お顔そりエステサロン fika 渡来 可奈子

今回は、レディースシェービングに特化したサロンをリサーチしていたところ、お顔そりエステサロン fika を見つけ、取材を依頼したところ渡来可奈子さんが快諾してくださった。渡来氏は「心のよりどころでありたい」という思いを胸に、丁寧なカウンセリングとおもてなしを大切にし、非日常的な空間でお客様にリラックスしていただける時間を提供している。まさに心に寄り添う理容師だ。

CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)

お顔そりエステサロン fika

渡来 可奈子

理容師歴:16年
出身校:国際理容美容専門学校
出身地:千葉県柏市高柳
得意技術:シェービング
こだわり:お肌に負担をかけないシェービング
趣味:サロン運営

サロン紹介

まずはサロンへの道順をご案内しよう。高柳駅東口から徒歩5分。階段を下りてロータリーを進み、県道280号を直進すると、右手に青い屋根の床屋が見えてくる。そのすぐ右手に当サロンがあり、白い玄関が入り口だ。

「お顔そりエステサロン fika」は、理容師歴16年の渡来氏が営む、女性のためのシェービングとエステに特化した完全個室サロン。日常を離れて心からリラックスできる空間を用意し、一人ひとりの肌の状態に合わせた丁寧なシェービングを行っている。安心して相談できるよう、カウンセリングを大切にしているのも特長だ。肌だけでなく心までリフレッシュできる、特別な時間を提供するサロンである。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いします。まずは渡来さんが理容師を目指すきっかけを教えてください。

渡来氏:よろしくお願いします。父が理容師だったこともあり、身近な存在ではありましたが、当時の私にとって理容室は「おじさんが行く場所」というイメージが強く、あまり惹かれてはいませんでした。むしろ美容室に行きたい、メイクを学びたいと考えていたのですが、父からは「成り手が多いからやめておいた方がいい」と言われ、進路に迷いました。そんな時、国際理容専門学校にエステも学べるコースがあることを知り、「理容師という道にもこういう可能性があるのか」と思い、方向転換をしました。

バーバーなび:最初は抵抗があったものの、理容の持つ幅広い可能性に気づかれたのですね。その中で、特にシェービングに特化していったきっかけは何だったのでしょうか。

渡来氏:もともとエステには興味がありましたが、それも最初は父から反対されていました。ですので、専門学校ではクラシカルバックの練習を重ね、大会にも出場しましたが、その姿を見ていた先生が「クリップス」というサロンのオーナーを紹介してくださいました。そのサロンではレディースシェービングも行っていて、女性スタッフが少なかったこともあり、すぐに施術を任せてもらう機会を得ました。その際にお客様から「またあなたにシェービングお願いしたい」と言っていただけたことが大きな転機でした。自分の技術で喜んでいただける実感があり、「シェービングは楽しい」と心から思えた瞬間でした。そこからはカットよりもシェービングに惹かれるようになり、最終的にシェービングとエステに特化した今のサロンをオープンするに至りました。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対して、どのような思いや考えをお持ちですか?

渡来氏:理容業界というと、今でも「昔ながらの床屋」というイメージを持たれる方が多いと感じています。サインポールが回っていて、男性客が中心という印象ですね。私自身「理容師です」と名乗ると、床屋さんですか?という反応をいただくことも少なくありません。そのイメージを少しずつ変えていきたい、という思いがあります。レディースシェービングというサービスがもっと広く知られるようになれば、理容に興味を持つ女性も増え、提供する側も受ける側も、より楽しめる業界になっていくと思います。

バーバーなび:そのイメージを変え、理容の魅力を広めていくためには、どのような取り組みが必要だと考えますか?

渡来氏:ご来店されるお客様の多くは「エステシェービングができるお店を探していた」とおっしゃいます。しかし、現状ではそのようなお店が少なく、探しにくい状況があります。例えば、ホットペッパーで「お顔そり」と検索しても、脱毛サロンが出てきてしまうことも多く、本当に顔そりを探している方に情報が届きにくいのです。だからこそ「レディースシェービング」というサービスとして明確に差別化し、積極的に情報発信していくことが重要だと考えています。探している方がピンポイントで見つけられる環境を整え、認知を広げていきたいですね。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それでは、理容師としてのこだわりを教えてください。

渡来氏:一番のこだわりは「非日常を体験できる空間」を提供することです。以前勤めていたサロンは、カーテンで仕切られた個室でしたが、隣の声や外の雑音が響き、お客様が十分にリラックスできないという声もありました。そこでこのサロンでは、雑音を完全に遮断した完全個室のプライベート空間を整えています。この環境だからこそ、接客や施術のクオリティを高く保ち、お肌の美しさだけでなく、心からくつろげる極上のリラックスと最高のおもてなしをお届けできると考えています。

バーバーなび:完全個室だからこそ実現できるサービスなのですね。きっとこの素敵な空間がお客様とのコミュニケーションにも活かされているのですね。

渡来氏:ありがとうございます。個人サロンなので、カウンセリングの時間を特に重視しています。時間を気にせず向き合えますし、短い方でも20分最初はヒアリングを通したコミュニケーションを取り、長い方では1時間ほどお話しすることもあります。中には友人や家族にも話せないような悩みをここで打ち明けてくださる方もいらっしゃるので、そのようなお話を聞かせてもらえることが本当にありがたいことです。施術だけでなく「心を受け止めること」も私にとって大切なおもてなしのひとつです。お客様の言葉を途中で遮らず、じっくり耳を傾けることを意識し、このサロンがお客様にとってちょっとした心の寄り所になれば嬉しいです。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来てほしいですか?

渡来氏:育児や仕事、介護などで「自分のためだけに時間を使えていない」と感じている方に来ていただきたいです。お肌の悩みはもちろん、女性ならではの悩みを抱える方にとって、ここが「自分のためだけの空間」になればと思っています。施術を通じてお肌がきれいになるのはもちろん、鏡を見たときに「あ、綺麗」と感じてもらえれば、心も元気になれるはずですし、少しでもリフレッシュできる場として力になれたら嬉しいです。

バーバーなび:月一回の自分へのご褒美のような場所として、多くの方に利用していただきたいということですね。

渡来氏:そうですね。月に一度でもそういう楽しみがあると、日々の忙しさの中で頑張れる原動力になります。お客様にとって「また頑張ろう」と思えるきっかけのひとつになれたら嬉しいです。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

渡来氏:理容師というと髪を切ったりお顔を剃ったりする技術がまず思い浮かぶと思いますが、それだけではありません。理容を通してお客様と出会い、時には人生を変えるきっかけになることもある、とてもやりがいのある仕事です。最初は「自分のために」と思って始めても、やがて周りの人のためになり、「ありがとう」と感謝される瞬間が必ず訪れます。その言葉をいただけるまでには大変なことも多いですが、最初の数年を乗り越えれば楽しい未来が待っています。ぜひ諦めずに頑張ってほしいです。

バーバーなび:修行の期間や大変な時期を乗り越えるために、意識していたことやアドバイスがあれば教えてください。

渡来氏:一人で抱え込まないことですね。最初は右も左も分からず、もがきながらの日々だと思いますが、先輩たちの姿を見て学び、技術を盗むことも大切です。そして分からないことはそのままにせず、素直に聞くこと。辛い時は話を聞いてもらうこと。それだけで気持ちが楽になるはずです。だからこそ、周りの先輩を頼りながら頑張ってほしいと思います。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

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SHOP INFORMATION

  • 店舗名:お顔剃りエステサロンfika
  • 住所:千葉県柏市高柳1470−5
  • 営業時間(平日):(水)(木)(金) 10:00〜16:00
  • 営業時間(土日祝):(火)(土) 10:00〜18:00
  • 定休日:不定休
  • 沿線:東武アーバンパークライン
  • 最寄駅:高柳駅
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