KUJAKUヘアケア&フェイスケア 大累 一生

今回は以前バーバーなびでご紹介させていただいたINHERITの梶原 健一さんにご紹介いただき、KUJAKUヘアケア&フェイスケアの大累 一生さんを取材させていただいた。大累氏は理容師歴36年。すべての技術の土台となるベーシックの重要性と、お客様に喜んでもらえることの本質的な魅力を語ってくれた。その姿勢は一貫して揺るがず、学び続ける理容師としての信念と、人間味あふれる親しみやすさが取材中の随所に表れていた。落ち着いた空気の中にも温かさが宿り、そのバランスの良さが印象的な髪技理容師だ。


CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび) 

大累 一生

理容師歴:36年
出身校:中央理容美容専門学校
出身地:神奈川県
得意技術:リラクゼーションメニュー
得意スタイル:ベーシックスタイル
こだわり:どの技術に対してもベースにこだわり、お客様の要望に応えること
趣味:サウナ、食べること

サロン紹介

まずはサロンまでの道順をご案内しよう。 グリーンライン東山田駅2番出口を出たら、正面の信号を渡り312号線を直進する。大通りに出たところで右折し、さらに15分ほど歩くと左手にサロンが見えてくる。 また、JR南武線の武蔵中原駅からバスで向かうことも出来る。北口、中原駅前のバス停から鷺沼駅行きに乗車し、「久末」が最寄りバス停である。 目印としては、セブンイレブン川崎高津野川店を意識すると分かりやすいだろう。

当サロンは、落ち着いた空気の中でゆったりと過ごしたい方にふさわしい空間だ。シンプルで座り心地の良いバーバーチェア、整然と配置された機材が並び、清潔感とほどよい親近感が同居する最適な環境が整っている。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。まず、大累さんが理容師を志すきっかけについてお聞かせください。

大累氏:こちらこそよろしくお願いいたします。高校卒業後は、まだ進む道が定まらず、しばらく迷っていました。そんな折、父から「やりたいことをがないのであれば、とりあえず一年学校に通って、やりたいことを見つけてはどうか」と勧められ、まずは専門学校へ進んで資格取得を目指すことにしました。その後、実家へ戻って理容の仕事を始めましたが、当時の私は不器用で、考えるより行動が先に出てしまう性格だったため、仕事に慣れるまでには時間を要しました。

バーバーなび:そのような状況から、どのように技術を身につけていかれたのでしょうか。

大累氏:幸いにも、名のある先生方との出会いに恵まれ、「夜間に練習に来なさい」と声をかけていただきました。そこで夜遅くまで基礎から積み重ねたことで、少しずつ仕事として成り立つ技術が身についていきました。特に、東京で遊ぶことが多く体調を崩して実家に戻った頃からは、先生のお店で、週1回から週2回ほど勉強会に参加し、改めて基礎技術を磨き直しました。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体について、どのような思いやお考えをお持ちでしょうか。

大累氏:この業界は、明確な意志を持って取り組むことで、大きな充実感を得られる素晴らしい職業だと確信しています。もちろん困難に直面する場面もありますが、その分、得られる喜びも非常に大きいと感じていますし、常に学びを重ね、新しいことに挑戦し続ける姿勢さえあれば、豊かな人生につながる業種だと考えています。

バーバーなび:今後、特に取り組んでいきたいことはありますか。

大累氏:自分が何を目指し、どのような理容師でありたいのかを探求し続けることが、結果的に多くのお客様からの評価や喜びにつながると考えています。これは、理容師という職業が「結果が自分に返ってくる」という特性を持つからこその魅力です。理容師は若い世代が積極的に挑戦できる職業であり、努力した分だけ確かな見返りがあります。自らの意思で道を切り拓きながら、欲しいものを自分の手でつかむことができる点に、この仕事の価値があると感じています。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それでは、理容師としてのこだわりを教えてください。

大累氏:私のこだわりは、どのような技術を提供する際にも、まずはベースとなる基礎技術を最も重要視することです。この基礎が確立していなければ、お客様の要望に応えることはできません。どのようなスタイルであっても、土台となる基礎ができていなければ、ご希望に沿った仕上がりに近づけることすら難しいと考えています。

バーバーなび:基礎を徹底されているのですね。

大累氏:はい。師匠から学んだ「基礎を何より大切にする」という教えは、今も変わらず自分の中心にあります。基礎がしっかりしていれば、お客様に満足していただける技術とサービスにつながると信じています。また、私は会話による接客も大切にしているので、施術中の時間を心地よく過ごしていただけるよう意識しています。普段からテレビ番組やCMにもよく目を向けており、家族から「テレビっ子」と言われることもありますが(笑)、幅広い話題で楽しく会話ができることは、お客様との距離を近づけるうえでも大切な要素だと感じています。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様に来ていただきたいとお考えですか。

大累氏:特にお越しいただきたいのは、日頃の疲労が抜けきらない方です。忙しい毎日を送っていると、帰宅しても疲れが取れず、眠っても深く休めないまま朝を迎えてしまうことがあります。そのように心身の疲れを感じている方にこそ、ぜひお越しいただきたいと考えています。

バーバーなび:年齢層としては、どのあたりのお客様が多いのでしょうか。

大累氏:40代、50代のお客様が中心ですが、近年は癒しを求めて20代・30代のお客様も増えています。30〜40分ほどのヘッドスパや、1時間弱のスキンケアメニューなどを揃えており、人の手に触れられる心地よさや温もりが、短時間でも深い休息につながります。実際に「すっきりした」「疲れが軽くなった」といったお声を多くいただいていますので、疲労を抱えている方に、短い時間でも極上の安らぎを感じていただけるよう努めています。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

大累氏:理容師という仕事は、何よりも自分がどうありたいか、どのような理容師を目指したいのかという明確な意志を持って取り組むことが大切です。学び続ける姿勢と、新しいことに挑戦する気持ちがあれば、幅広い可能性が開け、豊かな人生につながる業種だと実感しています。大変な場面もありますが、その分得られる喜びも大きいため、日々の努力が確かな手応えとして返ってきます。自分自身の理想を追い求め、探求心を持ち続けることで、多くのお客様から認めていただき、喜んでいただける瞬間に出会えます。結果が目に見えて返ってくるという点は、この仕事ならではの魅力です。理容師は若い世代が積極的に自分を表現できる職業であり、努力した分だけ確かな見返りを得られ、自分の望む道を切り拓くことができます。ぜひ胸を張って挑戦してほしいと伝えたいですね。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

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