CUT HOUSE Hikichi 引地 秀治

今回は千葉県松戸市周辺で理容室をリサーチしていたところ、CUT HOUSE Hikichi を見つけ、取材を申し込むと引地 秀治さんが応じてくださった。引地氏は、親しみやすい接客とアットホームな空気感を大切にし、地域に根ざしたサロンづくりを続けられている。取材中も終始ほどよい距離感と居心地の良さが漂い、その自然体の姿勢が印象的だった、まさに髪技理容師だ。

CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)

CUT HOUSE Hikichi

引地 秀治

理容師歴:34年目
出身校:国際理容美容専門学校
出身地:千葉県
得意技術:刈り上げ
得意スタイル:ショートスタイル
こだわり:面の綺麗さ、シルエット、細かい部分を丁寧にカットすること
趣味:野球、ソフトボール

サロン紹介

まずはサロンへの道順をご案内しよう。松戸駅東口からはバス乗り場「1番」「2番」にて一本松で下車する。バス停一本松から京成松戸線・上本郷駅方面へ進み、胡録台郵便局を過ぎて100mほど先の左側、上本郷駅南口からは右手方向へ進み、道なりに600mほど歩いた先の右側だ。大きなガラス窓とサインポールが目印になるだろう。

当サロンは、明るく開放的で陽当たりの良い、居心地に優れた空間だ。セット面は2席。無駄をそぎ落としたシンプルな構成でありながら、どこか洗練されつつもアットホームな空気が漂っている。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは、引地さんが理容師を目指すようになったきっかけを教えてください。

引地氏:よろしくお願いします。きっかけとしては、両親が理容師だったという家庭環境が大きいです。中学生の頃には、「将来は理容師になるんだろう」という空気が自然とあって、教育的な意味でもそのように育てられてきました。私は一人っ子でもあり、いずれ家を継ぐのだろうという意識が早い段階から芽生えていたように思います。

バーバーなび:幼い頃から、理容師としての道を歩むことがごく自然な流れだったのですね。

引地氏:そうですね。他の職業を選ぶという選択肢はほとんどなく、「自分は理容師になるのだろう」とごく当たり前のように考えていました。高校生になる頃には、その感覚はより明確になっていましたね。実際にこの仕事に就いてからは、お客様が施術後にかけてくださる「ありがとう」という言葉の重みや温かさを感じるようになり、この職業を選んで本当に良かったと実感しています。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対して、どのような思いや考えをお持ちですか。

引地氏:今の理容業界は高齢化が進み、若い世代の参入がなかなか増えないという課題があります。確かに修業期間が長く、厳しさを感じる場面もありますが、その一方で、お客様から直接いただく「ありがとう」という言葉には大きなやりがいがありますし、この仕事ならではの魅力だと感じています。

バーバーなび:お客様からの感謝の言葉が、大きなやりがいにつながっているのですね。

引地氏:はい。本当に大きいですね。そこがこの仕事の本質だと思っています。ただ、スタイリストとして一人前になるまでの道のりは決して容易ではありません。その過程をどう乗り越えるかが大事になりますが、その先には確かな喜びがあります。だからこそ、若い世代にはもっとこの業界に飛び込んできてほしいですし、「本当にいい仕事ですよ」と強く伝えたい思いがあります。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:では、施術におけるこだわりを教えてください。

引地氏:技術面はもちろんですが、「ここまでやるの?」と思われるくらいの丁寧さを常に意識しています。お客様に「細かいところまでしっかり見てくれるんだな」と感じていただけるよう、一つひとつの工程を大切にしています。

バーバーなび:接客やお店づくりで大切にされていることはありますか。

引地氏:うちは地域密着のお店なので、堅苦しくならず、少し親しみを感じてもらえる雰囲気づくりを心がけています。「行きやすい」「話しやすい」と思っていただけることが、そのままお店の魅力につながると考えています。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様に来ていただきたいとお考えですか。

引地氏:気軽に話しかけていただけるような方に来ていただけると嬉しいですね。カットの時間に世間話をしたり、日常のちょっとした出来事を話していただいたり、そうした何気ない会話を楽しめる関係でありたいと思っています。

バーバーなび:日常から少し離れて、本音で話せる“サードプレイス”として利用される方も多いのかもしれません。取材中も、引地さんのお人柄が生み出す居心地の良い空気が印象的で、大きな魅力だと感じました。

引地氏:ありがとうございます。お客様の中には、年配の方が「スマホの使い方がわからなくて…」と気軽に相談してくださることもあります。本当に何でも頼っていただける存在でいいのだと思っています。そうした距離感があるからこそ、長く通っていただけるのではないかと感じています。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若い世代に向けて、メッセージをお願いできますか。

引地氏:この業界は高齢化が大きな課題になっています。組合加盟店に限っても、すでに70歳以上の方が大半を占めている状況です。今後10年ほどの間に、多くの理容店が廃業する可能性があると感じています。これから理容師を目指す方や、なりたての若い方々にとっては、大きな転換期とも言える時代に入っていると思います。

バーバーなび:若い世代にとっては、新しく挑戦できるチャンスとも言えるのでしょうか。

引地氏:そうですね。今のうちにしっかり経験を積んで技術を磨き、10年後に自分のお店を持てるようになれば、大きく成長できる時期が訪れるのではないかと感じています。今は厳しさを感じる場面もありますが、5年後、7年後には状況が好転し、繁盛店として成り立つ可能性も十分にあります。努力を続けていけば、将来的にとても魅力ある職業になると私は思っていますし、明るい未来を描ける業種だと感じています。だからこそ、若い方にはぜひ頑張ってほしいと伝えたいですね。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

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