今回は前回取材を行った大和翔さんにご紹介をいただき、Hair Life INABAさんの姉妹店で、同じく池袋エリアのhair leafの松岡 浩隆さんがインタビューに対応してくださった。松岡氏は細やかな配慮でお客様一人ひとりに寄り添う姿勢が印象的で、ダブルライセンスを活かし、美容と理容の両面を取り入れたスタイルを提案する謙虚な髪技理容師だ。
Profile
Hirotaka Matsuoka (松岡 浩隆)
hair leaf
理容師歴:7年
出身校:中央理美容専門学校
出身地:愛媛県
得意技術:ウェットパーマ・シャンプー・お顔そり
得意スタイル:ベーシックスタイル
こだわり:床屋にしかできない形づくり
趣味:熱帯魚・グルメ巡り
hair leafについて
まずはサロンへの道順を案内しよう。JR池袋西口を出て、真っすぐ大通り沿いに歩き、モスバーガー、ミニストップ、CoCo壱の順に通過。上を見ながら、少し歩くと二階に葉っぱのお店のロゴが見えてくるこちらが、お目当てのサロンだ。クロネコヤマトさんの横の階段を登った2階である。
セット面4席の店内は「キメすぎない楽でお洒落なスタイルづくり」をテーマにしたサロンだ。癒しの空間を求める方にお勧めしたい。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速、松岡氏のインタビューを進めていくとしよう。
hair leaf 松岡 浩隆氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず松岡さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
松岡氏:よろしくお願いします。元々は医療関係への道を目指していたんですけど、勉強面での不安があり別の道を考えました。その時に母から「手先が器用だから美容の道はどうか?」と声をかけてもらい、初めてこの業界を意識するようになりました。
父が理容師で、母と姉は医療関係の仕事をしていたので、僕の中では床屋より医療関係の方がかっこいいと思っていたし、「髪なんて誰でも切れるだろう」と思っていたんですけど、実際にマネキンを切ったときの難しさには驚きました。それと同時に楽しいとも感じ、この道を極めたいと思うようになったんです。
そこからは美容師としてスタートしたんですが、女性の髪を切るより男性の髪を切る方が楽しいと気づきました。
そこで、美容師として働きながら自分のやりたいことを追求できる理容の道を目指したいと思い、理容師を目指すことにしました。
バーバーなび:トロフィーもたくさん飾られていますが、コンテストにも積極的に参加されているんですか。
松岡氏:そうですね。いろいろな部門に積極的に参加しています。
自分の技術を極めるためというのもありますが、他の人の技術を見る機会にもなるので、そこから学べることや参考にできることを探している、という側面もありますね。
本当にさまざまな技術を持つ人がいるので、とても刺激になりますし楽しいです。
バーバーなび:トロフィーの数もすごいですが、そのようなお考えもお持ちなのですね。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
松岡氏:師匠と弟子っていう古い考えの残る業界だなと思いますし、そこが足枷になって伸び悩んでいる部分があると思います。
あとは、修行だから給料が出なくて当たり前っていう考えが残っているところも、若い成り手が増えない原因になっていると感じています。
バーバーなび:どうしても美容室の方が若い人の目に留まりやすく、理容業界は成り手が少ない、ということもあるのでしょうか。
松岡氏:あると思います。実際、学生時代に「理容室に行ったら角刈りにされそうだよね」といった話を聞いたことがありました。そのときは何も言えず、「これが今の理容のイメージなんだな」と感じましたね。
実際に働いてみるとそんなことはないと分かるのですが、世間一般ではまだ古臭いイメージが根強く残っていて、若いお客様にとっても近づきにくい部分があるのかもしれません。
バーバーなび:我々もそんな方々が理容に目を向けるきっかけになれればと思っているので、お力になれるよう今後も取材を続けていきます。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
松岡氏:お越しいただいたお客様にとって居心地のいい空間・時間を提供できるように意識しています。
幅広い層のお客様が来店されるサロンなので、それぞれのニーズに応じた対応を意識していて、たとえば30–40代の方は比較的お話をされる方が多く、40–50代の方になると静かにリラックスされたい方が多いという印象があります。
だから、目を閉じているお客様にはあまり話しかけないようにするなど、リラックスできる環境を整えることを大切にしています。
私自身、話すことが得意ではないのですが、お話好きなお客様とは会話を楽しめる空間を提供できるよう心掛けていますし、些細なことにはなるんですけど、そんな小さなことを意識してお客様それぞれに合った接客をできるようにしています。
バーバーなび:お客様への空間、時間が心地良いものになるように心がけているんですね。
松岡氏:そうですね。あとは、お客様の目線も気にしています。たとえば、鏡を見ているときは、今カットしている部分を気にされているのかな、といった具合に細かなサインを読み取るよう心掛けています。
小さな気配りを積み重ねることで、お客様に満足していただけるサービスを提供したいと思っています。
バーバーなび:素敵ですね!
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
松岡氏:うちはおしゃれを意識した方をターゲットにしているお店なので、そういった方々にご来店いただければ、満足していただけると思います。また、理容室の価値を理解していただける方に来ていただきたいですね。
以前飛び込みで来られたお客様に「床屋なのに5000円も取るのか!」と言われたことがありました。
しかし、うちは単に髪を切るだけではなく、おしゃれに敏感な方に満足していただけるサービスを提供しています。技術の高さには自信を持っているので、理容の価値を理解して来ていただけると、お互いにとって楽しい空間と時間を過ごすことができると思います。
バーバーなび:確かに価値のわかる方に来ていただきたいですね。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
松岡氏:資格を取るまでは大変な業界ですが、定年のない「手に職」を持てる価値ある仕事なので、ぜひ頑張って目指してほしいと思います。
目指す過程で心が折れそうになる時期もあるかもしれませんが、そんな時はお店や環境を変えてみることで続けていける業界でもあります。
だからこそ、貴重な人材を業界全体で大切に育てていきたいですね。
独立してしまえば、自分次第でいくらでも道を切り拓ける業界ですし、夢を描きながら目指し続けてほしいと思います。
バーバーなび:松岡さんが実際に挫折されたこともありましたか。
松岡氏:そうですね。理想と現実のギャップがある仕事なので、最初はそこに戸惑いました。実際に、そのギャップに悩まされて辞めてしまう人も見てきました。
美容だと特に憧れからこの業界に入っても、現実との違いに心が折れてしまうことが多いように思います。
でも、それって本当にもったいないことだと思います。
ただ、その「ギャップ」に気づけるということは、細かな変化に気づける力があるとも言えます。その目配りはサロンワークにも活かせるので、ぜひプラスに捉えてほしいです。
例えば、鏡の汚れや椅子の位置のズレなど、細かな配慮に気づけることは、お客様に接する立場としてとても大事なことです。
その力を仕事に活かして、辞めるって選択をするんじゃなくて、ぜひこの理容業界での道を目指してほしいと思います。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。
最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に松岡氏さんおすすめのメニューと作例を紹介してもらえますか?
松岡氏:はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューを3つご紹介します。
髪技理容師おすすめメニューリーフプラスコース¥7,700
モデル写真提供:hair leaf
髪技理容師おすすめメニューメンズカットフルコース+デザインパーマ¥11,600
モデル写真提供:hair leaf
店舗基本情報
店舗名 | hair leaf |
住所 | 東京都豊島区西池袋5-12-9 西池ゴールデンビル2階 |
営業時間・定休日 | 平日10:00~20:00土日祝10:00~19:30 (カラー・パーマ最終受付18:00) ご予約時間に間に合わない場合は、お電話にてご連絡ください。 (ご希望のメニューができなくなってしまう場合があります。) 毎週月曜日・第2・第3火曜日(祝日の場合は営業) 詳細はTELやHPでお願いします。 |
最寄駅沿線 | 山手線 |
最寄駅 | 池袋駅 |
電話番号 | 03-5391-0455 |
ホームページ | https://www.hairleaf.com |
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