THE BARBER STYLE MAGAZINE
2025.11.17

冬の防寒アイテムとして欠かせない帽子。しかし「髪が潰れる」「蒸れて頭皮に悪い」「薄毛の原因になる」など、気になる噂も多く聞かれます。バーバーなび編集部では、理容師への取材を通して、帽子と髪の関係をあらためて整理しました。結論から言えば、正しく選び、正しくケアすれば、帽子は冬のおしゃれの強い味方になります。
冬場は乾燥・静電気・温度差が重なり、髪と頭皮にとっては負担が大きい季節です。 そこへ帽子が加わることで「蒸れ」「摩擦」「圧迫」が起こりやすくなり、髪型が崩れやすいのも事実。 ただし大半は“選び方と扱い方”で改善できる点ばかりです。
冬は汗をかきにくいと思われがちですが、暖房や気温差で帽子の中が蒸れやすくなります。 これはフケ・かゆみ・炎症などの頭皮トラブルの原因に繋がることがあります。
帽子を脱ぎ着する際に髪との摩擦が起こり、切れ毛やパサつきに繋がることがあります。 乾燥しやすい冬は特に注意が必要です。
「きつい帽子」は頭皮の血行を妨げることがあります。 血行不良は髪の成長サイクルにも影響するため、適度なゆとりが重要です。
トップのボリュームが潰れやすい、動きがなくなるなど「髪型が決まらない」という悩みは多くの方が感じています。 しかし、事前のセット方法やスタイル選びで大半はカバーできます。
半乾きのまま帽子をかぶると蒸れが一気に悪化します。 冬場こそ「根元からしっかり乾かす」ことが最重要ポイントです。
形が崩れにくく、帽子初心者でも扱いやすい万能スタイルです。
サイドが膨らまないため、帽子のシルエットを綺麗に保てます。
多少潰れても“無造作感”に見えるため、帽子と非常に相性の良いスタイルです。 ムースで仕込むと、脱いだ瞬間も柔らかな動きが残ります。
潰れても分け目が残っているため、復元が容易。 ヘアオイルを少量なじませるとまとまりやすくなります。
マッシュ・センターパートなど、動きのあるスタイルが◎
ツーブロックショート・七三スタイルなど、潰れても整えやすい形が人気。
ベリーショート・グレイヘア活かしのショートなど自然体のスタイルが好相性。
冬の帽子は、防寒にもファッションにも欠かせないアイテム。 正しい選び方・かぶり方・ケアを知れば、髪へのダメージを最小限に抑えつつ、快適な髪型維持ができます。 ぜひ次回のカットでは「帽子をよくかぶる前提のスタイルにしたい」と理容室へ相談してみてください。
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