THE STYLIST INTERVIEW
理容師特集
ヘアスタジオさいとう 斉藤 雄毅
今回は中野区のこちらのサロン。以前ご紹介させていただいた江古田のhair store MEME 中島 諭さんにご紹介いただき、ヘアスタジオさいとうの斉藤 雄毅さんを取材させていただいた。斉藤氏は理容師歴32年、お客様に対してオンリーワンの提案を心掛ける髪技理容師だ。
ヘアスタジオさいとう
斉藤 雄毅
理容師歴:32年
出身校:東京都理容学校(現東京理容専修学校)
出身地:東京都
得意技術:メンズカット
得意スタイル:アイロンを活かしたスタイル
こだわり:ご自宅で髪を乾かしただけでも整うスタイル作り
趣味:食べ歩き
サロン紹介
まずはサロンへの道順を案内しよう。東京メトロ丸の内線の中野新橋駅を出て、目の前の新橋通りを右に直進する。左手にセブンイレブンが見えたら左折し、路地に入る。そのまま進み、タツミ理容室が見えたら右折し、約200mほど進むとお目当てのサロンが見えるだろう。裏の駐車場側からも店内に入ることが可能である。
店内にはセット面が合計4席、内装はモノトーンで落ち着いた空間に綺麗なブルーのバーバーチェアがアクセントとなり心地の良い空間となっている。プライベートを重視されるお客様の場合、仕切られている半個室の空間で施術を受けることも可能である。 お店の簡単な紹介が済んだところで早速、斉藤氏のインタビューを進めていくとしよう。
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず斉藤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
斉藤氏:よろしくお願いします。祖父と父が理容師をやっていたことがきっかです。ただ、理容の環境にいましたけど、最初はやるつもりなかったんです。
バーバーなび:そうだったのですね。他に何かやりたいことがあったのでしょうか。
斉藤氏:はい。高校生の時に学校の先生になりたいと考えていました。それで、大学受験をして大学に行き、高校の社会科の先生になって、テニス部の顧問をやる。という予定でした(笑)ただ、大学入試を受けるも落ちてしまい、浪人はダメということになり、理容の専門学校に進み、理容師になりました。
バーバーなび:そういった経緯があったのですね!
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
斉藤氏:そうですね、最近は理容師を目指す方が減ってきて、専門学校に入学する生徒も少なくなってきているので、若い方々が理容師を目指したいと思えるような業界に少しでもなっていければという思いはあります。
バーバーなび:そのような業界になっていくために昔と比べると変化はありますか?
業界の中でもこう最前線で活躍されている方々がいるじゃないですか。そういう方々が盛り上げていってくださり、そこから理容師がかっこいいと思われるイメージにはなってきている部分もありますよね。
昔だと理美容関係に進むとなると、美容師が多く、理容師は実家が床屋さんというケースが多かったです。僕が専門学校に通っている時は9割以上が実家が床屋さんという生徒が多かったですね。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
斉藤氏:接客に関して、うちのお客様は30~50代のお客様が多いんですが、長くご来店されて、「このお店じゃないと」、「斉藤さんにやってもらわないとやっぱりダメ」、「他行ったけどダメだったんだよね」などと言ってもらえるようなオンリーワンでそのお客様のための提案をできるように意識しています。一回来てもらい気に入って、長くその方とお付き合いできるような形が理想ですね。
バーバーなび:お客様によって悩みや気になる部分が異なるので、オンリーワンの提案をしていただけるとそういった悩みなども相談しやすくなりますよね。
斉藤氏:そうですね、関係性が深くなればなるほどお客様からも相談が受けやすく、こちらも言いやすくなりますね。もちろんお客様によって、言った方がいい、あまり言わない方がいいなどはあるので、そういった部分も気にかけながらコミュニケーションをとるようにしています。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
斉藤氏:基本的にはメンズサロンなので男性の方で、年齢層は30~60代ですが、子供から大人まで全般的に来てもらえたら嬉しいです。
バーバーなび:エリア的に住宅街の中のサロンでファミリー層などご家族で来られる方も多いですか?
斉藤氏:はい、三代に渡って来ていただける方もいます。子供の頃にお父さんやおじいちゃんに連れて来られ、大人になった今でも来てくれる方もいますね。大人になって「結婚するんです」と幸せな報告をもらい、結婚式に電報送らせてもらったり、そういった関係性が生まれることも嬉しいですね。
バーバーなび:地域に根差したサロンだからこその心温まるエピソードですね!
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
斉藤氏:僕らの頃は、師匠となる先生のところに弟子入りをして、しっかり技術を覚えて、そこから独り立ちしていくという感じでしたが、技術を身につける形は様々なので、しっかり技術を磨いていくことでしっかり稼げるんだよということは伝えたいですね。
バーバーなび:斉藤さんが経験されてきた専門学校での技術習得や座学など含め、今の学生の方に向けて、こういうこと意識した方がいいというアドバイスがあれば教えていただけますか。
斉藤氏:在学中、毎日の練習習慣をしっかりと身につけてほしいです。それに加えて、自分自身がどのような理容師になりたいのか、どんな夢や目標を持っているのかを常に意識して過ごすことも大切だと思います。将来の理想像を具体的に描きながら日々努力を重ねることで、その夢に近づく道が自然と開けてくるのではないでしょうか。
理容師という仕事はお客様に喜びや感動を与える素晴らしい職業です。そのためには、技術力だけでなく、自分の目標に向かって一歩ずつ進む姿勢が何よりも大切だと思います。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。