THE STYLIST INTERVIEW
理容師特集
Cut Salon Ogura 小倉 健一
今回は入谷エリアで髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、Cut Salon Oguraさんを見つけたので取材を申し込むと小倉 健一さんがインタビューを快諾してくださった。小倉氏は理容師歴25年、お客様に寄り添い、喜んでもらえるサロンづくりを意識し、地域に根付いた技術とサービスを提供されている理容師だ。
Cut Salon Ogura
小倉 健一
理容師歴:25年
出身校:東京理容専修学校
出身地:東京都
得意技術:フェード
得意スタイル:ショートスタイル・ベーシックスタイル・ビジネススタイル
こだわり:お客様に合わせた満足していただける仕上がり
趣味:サウナ・銭湯巡り
サロン紹介
まずはサロンへの道順を案内する。舎人駅西口を出て、足立区立舎人小学校方面に進む。足立区立入谷中郷北公園を抜けると、そば処 ふく田の向かいにバーバーポールが目印のお目当てのサロンが見つかるだろう。
アットホームで清潔感のある店内は、お母様から受け継がれたサロンで、改装され小倉氏が切り盛りしている。常連のお客様からの信頼が強く、地域に根付いた信頼厚きサロンだ。 お店の簡単な紹介が済んだところで早速、小倉氏のインタビューを進めていこう。
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは小倉さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
小倉氏:よろしくお願いします。特別なきっかけがあったわけではありませんが、強いて言うなら母がこの場所で床屋をしていたことが影響しているかもしれません。ただ、最初から床屋になろうとは思っていなかったので、就職活動をしたり、理容とは関係のない専門学校を見に行ったりしました。しかし、最終的には母と話をして、床屋になることを決めました。
バーバーなび:いろいろな職業を見たうえで、お母様がされていた理容師になることを決めたのですね。
小倉氏:そうですね。母の働く姿を見ていたので、手に職をつけるのは良いことだと、どこかで思っていたのかもしれません。9年前にこのサロンをリフォームしたことをきっかけに、母と一緒に働いていた時期もありました。しかし、母が体調を崩してからは私が一人で運営するようになり、現在は母が他界しましたので、すべて一人でやっています。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
小倉氏:理容組合に入っている中で感じることは、僕自身が現在47歳で、この地域では最年少だということです。やはり業界の高齢化を実感しています。そのため、同世代の理容師たちと共に業界を活性化させていきたいと思っています。もちろん、理容全体での情報交換も重要ですが、特にこの地域で同世代の仲間と共に活性化させることが一番の思いです。この辺りのサロンは本当に高齢化が進んでいるので難しい部分もありますが、地域内で同世代の仲間と一緒に盛り上げることができれば嬉しいですね。
バーバーなび:エリアでの活性化への思いがあるのですね。
小倉氏:はい。このエリアで切磋琢磨できたらいいなと思っています。わざわざ外に出て同世代の理容師と繋がるのではなく、町内の床屋が若返り、活気づくことが理想です。とはいえ、私がその先頭に立って引っ張るわけではなく、そうした輪の中に加わりたいという思いがあります。少し上の世代の方がこのエリアの班長を務めていて、私にもその役割を頼まれることがありますが、私はみんなを引っ張るタイプではないので、そういったまとめ役が現れてくれると嬉しいです。私は仲間とお酒を交えながら楽しい時間を過ごすことは好きですが、頻繁に集まることは得意ではないので、そういった距離感も大切にしたいと思っています。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
小倉氏:お客様に満足していただくことが一番のこだわりです。リピートしていただけるように、失脚しないように、満足していただけるようにというのが私のこだわりです。店内のインテリアや装飾にこだわりがあるわけではありませんが、来店していただいたお客様に「スッキリした、また来るね」と言っていただけるような場所にしたいと思っています。
バーバーなび:お客様に満足していただけるための思いがあるのですね。
小倉氏:もちろん、こだわりのあるサロンの内装は素敵だと思いますし、かっこいいと思います。しかし、そういったものがなくても、「あ、これ飾ろう」と僕が自然に思ったものを置いている雰囲気も大切だと思っています。お客様が「ここ居心地がいいな」と感じ、リフレッシュできたと思ってもらえるような接客と空間を提供したいです。
バーバーなび:着飾らない自然な良さが素敵なサロンですね。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
小倉氏:僕は40代後半なので、同世代の方々に来ていただいて、共通の話題や世間話をしながら髪を切ったり、顔剃りをしたりしてリフレッシュしてもらえたら嬉しいですね。実際に来ていただいているお客様は幅広い年齢層の方が多いのですが、特に多いのは同世代やちょっと上の年代の方々です。なので、そういう方々に満足してもらえていると実感しているので、すごくありがたく思っています。
バーバーなび:実際に来店される方は、幅広い年齢層の方がいらっしゃるのですね。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
小倉氏:頑張って良い理容師を目指してほしいですね。私自身、若い時にもっと苦労しておけばよかったという気持ちがあります。なので、アドバイスとしては、若いうちにしっかりと苦労をしてほしいということです。20代は遊びたい時期ではありますが、その時期にもっと一生懸命勉強しておけば、技術にも幅を持たせることができたのではないかと思います。ずっとこの仕事をしてきた中で、学生時代をもっと真面目に過ごしていれば、自分の技術もさらに広がっただろうと感じています。
私は床屋としての勉強しかしてきませんでしたが、今の時代は他の分野の知識を学ぶことも重要と感じている部分があります。なのでこれから理容師を目指す方々には、苦労をしてでも若いうちからさまざまな分野に目を向けて学び、その知識や経験を理容師として活かしてほしいと思っています。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。