SECRETO 鎌滝 貴士

今回は以前取材させていただいたPOREPORE HAPPY HAIR BASEの坂本 篤史さんにご紹介いただき、SECRETOの鎌滝 貴士さんを取材させていただいた。鎌滝氏はオールラウンダーになりたいという想いから理容師・美容師の両方の免許を取得し、幅広い技術を武器に活躍している。

CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)

SECRETO

理容師歴:33年
出身校:東京理容専修学校
出身地:東京都
得意技術:カット、特にメンズの短いレングスで、頭の骨の形や生え方に合わせて無理のないスタイルを作る
得意スタイル:グラデーションスタイル
こだわり:ユニセックスで誰でも入りやすい空間作り、決めすぎない余白を残すデザイン、お客様のライフデザインにつながるストレスのないヘアスタイル提供
趣味:お酒

サロン紹介

まずはサロンへの道順だ。大森駅東口を出て左の階段を下り、さらにもう一つ左の階段を下る。サンクスが見えるので、西友方面へロータリー沿いに進むと駐輪場のある五差路にぶつかる。そこを左に曲がりイトーヨーカドーを目指しイトーヨーカドーを右に曲がり進むと、左手に「ほっともっと」があり、そこを左に曲がって30秒ほど歩けば、左手に当サロンが見えてくるだろう。

セクレート(SECRETO)は、個室を備えた落ち着いた空間で、ゆったりと寛げるサロン。日々のスタイリングを楽に、そして楽しくすることを大切にし、頭皮ケアやヘアケアにも力を注いでいる。19時30分まで受付可能なため、仕事帰りにも立ち寄りやすいのが魅力だ。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いします。まずは鎌滝さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

鎌滝氏:よろしくお願いします。実家が理容室で、私もその跡を継ぐ予定でしたので、自然な流れで理容の道に進みました。

バーバーなび:ありがとうございます。理容の免許取得後に美容の免許も取得されていますが、ダブルライセンスを目指された理由を教えてください。

鎌滝氏:はい。理容室は男性のお客様が多く、私の親世代では女性客をお断りすることも珍しくありませんでした。それが非常にもったいないと感じ、人であれば誰でもカットできる理容師でありたいと思うようになったことから、男性も女性も区別なく対応できるよう、美容の免許も続けて取得することを決めました。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?

鎌滝氏:正直なところ、現在の理容業界は少し閉鎖的だと感じています。東京には多くの団体が存在し、バーバースタイルのような新しい流れも出てきていますが、必ずしも協力し合えているとは言えません。もう少し自由度が広がれば、業界全体がより活性化するのではないかと思います。

バーバーなび:閉鎖的だと感じつつも、理容師ならではの強みも感じていらっしゃるのですね。

鎌滝氏:もちろんです。理容師の強みは、細部まで正確に仕上げる技術力にあります。例えば刈り上げひとつにしても、バリカンだけでなくハサミでしっかり刈り上げて、柔らかい面を出せるのも理容師ならではの高い技術だと言えます。そこにさらにデザインの自由度を取り入れ、美容業界で見られる無造作なスタイルなども学び、取り入れられる理容師が増えれば、業界はもっと面白く進化していくと考えています。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それでは、理容師としてのこだわりを教えてください。

鎌滝氏:私がもともと勤めていたのはユニセックスサロンでした。その経験から、誰でも気軽に入りやすい空間づくりを常に意識しています。真っ白や真っ黒といった特定のイメージに偏らないよう配慮したり、あえてサインポールを出さないようにすることで、男性・女性を問わず入りやすい雰囲気を大切にしています。

バーバーなび:お客様へのスタイル提案におけるこだわりについてはいかがでしょうか。

鎌滝氏:男性のお客様には、あえて「決めすぎない」ことを大切にしています。少し余白を残したデザインですね。そして何より、ヘアデザインがそのままライフデザインにつながることを意識しています。毎日髪を洗い、整えていく中で、いかに自分で扱いやすいか。ストレスなく「今日もいいな」と思えるスタイルを提案・提供することが、私のこだわりです。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来てほしいですか。

鎌滝氏:髪がうまくまとまらない、自分で扱いにくいといった悩みを抱えている方に、ぜひ来ていただきたいです。私たちはそうしたお悩みを解決し、毎日がより楽しくなるようなヘアスタイルを見つけるお手伝いをしたいと考えています。

バーバーなび:カウンセリングでお客様の悩みを引き出す工夫はありますか。

鎌滝氏:私の場合、カウンセリングというよりも「コンサルテーション」に近い形を意識しています。お客様が「本当はこうしたい」「ここに悩んでいる」と自然に話し出せるような雰囲気づくりを大切にしています。まずはカウンセリングシートを記入していただき、それを基に会話を進めることで距離を縮めています。新規のお客様には丁寧に寄り添い、長年通ってくださる方には時に率直な意見を伝えることで、より強い信頼関係を築いています。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

鎌滝氏:最近の学生さんを見ていると、バーバースタイルに特化したいという方が多いように感じます。私自身は「幅広いスタイルをつくれるオールラウンダーになりたい」と考えて、今も現役で取り組んでいます。だからこそ、一度は「自分には向かない」と思うような技術にも挑戦してみてほしいのです。まずはさまざまなことに興味を持って取り組み、その上で本当に好きなものを選ぶ。その過程が成長につながると考えています。

バーバーなび:様々なことに挑戦することのメリットはどこにあるとお考えですか。

鎌滝氏:理容の世界には、レディースシェービングやパーマ、カラー、そして最新のバーバースタイルまで、実に幅広い技術や表現があります。コンテストなども含めて積極的に挑戦し、自分の可能性を広げることで、最終的には「本当に好きなもの」をより深く好きになることができます。理容師としての人生をより豊かで面白いものにするために、若さの持つ体力と時間を最大限に使いながら、自分の道を見つけていってほしいと思います。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

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