THE STYLIST INTERVIEW
理容師特集
VERDE GOLF&BARBER’S CLUB 柳澤 忍
今回は、以前バーバーなびでご紹介させていただいたHair cut design salon Smash 田町店の渡邊 貴さんからのご紹介で、VERDE GOLF&BARBER’S CLUB の柳澤 忍さんにお話を伺った。理容師歴29年を誇るベテラン理容師・柳澤氏は北海道札幌市でキャリアをスタートし、38歳で独立。7年間サロンを経営した後、3年前に知人の縁で上京し、現在の店舗立ち上げた。お客様の「かっこよくなりたい」という思いを叶えるため、1mm単位にまでこだわるカット技術を武器に、「明るく、楽しく、元気よく、かっこよく」をモットーとして最高の仕上がりを提供している。理容業界の発展にも強い熱意を注ぐ、まさに情熱を体現する髪技理容師だ。
CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)
VERDE GOLF&BARBER’S CLUB
柳澤 忍
理容師歴:29年
出身校:北海道理容専門学校
出身地:北海道札幌市
得意技術:カット (1mm単位の細かいこだわりに自信あり)、スキンフェード、アイロンパーマ
得意スタイル:スキンフェードに組み合わせた濡れパン、極道パーマ (短めのスタイルが得意)
こだわり:1mm単位でこだわるシルエット作り
趣味:神輿、お酒
サロン紹介
まずはサロンへの道順をご案内しよう。市川駅からバスに乗り、「国分高校行」に乗車する。9つ目の停留所「曽谷橋」で下車し、ウエルシア薬局市川東国分店の信号を渡る。国分交番の前に建つ建物の一階に、目的のサロンがある。
当サロンは、洗練された男性にこそふさわしい、大人の上質な空間が広がる理容室だ。館内には完全個室のシミュレーションゴルフを完備しており、周囲を気にせず練習に打ち込める。本格的なゴルフ体験を、季節や天候に左右されることなく楽しめる環境だ。ゴルフもカットも堪能したい方にとって、まさに理想のサロンだろう。
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび: こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは柳澤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
柳澤氏: よろしくお願いします。私が理容師を目指すきっかけとなったのは、高校時代に通っていた床屋さんが「かっこいい」と感じたことです。小学時代から高校を卒業するまでの約15年間、ずっとその同じサロンに通い続けていました。オーナーさんが本当に魅力的で、その影響で私自身も髪型に気を遣うようになり、月に一度は必ず通っていました。
バーバーなび: 15年間も通われたサロンがあったというのは、すごい影響力ですね。具体的に、どのような点が「かっこいい」と感じられたのでしょうか?
柳澤氏: そのオーナーさん自体がとてもかっこよくて、当時は田舎の理髪店だったんですけど、そこが僕にとっての憧れでした。そのサロンに通ううちに、高校2年生の時にはもう「自分も理容師になりたい」という気持ちが固まっていました。お客として通う中で、理容師という職業の魅力、そしてそのサロンの雰囲気や提供されるスタイルに強く惹かれていきましたね。
理容業界への思い
バーバーなび: 理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
柳澤氏: 今、特にバーバー業界が盛り上がってきていると感じています。WBCやトリコロールといった大会も開催されていて、業界全体の熱が高まっているのを肌で感じています。この盛り上がりに貢献し、もっと業界を盛り上げていきたいという気持ちは非常に強いですし、理容の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。
バーバーなび: 確かに、SNSなどでの情報発信も重要になってきますよね。今後、業界の認知度を高めるために、具体的にどのような発信をしていきたいとお考えですか?
柳澤氏: お客様にもっと認知していただくためには、Instagramなどの身近なツールを使った情報発信が不可欠だと思っています。バーバースタイルのかっこよさや、理容室で体験できるシェービングの気持ちよさなど、「理容ってこんなにかっこいいんだぞ」「気持ちいいんだぞ」ということを積極的に発信していきたいですね。将来的には、美容師を目指す人と同じくらい、理容師を目指す若者が増えてほしいと願っています。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび: それでは、理容師としてのこだわりを教えてください。
柳澤氏: 理容師としてのこだわりは、やはり「明るく、楽しく、元気よく、かっこよく」という4つのモットーを常に心掛けていることです。この言葉を胸に、お客様には最高のおもてなしと、最高の技術を提供できるように日々取り組んでいます。特に、カットに関しては1mm単位で細部にこだわり、シルエットを大切にしています。ショートスタイルでは、そのわずかな違いが全体の印象を大きく左右するので、妥協せず丁寧に仕上げることを意識しています。
バーバーなび: 1mm単位のこだわりというのは、お客様もきっと喜ばれますね。お客様を「かっこよく」することへのこだわりは、柳澤さんご自身の姿にも現れているように感じます。
柳澤氏: ありがとうございます。お客様にかっこよくなってもらうためには、まず自分自身がかっこいい理容師でなければならないと思っていますので、自分自身の服装や髪型、雰囲気なども含めて、常に「格好つけなくちゃいけない」と意識しています。お客様はかっこいい人に、かっこよくしてもらいたいと当然思いますから、そういったお客様の期待に応え、最高の仕上がりで気持ちよくお帰りいただくこともこだわりの1つです。
お客様へのメッセージ
バーバーなび: どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
柳澤氏: 私のサロンは、「男らしくなりたい」という男性のお客様をメインターゲットにしています。女性のお客様はほとんどいらっしゃらないですし、正直なところ、女性のお客様を求める気持ちもあまりありません。料金設定もそれなりにしっかりとしているので、ご自身で会社を経営されている方や、社会的地位のある方が多くご来店されます。
バーバーなび: 男らしさを求めるお客様に特化されているのですね。スタイルでいうとどのようなご希望をされる方が多いのでしょうか?
柳澤氏: そうですね、ご来店されるお客様の約7割はスキンフェードをオーダーされます。これは私の得意分野でもありますから、男らしく、かっこいいバーバースタイルを求めている方には、ぜひ一度来ていただきたいです。お客様一人ひとりに合わせた最高のスタイルを提供し、「ここに来れば間違いない」と自信を持ってお勧めできます。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび: 理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
柳澤氏: 若者の皆さんには、理容師は本当にかっこいい職業なので、ぜひかっこいいバーバーを目指していきましょう!と伝えたいです。今、バーバー業界は注目度が高まっていて、非常に良い波が来ていると感じています。このチャンスを活かして、もっと理容の魅力を広めていきたいですね。
バーバーなび: かっこいいだけでなく、理容ならではの魅力もありますね。
柳澤氏: その通りです。例えば、シェービングは理容室でしか味わえない最高に気持ちいい体験です。昔は「美容師」を目指す人が多かったかもしれませんが、これからは「理容はこんなにかっこいいんだぞ」「こんなに気持ちいいんだぞ」ということをもっと発信して、理容師を目指す若者を増やしていきたいと思います。私がそうであったように、憧れの理容師やサロンに出会うことで、理容の世界に飛び込む人が増えてくれることを心から願っています。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。