M.B.C 松信 利治

バーバーなび：こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず松信さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

松信氏：よろしくお願いします。僕自身が子供の頃から、この仕事以外、夢だって言ったことがなくてですね、物心ついた頃から、この仕事をやるって決めていました。親や祖父母から絶対この仕事に就くだろうと、言われて育ったのが１番のきっかけですね。

バーバーなび：小さい頃から理容師を目指すきっかけが環境を通じてあったんですね。

松信氏：自分の中で、他の仕事以外やろうと思ったことがなかったですね。（笑）

バーバーなび：まさに松信さんのですね。

松信氏：そうですね。環境からレールが引かれていたって状態ですね。

バーバーなび：理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか？

松信氏：そうですね。今でもバーバーブームみたいなものが若干来ているのもありますので、理容業界も多少ではありますが、昔よりはかっこいいイメージがついてきていると思います。僕の時代はなり手がどうしても少なくて、美容師を目指す方が全国で15,000人美容免許を取得する中、理容師免許を取得するのが1,500人程度でした。

バーバーなび：確かに美容と理容は試験を受ける人数も極端に違うということを聞いたことがあります。

松信氏：そうですね。やっぱりなり手が少なくて、理容業界って正直そこまで美容と関係ないことでしたが、どうしても床屋さんのカッコ悪いイメージがありますので、もっと「床屋さんってかっこいいものだよ」と提供していける場になれば一番いいと思います。

バーバーなび：私たちもまさにそこのイメージを変えるために日々、活動に取り組んでいます。美容と比べると、華やかさが強くないイメージがありますよね。

松信氏：ありがとうございます。そうですよね。（笑）そこを僕らの世代も含めて、業界のイメージがもっとカッコいい物になっていけるように頑張っていきます。

バーバーなび：ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。

松信氏：そうですね。安さを売りにしている床屋さんであったり、さまざまなサロンさんがある中で、うちのサロンは顔剃りも合わせて8,000円以上と板橋区の中で高い方だと思います。なぜなら、自分の中で安い仕事をしたくないというのがあります。

バーバーなび：なるほどですね。松信さんならではの考えやこだわりがあるんですね。

松信氏：そうですね。それこそ、YoutuberやTiktokerの方をはじめ、近隣の方だけでなく、地方の方など、遠方からもお客様がありがたいことに来店してくださるので、近いとか安いから来たじゃなく、僕自身がコンテストで長年培った技術で髪型１つ作るにしても、その人に合った理想の形になるように切ったり、頭のシルエットを考えながら切らせていただいたり、プライドを持って１つの作品を作る姿勢で行わせていただいてます。

バーバーなび：どのようなお客様にお店に来て欲しいですか？

松信氏：そうですね。うちのお客様の８割〜９割はフェードカットのお客様ばかりなんですよ。お客様それぞれこだわりもありまして、遠くからメンテナンスをしに来てくださったり、5分程度の施術のために、何時間もかけて来てくださっているんですね。

バーバーなび：遠くまでメンテナンスしに来てくださるのは、松信さんの技術の信頼が厚いからですね。

松信氏：ありがとうございます。それもメンテナンスだけで週に1回来てくださる方が多いんですよ。なので、
お客様のためにもフェードはカッコよく仕上げますのでぜひ任せていただきたいです。

バーバーなび：かっこいいですね。ありがとうございます。

バーバーなび：理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

松信氏：なるほど。それこそ、バーバーブームで有名なサロンさんを中心に、フェードカットというジャンルが一般の方にも認知されてきていると思うし、かっこいいイメージになってきてるんですね。

バーバーなび：なるほど。有名サロンさんが作ってきたバーバーブームでイメージが変わってきてますよね。

松信氏：そうですね。それこそひと昔はフェードカットという言葉はなく、おじさんがやっている刈り上げみたいな感じでしたけど、それがようやく女性にもかっこいいものに思われてきていることは嬉しいですし、僕らもそれを誇りに思いながらお客様と接しています。それを後輩たちに教えることはできるんですが、それをどんどん広げて、
近い将来、美容と理容が一緒になったとしても、理容の文化は消えないでほしいですね。そうならないように、　理容師としてのプライドを持ってチャレンジしていただきたいですね。