NEW DAY BARBER SHOP　新出 航也

バーバーなび：こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず新出さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

新出氏：家業が床屋さんだったのも理由の一つですが、それでも一時期進路に迷うことがあったんです。その時は国際関係の大学に行こうか床屋さんになろうか悩んでいて、海外に行きたい気持ちがあったんですけど、色々考えたり体験していく中で、床屋さんならハサミ1つで海外に行けるんじゃないかと思うようになりました。そして床屋は家業で元々良いと思っていた気持ちと、海外に行くことを実現させられるかもしれないという期待とが合致した時に床屋になろうと決めましたね。

バーバーなび：新出さんご自身のやりたいことが理容師という職業選択で、実現できる可能性が見出せる希望になったんですね。ハサミ１つで海外を目指す夢や目標はすごく素敵ですね。

新出氏：意外とワーホリなども使える専門業種なので両方叶えられるんじゃないかといった感じですね。最終的には先が見えてるようで見えてないことにワクワクしていました（笑）

バーバーなび：理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか？

新出氏：業界自体は今、バーバーブームで盛り上がりが見られますが、理容師の平均年齢はまだ40代から50代と高めなんです。だからこそ、今のブームにしっかりと乗って、若い世代にも理容師という職業を目指してほしいと思っています。やっぱり理容師は夢がある職業で業界としても非常に魅力的だと思うので、もっと若い世代が増えていき、上の世代がその若者たちを引っ張っていくことで、業界がさらに発展していければと思いますね。ブームや流行りだけでなく、地域に根付いた床屋さんが今後も続いていけばいいなと思います。

バーバーなび：どんどん発展していってほしいですよね。何かそのために将来取り込もうかなと考えてるものはありますか？

新出氏：今はこの店をオープンして自分一人でやっているので、何人ものスタッフを抱えて教えてというよりは、まずは技術面で色々なところへ講習に行ったり、個人店でなかなか勉強しづらい人などに技術を教えたりなどして取り組んでいければなと思います。

バーバーなび：ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。

新出氏：僕は1人で個人オーナーとしてサロンをやってるんですけど、技術があるのは前提として親しみやすい雰囲気や人柄という部分を心掛けています。特に来た方が緊張しない落ち着く空間を作るように気をつけていますね。

バーバーなび：どのようなお客様にお店に来て欲しいですか？

新出氏：まず、このお店の空間について、物のセレクトや雰囲気がいいと感じてご来店して下さる方はとても嬉しいので、第一にそういったところに共感してくれる方にはすごく来てもらいたいです。また浅草橋はどちらかというと下町寄りのエリアなので、近くに住んでいる方や働いている方々など地元のお客様も年齢は問わず来ていただけると嬉しいですね。お父さんとお子さんが家族で一緒に来るなど、昔ながらの下町アットホーム感のある床屋を目指していければと思います。

バーバーなび：現時点で訪れているお客様は幅広い年代層ですか？

新出氏：そうですね、あまり学生の子は多くはないですが、新卒以上の方から60代かそれより少し上くらいの年齢までのお客様が幅広く来てくださいますね。また川を渡ると日本橋、東日本橋などのオフィス街なので、その地域からいらっしゃる方も多いです。そう考えるとビジネスマンも多いかもしれないです。

あとは結構海外の方も来られます。浅草橋、蔵前、浅草もホステルやホテルがすごく多いので、その関係で月に10人前後、週に2、3人ぐらいはいらっしゃいますね。今ありがたいことにgoogleの口コミが10件ちょっとあるんですけど、半分以上が英語のレビューになっているのでそれを見て来てくれるインバウンドの方は多いですね。

バーバーなび：理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか？

新出氏：もう本当にすごく未来がある業界だなと思っていて、AIにとって代わられるような仕事ではなく、今後も恐らく人の温かさでしっかりやっていく仕事だと思うので、ぜひ資格を取って取り組んでいくといいと思います。

またブラックな業界だと言われてはいるんですけど、お客様に必要とされるすごくやりがいのある仕事ですし、徐々に徐々に改善されていってるので、そういったところも気にせず、自分のやりたい熱い気持ちでバンと飛び込んできてくれれば未来は明るいんじゃないかなと思います。