Liraise Grooming Barber 石川 和史

今回は港区エリアで理容室を探していたところ、かつて麻布で取材させていただいた石川さんが独立し、新たに「Liraise Grooming Barber」を開業されていることを知り、改めてご紹介させていただこう。石川氏は理容師歴23年、独立後も変わらぬ情熱と職人気質のこだわりを胸に、磨き抜かれた技術で男性の魅力を引き出す「本物のバーバースタイル」を提供し続けている。

Liraise Grooming Barber

石川 和史

理容師歴:23年
出身校:中央理美容専門学校
得意技術:ショートカット、フェードカット、スパ、シャンプー、パーマ
得意スタイル:ショートスタイル
趣味:筋トレ、プール、ジム、野球、スポーツ観戦、サウナ、映画、カフェ

サロン紹介

まずはサロンへの道順をご案内しよう。Liraise Grooming Barberは、東京都港区芝5丁目1-11のビル2階にある。都営地下鉄三田駅のA8・A10出口から徒歩6分、JR田町駅西口からも徒歩9分とアクセス良好だ。駅からの散策を楽しみながら向かえる距離で、仕事帰りや休日のリフレッシュにも立ち寄りやすい立地となっている。

店内はレンガ調の壁とウッドフロアが織りなす温かみのある空間で、重厚感のあるブラックの理容椅子が映えるシックな雰囲気に仕上がっている。大きな鏡や落ち着いた照明が、クラシカルでありながらモダンな印象を与え、リラックスしながら施術を受けられる特別な時間を演出している。無駄を削ぎ落としたシンプルさの中に職人のこだわりが漂い、大人の男性が安心して身を任せられるバーバーの空気感が広がっている。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず石川さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

石川氏:よろしくお願いします。進路を決める頃、正直将来の夢があまりなく、とりあえず上京したくて大学に進学しようとしたんですけど落ちてしまって、どうしようってなった時に専門学校でも行けばと親から勧められたんです。そこで料理の世界は厳しそうだし、建築は親戚のおじさんが大工だったので本当に道がなかったらと考えて、理美容は服装も髪型も自由そうだし楽しそうで東京の専門学校に行けば上京したいという僕の願いも叶うということで理美容の世界に入りました。

バーバーなび:その理美容の世界に入る際に、何をきっかけに理容を選択されたのですか?

石川氏:僕は当時理容と美容が一緒のような感じで思ってたんですよ。今思えば、美容師になってた方がもっと女性にモテて良かったんじゃないかとも思うのですが(笑)、当時は理容師の方が年齢重ねても仕事を続けられそうだとか、美容師は若いうちは現場にも出るけどある程度の年齢になったら裏方のようになってしまって第一線で働けないかもという思いがあり、理容にしました。当時大工のおじさんがずっと現場で仕事しつつ経営者として活躍していたり、父も経営者として先頭に立って仕事をしていて、そんな二人を見てかっこいいなという気持ちも強かったと思います。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?

石川氏:理容は人の役に立っている仕事だと思うのですが、きついとか休みがないとか、 お給料が安いとかネガティブなイメージが大きくて、若い人で理容師になりたい人が少ないと思うんです。でも、本当にすごく良い仕事だと思っていて。例えば色々なお客様に出会えるし、特にこの辺りのエリアだと経営者の方とか人間力の高い方が結構多く、普通の会社だったら直接話す機会がないような方ともお話し出来ることはすごく勉強になるし、面白いです。また、昔はカリスマ美容師が流行った時期もありましたが、今はバーバーブームが来ていて、当時と比べてイメージも変わりつつあると思います。

バーバーなび:業界をより盛り上げるために今後取り組みたいことはありますか?

石川氏:自分がこの仕事で成功して、成功してる姿を見せて、理容の仕事ってとても良い仕事なんだって思ってもらえるようにしたいです。そうすればイメージも上がるし、なりたい人も増えてお客様も増えるかもと思っています。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。

石川氏:お客様が何を望んでるかっていうところが1番気を使う部分ですね。そのお客様が求めているものが速さなのか、技術的なうまさなのか、次来るまでにスタイルを持たせたいのか、来る頻度が1ヶ月に1回か1週間に1回かによっても求めてるものは違うと思うので、そのお客様の求めてるものに答えるってことをまず第一に考えています。 あとは、僕は髪の毛切りたいなと思ったらすぐ切りたいタイプなので、お客様にもご予約のご連絡をいただいたら、なるべく断らないようになんとしても入れ込むようにしています。
また、技術的な部分で上手にカットするということは前提として、接客でお客様が気持ちのいいようにお話したいのか、ゆっくりしたいのか、そういったところに気を使ってこだわっています。

バーバーなび:1番最初のカウンセリングの部分が本当に重要になってくるんですね。あまり話をされないタイプのお客様の場合、どのような対応をされてますか?

石川氏:直感で受けた印象をいかに汲み取って形にするか、が職人の腕の見せどころだとも思いますし、やっぱり何の仕事でもそうだとは思うんですけど、相手の求めてるものに答えることに全力でやりたいと思って取り組んでいます。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

石川氏:もうどんな方でも来てほしいですね。普通に髪切りたいとか、さっぱりしたいとか、疲れたから癒してほしいとか、なんでもいいんです。それに答えられるような理容師になりたいですし、そういう風に仕事をできるようになりたいと思っているので、僕が思いつかないような理由で来ていただきたいです。

バーバーなび:カットがメインになるとは思いますが、癒しを求めてマッサージ系のオーダーもやはり多いですか?

石川氏:マッサージやヘッドスパも多いですね。そういった会話や空間、音楽、香りとかで癒されたい人もいらっしゃっていて、やっぱり理容師は人と人の仕事なので、できる限り気持ちよくなってもらえるようにという意識を持って施術しています。

バーバーなび:エリア的に外国人のお客さんもいらっしゃいますか?

石川氏:そうですね。元々このエリアは外国人の方が多く、大使館関係の方、観光客の方なども来ていただいてます。英語は苦手な中でもなるべく要望をヒアリング出来るようにし、この人なら任せても大丈夫と思っていただけるような接客の安心感、技術、人間性など、そういった部分は意識しています。時々よかれと思って日本のおもてなしをするけど、全然喜んでくれないということもありましたが、最近はSNSなどで日本の文化を分かって来てくれている外国人の人が沢山いらっしゃいますね。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?

石川氏:AIがどんどん進化してる中で、すごくアナログな人間対人間っていう部分が大切なことで、理容の技術って僕が思っていたよりも本当に喜んでもらえますし、社会に貢献できるし、集団や会社とかの組織が苦手でも自分に技術があればできるのですごく素敵な仕事だと思っています。

あとは、技術があれば世界のどこに行ってもできるとはよく言われていますよね。僕は色々な国で実際にやったことはないんですけど、外国人のお客様から喜んでもらえるってことはそういった技術を提供できているんだなと思っています。日本は今、経済も悪かったりしますが、日本の技術は誇れるので、しっかり頑張ろう、みんなで世界のトップを取ろうと伝えたいですね。

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