THE STYLIST INTERVIEW
理容師特集
YOLO BARBER SHOP 松本 恭男
今回は、国立エリアで2025年5月に新規オープンのYOLO BARBER SHOPさんを見つけたので取材を申し込み、オーナーの松本さんがインタビューに応じて下さることになったのでここで紹介していこう。松本氏は理容師歴7年目、理容師としての高い技術は前提として、カウンセリング重視でお客様の似合わせスタイルを追求する髪技理容師だ。
CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)
YOLO BARBER SHOP
松本 恭男(Yasuo Matsumoto)
理容師歴:7年目
出身校:埼玉理容美容専門学校
出身地:埼玉県
得意技術:バーバースタイル(特にフェード)、パーマ
得意スタイル:パーマとフェードなどを組み合わせたスタイル
こだわり:お客様一人ひとりに合わせた似合わせカット
趣味:旅行、ドライブ
サロン紹介
まずはサロンへの道順を案内しよう。JR中央線・国立駅南口を出ると、正面にある大きなロータリーの先に大学通りがあり、左斜めに旭通りがあるのでその道を進んで行く。約250mほど進み、右手にセブンイレブンが見えたらその先の十字路を通過し、右手に見えるコスモ国立の1階に当サロンが見えるだろう。
オープンしたばかりの綺麗な内装は黒とグレーを基調にしたシンプルにカッコいいという印象を受けるサロンである。ただカッコいいだけではなく、技術はもちろん居心地の良い空間を提供すべく、お客様一人ひとりに合わせた丁寧な接客・サービスが強みである。カッコいいバーバースタイルとその丁寧なサービスを求めるために訪れる価値はあるだろう。そのサロンのオーナー松本氏の思いに迫ってみよう。
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。まずは、松本さんが理容師を目指すようになったきっかけを教えていただけますか。
松本氏:よろしくお願いいたします。元々、スマイルヘアー北浦和店にお客として通っていたのが始まりです。大宮駅で声をかけていただき、最初はカットモデルとしてお店に足を運ぶようになりました。
バーバーなび:お客様としての体験がきっかけだったのですね。
松本氏:そうですね。元々ヘアセットがすごく好きだったので、一度行ってみようかなと思って行ったら、今まで行っていた美容室も良かったんですけど、それ以上に僕個人にフォーカスしてやってくれているのを見て、すごく良いなと感じたんです。そこで話を聞いていくうちに、その会社が独立支援をしている会社だと知って、昔から「自分のお店を持ちたい、社長になりたい」という漠然とした夢があったので、「ヘアセットも好きだし、これは一度やってみようかな」と決意して理容の道を選びました。
バーバーなび:お客様としての体験が、今の独立へと繋がる大きなきっかけになったのですね。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対して、どのようなお考えをお持ちですか。
松本氏:今はバーバーブームで理容室は増えている中で、お客様が「理容室に行きたいけど、なかなか良いところがない」という現状がまだあると感じています。また、業界全体で見ると人手が圧倒的に足りていない部分も課題だと思っています。
バーバーなび:その現状に対し、どのような思いがありますか?
松本氏:そうですね。元々理容に興味がない人たちにも、バーバーショップで髪の毛を切ってもらったり、バーバーに知ってもらうことで、理容に興味を持ってもらい、「目指してみよう」という人が少しでも増えて、バーバー・理容業界全体が盛り上がれば良いなと思っています。
バーバーなび:そのために松本さんご自身で取り組んでいきたいことはありますか?
松本氏:やはりSNSで発信力をもっとつけて、自分なりの「かっこいい」を色々な方に提案していきたいです。それによって、「バーバーは昔ながらのイメージがあるけど、今風のかっこいいバーバーもあるんだな」ということを知ってもらって、理容師を目指す人が増え、業界がどんどん大きくなっていけば良いなと思っています。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それでは、こだわりについて教えていただけますか。
松本氏:一番はカウンセリングですね。技術がうまいというのはプロとしてやっている中で当然のことだと思っています。カウンセリングでお客様の悩みや、「もっとこうしたい」という要望を細かく聞いて、それをしっかり髪型に落とし込む。それをやって初めて、お客様に感動してもらえるかな、というところがあるので。
バーバーなび:なるほど。施術前のカウンセリングはもちろん、施術中も細かくヒアリングしていくわけですね。
松本氏:はい。そういったお客様の意図を汲み取って、それを形にしていくことを常に意識しています。まさに、最初にお話しした「似合わせ」にも繋がってきますね。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にご来店いただけると嬉しいですか。
松本氏:そうですね。今まで美容室しか行ったことがないお客様や、「バーバーに行ってみたいけれど、昔ながらのイメージが強い」と感じているお客様にぜひ来てほしいです。そういうお客様に、「理容室でもかっこよく、男らしく、しっかりできるんだよ」ということを伝えたいですね。
バーバーなび:以前働かれていた北浦和の店舗と、オープンされた国立の店舗で、お客様の客層に違いはありますか?
松本氏:北浦和の時は、本当に小さなお子さんからご年配の方まで幅広く来ていただいていました。今はオープンして間もないですが、20代から50代ぐらいの方がメインで来てくださっていますね。
バーバーなび:現時点ではその世代が中心なのですね。
松本氏:はい。ただ、ターゲットをピンポイントで絞るというわけではなく、幅広い年齢層のお客様に今後も来ていただきたいという思いはあります。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若い方々に、メッセージをお願いできますか。
松本氏:本当に理容業界はこれからさらに発展していくと思います。しっかりとした技術を身につければ、それは一生の技術になると思います。もちろん、最初は厳しいことや大変なこともあるかもしれませんが、どの業界に行っても大変さは同じだと思うので、自分の技術をしっかり身につけていけば、何かあった時に自分で自分を守れるようになります。
バーバーなび:やはり技術を身につけることの重要性を感じられているのですね。
松本氏:はい。理容の世界は「可能性がすごく広い世界」だと思うので、そこにどんどん興味を持ってもらって、入ってきてほしいですね。また、今活躍されている理容師の皆さんが、これから未来に理容師になる方々にとって「かっこいいな」「魅力的だな」と思ってもらえるような存在になることで、さらに多くの人がこの業界を目指すきっかけになることを願っています。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。