BARBER FLAT　長谷部 慎也

バーバーなび：こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは長谷部さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

長谷部氏：よろしくお願いします。もともと剣道をやってて、警察官になりたいなって思ってたんですよ。それで高校のときに国家試験を受けたんだけど、耳の持病があって諦めることになって…。それで、学生の頃から友達の髪を切るのが楽しかったし、器用だったのもあって、「じゃあ髪を切る仕事をしよう！」って思ったのがきっかけですね。

バーバーなび：理容師と美容師で迷ったことはありましたか。

長谷部氏：ちょうどカリスマ美容師ブームの時代で、美容師はめちゃくちゃ注目されてたけど、正直あんまり興味わかなかったんですよね。なんかチャラいイメージがあって。それより、「男はやっぱ床屋だろ！」って思ってたし、何より顔剃りをやりたかったっていうのも大きかったかもしれないですね。

バーバーなび：理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか？

長谷部氏：なんか最近、「バーバー」って言葉だけが一人歩きしてる感じがするんですよね。結局、床屋の英語表記がバーバーなわけで、本来は同じもののはずなんだけど、今はバーバーと床屋が分けられちゃってる気がして。うちのサロン名にもバーバーって入ってるけど、単に英語表記にしてるだけで、やってることは昔ながらの床屋なんですよね。でも、世間的にはバーバー＝おしゃれ、床屋＝ダサいみたいなイメージがあって、そこに違和感を感じることがあるかな。だからもうちょっと、年齢層も幅広く、誰でも来てほしいなって思いますね。いわゆるバーバースタイルってカルチャー含めてカッコいいし、僕も大好きだし得意だし…それはそれでいいんだけど、今後のことを考えると、「床屋はダサい」って言われてた時代のことを思い出すんですよね。なんかこう、バーバーって言葉にカッコつけすぎるなよ～って思うこともあるし、僕自身バーバーって自分のこと言われることがいまだに違和感あるっす笑床屋だっ！って笑おじいちゃんだって来るんだから、もっと幅広い人が気軽に通える場所であり続けたいですね。

バーバーなび：確かにそういった局面もあるのかもしれないですね。

バーバーなび：それではこだわりを教えてください。

長谷部氏：強いていうなら、僕の中では自分の趣味の空間にお客様が来てくれて、そこで髪を切らせてもらっているっていう感覚がこだわりかな。あとは、こだわりって言えるか分からないけど、技術はもちろん大事、それ以上に「心地いい」と思ってもらえることが床屋の醍醐味だと思っているんで、居心地の良さとか空間作りにはすごく気を使っていますね。

バーバーなび：素敵なこだわりですね。

長谷部氏：ありがとうございます。あとは、お客様に「バリカンが痛いな」とか思われるような施術は絶対にしたくないので、そういう細かい部分にはこだわっていますね。

バーバーなび：技術面でも細かなことにこだわることで心地いい空間を作られているのですね。

バーバーなび：どのようなお客様にお店に来て欲しいですか？

長谷部氏：もともと、うちのサロンには「ふらっと気軽に来てほしいな」って思いがあったんで、そこから「FLAT（フラット）」って言葉をサロン名に入れたんです。お客様とFLATな位置で、お客様の目線にたってどうして欲しいのかを常に考えてますので、遊びに来る感覚で来てほしいですね。来てくれたからには、カッコよくする自信があるんで、ぜひお持ちしています！

バーバーなび：長谷部さんの思いが詰まったサロン名なんですね。

長谷部氏：そうですね！結局、僕自身が一番楽しんでますからね。

バーバーなび：理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

長谷部氏：どうせ好きになってこの業界に入るならとことん好きになって欲しいですね！

趣味を仕事に出来る数少ない職業だと思いますから！！！

恥ずかしげもなく趣味？床屋です！って言える理容師になって欲しいです！

バーバーなび：バーバーへの熱い思いを込めたメッセージをいただきありがとうございました！

長谷部氏：はい。こちらこそありがとうございました。