今回は亀戸・錦糸町エリアでおしゃれな理容室をリサーチをしていたところ、HAIR PRODUCED BY GOOD BOXさんを見つけたので取材を申し込んだところ、代表の河合さんがインタビューに応じて下さることになった。河合氏は美容師と理容師のダブルライセンスの持ち主でその道30年のベテラン理容師だ。

Profile

Jun Kawai　(河合 潤)

HAIR PRODUCED BY GOOD BOX

理容師歴：30年
出身校：中央理容専門学校
出身地：東京都江東区
得意技術：パーマ全般、艶髪ストレート、ヘッドスパ
得意スタイル：ミディアム・ショートスタイル
こだわり：洗いざらしでまとまるスタイル
趣味：仕事、サバゲー

HAIR PRODUCED BY GOOD BOX について

当サロンの最寄駅は亀戸駅・錦糸町駅・押上駅などがあり、それぞれの駅からバスの場合の停留所は、亀戸駅から「亀戸天神前」、錦糸町駅から「横川三丁目」、押上駅から「柳島」となる。

店内は、美容と理容二つの空間が整っており、それぞれの空間でゆったりとくつろげる落ち着いた雰囲気が特徴的である。美容と理容それぞれのアプローチにより、こだわりのあるトータルビューティーメニューを受けることができるだろう。

お店の簡単な紹介が済んだところで早速、河合氏のインタビューを進めていこう。

HAIR PRODUCED BY GOOD BOX　河合 潤氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび：こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは河合さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

河合氏：よろしくお願いいたします。元々、実家が理容室で、そこで働かれていたスタッフの方々が素敵で楽しく仕事をしていた姿を見て、幼少期の頃からこの仕事をやりたいと思っていました。また、中学生でダンスを始め、ニューヨークに行った際に美容室のオーナーと出会ったことで、この仕事を本気でやろうと考えるようになり、そこをきっかけに最初は理容師免許を取りました。

バーバーなび：最初に理容師免許を取られたのですね。美容師免許はどのような経緯で取られたのですか？

河合氏：最初は何もわからず理容免許を取り、理容業界に入って何か違和感を感じ、修行先が理美容サロンだったこともあって働きながら美容師免許も取りました。理容に対するコンプレックスはありましたが、理美容ともにやることは一緒なんだということに気付き、実際に仕事に何も影響がなく、今はダブルライセンスを活かせるような形にしています。

今現在、メーカーの商品チームに入らせていただいたり、剃刀の会社のアドバイザー兼講師を務めさせていただいたりもしています。また、一時期は通販番組の生放送番組に出演して、ビューティーアドバイザーとしてヘアケア用のアイロン・ドライヤーなど販売していたこともあります。

理容業界への思い

バーバーなび：理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか？

河合氏：理容の仕事自体は好きですが、理容業界にあまり馴染めない部分感じています。理美容は同じ技術職でありながら、人物像が大きく分かれ、理容は男性が多く硬派なイメージではありますが美意識をあまり持たない人もいたりして、そうした雰囲気に違和感を覚えていました。”修行”、”～～先生”など理容業界のイメージに抵抗があり、美容業界では、”経営者”としてやられている人が多く、その中で学ぶこともたくさんあり、自分の成長にも繋がっていると実感しています。

理容業界も派閥や閉鎖的な考えにとらわれず、幅広く新しいものを取り入れ、美容業界のように進化していってほしいと思っています。実際に経験したことですが、以前パルコに出店していた際、赤と青のサインポールを片づけてほしいと言われました。遠回しに「ダサい」と言われたようなもので、当時は資金もなく仕方なく黒のガムテープでゼブラ模様にすると何も言われなかったということもありました。

理容の技術そのものではなく、過去に作られた「床屋はダサい」という世間のイメージが根強く残っている部分を今後変えていく必要がありますよね。

バーバーなび：河合さんが今後取り組んでいきたいことはありますか？

河合氏：理容と美容、両方を経験しているからこそ感じることですが、理美容の垣根を越えて、ヘア産業全体がもっと良いイメージを持たれ、楽しく発展していけたらいいなと思っています。昔はタトゥーが入っていることや白衣を着ることに対して「ダサい」という評価がありましたが、やっていること自体は変わらないのに、今はむしろカッコいいと捉えられる時代になっています。そうやってイメージが変わることはとても良いことだと思いますし、理容業界でもそういった変化にもっと気づいてほしいと感じています。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび：それではこだわりを教えてください。

河合氏：理容師は修行時代からショルダーマッサージや顔そりを習得するため、体感技術を得意としている人が多いです。顔そりのように、人に刃物を触れる仕事は医者、歯医者、そして理容師だけ。その貴重な技術を持つからこそ、人の肌に触れる感覚が研ぎ澄まされています。その結果、ヘアデザインだけでなく、ヘッドスパやマッサージなどの技術にも優れた理容師が多いのだと思います。

まさに「経営者向けの美容師、技術勝負の理容師」という状況。美容師はまつエクを施術できますが、顔そりはできません。一方で、脱毛する人が増えている今の時代、脱毛後の毛が柔らかくなり、一日では完全に抜けないケースもあります。そんなとき、理容師が毛を掘り起こしてケアするなど、時代に合わせた新しいアプローチを取り入れていきたいと考えています。

お客様へのメッセージ

バーバーなび：どのようなお客様にお店に来て欲しいですか？

河合氏：この店を出す際のテーマは個室を完備し、都心まで行かなくてもゆっくりくつろげるサロンを作ることでした。ある意味タイミングが良かったのは、ちょうど店をオープンした頃にコロナ禍が訪れたことです。それまで都心に足を運んでいた人たちが近場で探すようになり、さらに人との接触を避けられる空間を求める時代になったことで、当店に来てくれるお客様が増えました。スペースに余裕を持たせることで、長時間過ごしても疲れない空間づくりを心掛けた結果、遠方からお越しいただくお客様もたくさんいらっしゃいます。サービスの質を求めて来店される方々に、時間をかけてしっかりと向き合いながら対応していきたいと考えています。

バーバーなび：コロナ禍がユーザーの動きが変わるきっかけになり、需要に合わせたサービス提供ができていたのですね。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび：理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

河合氏：これからはAIの発展により、事務的な作業はどんどん減っていくと思います。しかし、技術職はコンピューターやAIには代替できないため、今まで以上に価値が高まっていくと考えています。

日本人は接客力があり、技術も優れているというブランド力を持っています。そのため、技術を身につけた上で、例えばドバイやアメリカなど単価の高い場所で働くという選択肢も広がっていくでしょう。私も若ければ挑戦したいくらいですが、日本だけにとどまらず、世界で活躍する未来を見据えてほしいと思っています。

日本は職人気質な国であり、食・サービス・技術のレベルは非常に高いものの、国内だけではその価値が埋もれてしまいがちです。だからこそ、海外など本当に価値を発揮できる場所で活躍するという生き方を選ぶ人が増えてほしいと願っています。

バーバーなび：素敵なメッセージをありがとうございました。

最後に

バーバーなび：本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に河合さんおすすめのメニューを紹介してもらえますか？

河合氏：はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューをご紹介します。

店舗基本情報

店舗名	HAIR PRODUCED BY GOOD BOX
住所	東京都江東区亀戸3-20-13
営業時間・定休日	平日　　09:30～19:30 土日祝　09:00～19:00 定休日：毎週月曜･火曜
最寄駅沿線	JR総武線
最寄駅	亀戸駅
電話番号	03-6882-4746
ホームページ	https://www.goodbox.tokyo/

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