THE BARBER STYLE MAGAZINE

2025.10.23

秋の乾燥、頭皮がかゆい!理容師が教える保湿ケアの基本

秋の頭皮はなぜかゆい?乾燥のメカニズムをプロが解説

秋は空気が乾き、夏に受けた紫外線や汗・皮脂の影響が一気に表面化。水分が抜けやすい環境+バリア機能低下が重なり、かゆみ・フケ・つっぱり感が出やすくなります。

  • 空気の乾燥:湿度低下で頭皮の水分が蒸発。軽い刺激でもかゆみを感じやすく。
  • バリア機能の低下:夏の紫外線・洗いすぎ・摩擦で「皮脂膜」が乱れ、水分保持&外的刺激ブロック力がダウン。

乾燥を放置するとヘアスタイルのキープ力も低下。まずは「守る(保湿)」を最優先に。

理容師さんが伝授!今日から始める頭皮保湿ケアの基本

  1. やさしく洗う:予洗い→泡で包む→指の腹でマッサージ→念入りすすぎ。
  2. 保湿を足す:シャンプー後は頭皮用ローション/エッセンスで水分と油分を補給。
  3. 刺激を減らす:熱すぎるお湯・強い摩擦・ドライヤーの当てすぎを控える。

プロの目安:お湯は約38℃、ドライヤーは頭皮から15cm以上離して、根元から素早く。

シャンプーを見直そう!洗い方と選び方のコツ

正しい洗い方(今日からできる)

  • 予洗い1〜2分:ぬるま湯で皮脂・汗の7割は落ちる。泡立ちも向上。
  • 泡で洗う:原液直塗りはNG。手で泡立て、頭皮にやさしく行き渡らせる。
  • 指の腹で:爪は立てない。円を描くようにマッサージ。
  • すすぎ徹底:「もういいかな?」からさらに1分。耳裏・襟足も忘れずに。

選び方(秋〜冬の基準)

  • 洗浄成分:アミノ酸系/ベタイン系などマイルド処方。
  • 保湿成分:ヒアルロン酸 / セラミド / グリセリン / コラーゲン 等。
  • 低刺激:香料・着色・アルコール控えめ。敏感肌は無添加系を優先。

「スースー系」は爽快だが、乾燥期は刺激に感じることも。症状が強い日は控えめに。

頭皮にうるおいを!保湿アイテムの賢い使い方

頭皮用ローション/エッセンス

  • 使い方:タオルドライ後、分け目を作りながら数プッシュ→指の腹でなじませる。
  • 見る成分:ヒアルロン酸・セラミド(保湿)/センブリエキス・トコフェロール(血行)/グリチルリチン酸2K(抗炎症)。

頭皮用オイル(プレシャンプー)

  • シーン:頑固な乾燥フケ・つっぱり感に。
  • 使い方:乾いた頭皮に数滴→3分なじませ→シャンプーでオフ。
  • おすすめ:ホホバ / スクワラン / アルガンなど酸化に強いオイル。

仕上げの乾かし:温風で根元8割→冷風で地肌をクールダウン。水分を抱え込ませてキュッとキープ。

生活習慣も頭皮ケアの一部!見落としがちなポイント

  • 睡眠:7〜8時間、入眠前のスマホは控えめに。
  • 食事:たんぱく質/ビタミンB群/C・E/亜鉛・鉄をバランスよく。
  • 運動・ストレス:軽い有酸素&ストレッチで血流UP、ストレスは上手に発散。
  • 嗜好品:飲酒・喫煙は血行を阻害。頻度と量を見直し。
  • 空調管理:加湿器で湿度40〜60%を目安に。

年齢・肌質別!あなたにぴったりの頭皮ケア提案

20〜30代前半(皮脂活発 × 実は乾燥も)

  • 洗浄:マイルドなアミノ酸系で毎日OK。洗いすぎNG。
  • 保湿:ノンアル頭皮化粧水で「軽く・薄く・毎日」。

30代後半〜40代(ハリ低下が気になり始める)

  • 洗浄:保湿+血行サポート成分配合を選択。
  • 保湿:エッセンスでマッサージ塗布、週1ヘッドスパ併用が理想。

乾燥肌タイプ

  • 高保湿のアミノ酸系&セラミド配合を最優先。熱めの湯・摩擦は回避。
  • 局所はオイル併用。ドライ後は軽いミストで仕上げ保水。

敏感肌タイプ

  • 無香料・無着色・アルコールフリー。新製品はパッチテストを。
  • メントール強め・強いピーリング様成分は避ける。

明日から実践!頭皮ケアのネクストアクション

  1. シャンプー棚卸し:成分表示を確認し、秋仕様(アミノ酸系+保湿)へ切替。
  2. 洗い方更新:今夜から「予洗い→泡→指の腹→長めすすぎ」を徹底。
  3. 保湿を追加:入浴後60分以内に頭皮ローション。週2〜3回から習慣化。
  4. 生活も調整:寝る前のスマホ15分短縮・加湿器ON・水分補給を増やす。
  5. 理容室で相談:「頭皮チェック&秋向けヘッドスパ希望」で予約してみる。

目安:2週間続けると「かゆみ・粉っぽさ・つっぱり感」の変化が見えます。

知っておきたい!頭皮の乾燥・かゆみに関するQ&A

Q1. 頭皮の保湿剤でベタつきませんか?

頭皮用は軽い処方が主流。分け目ごとに少量を塗布し、頭皮にだけなじませればベタつきは最小限。夜ケア→朝軽くブローでもOK。

Q2. どんな成分を選べばいい?

まずはヒアルロン酸・セラミド・グリセリン等の保湿。症状が強い日はグリチルリチン酸2K(抗炎症)配合が安心。清涼感は控えめに。

Q3. 毎日洗わない方がいいって本当?

体質と生活次第。汗・皮脂が多い日は毎日でOK。ただしやさしく洗ってしっかり保湿が大前提。強洗浄で毎日はNG。

Q4. 頭皮マッサージは効果ある?

血行促進・リラックスに有効。指の腹で1〜2分、痛みが出ない圧で。炎症がある日は刺激を避け、鎮静を優先。

Q5. 食事で改善できますか?

直接の即効薬ではないものの、たんぱく質/ビタミンB群・C・E/亜鉛の不足は乾燥悪化の一因。バランス改善で土台から安定します。

Q6. 市販品と理容室品の違いは?

配合濃度・処方の緻密さ・カウンセリング前提かが違い。自己判断で合わない物を試すより、理容師さんの診断付きで選ぶ方が近道です。

まとめ:快適な頭皮で秋のヘアスタイルを楽しもう!

秋のかゆみ・フケは乾燥+バリア低下が主因。だからこそ、やさしい洗浄と「足りない分を補う保湿」が最短ルートです。
シャンプーの見直し・頭皮保湿の追加・生活習慣の微調整をセットで続ければ、スタイルの持ち・ツヤ・ボリューム感まで好循環に。

迷ったら理容室で頭皮チェックから。プロのヘッドスパとホームケアの二刀流で、この秋はかゆみ知らずの快適な頭皮へ。
清潔感もスタイリング再現性も、一段と上がります。

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