間を短くする努力をしておいた方がいいとアドバイスしたいです。

学生時代は、理容師として、またバーバーとして何を追求したいのかを見つける良い機会です。時間がたっぷりある学生時代を活用して技術を極めてほしいと思います。社会に出てからは、仕事が終わった後の疲れた状態でかつ、夜しか自分の学びたいことに時間を使えないこともあるので、その点を考えると学生時代に経験を積み、目指す方向を決めることが大事だと思います。

ネットの知識も大事ですが、現場での知識が何よりも貴重です。やっぱり、髪を切りたいという思いがあって理容師になったのだと思うので、大変なことに直面したときも、自分の技術を信じれるくらい腕を磨いて置くことが大切です。、今は、SNSの力を無限に活用できる環境が整っています。だから、未来の理容師たちには、「一緒にこの理容業界を盛り上げていこうぜ!」という気持ちを伝えたいです。

バーバーなび:熱い想いをありがとうございます。サロンオーナーの小林さんからも、よろしければお言葉をいただいてよろしいでしょうか。

小林氏(サロンオーナー):はい。ざっくり言うと、学生時代は自分がどんな人間になりたいのか、その軸をしっかり持つことが大切です。他人の言葉に流されず、自分の意志を持って発言できるようにしたいですね。社会に出たときには、サロン側を驚かせるくらいの気合いで来てほしいと思っています。そのためには、様々な経験を積んで、自分は何になりたいのか、どこで折れることができて、どこを譲れないのかを考える必要があります。

若手が少ない業界だからこそ、わがままで自己中心的でいいんです。若いうちに、自分が周りと横並びになるのではなく、抜けていく存在になりたいのであれば、周りの学生と違うことをしなければなりません。社会は学校とは違い、結果を求められる場所です。もちろん、わからないことは「わかりません」と言っても大丈夫ですが、「どうしたらいいか」と聞くのではなく、「自分はどうしたいのか」を考えることが重要です。

バーバーなび:オーナーさんからの素敵なメッセージもありがとうございました。日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。

店舗基本情報

店舗名Clippers from 136
住所東京都町田市旭町2丁目8−11 石川ビル 1
営業時間・定休日水~金曜日 12:00~22:00
土~日曜日 10:00~19:00
定休日:月、火曜日
最寄駅沿線小田急線
最寄駅町田駅
電話番号080-3930-0136
ホームページhttps://beauty.hotpepper.jp/slnH000536807/coupon/

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