
今回は森下エリアで髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、鋏と櫛さんを見つけたので取材を申し込むと佐藤 隆雄さんがインタビューを快諾してくださった。佐藤氏は理容師歴20年、リラクゼーションメニューを得意とし、お客様が求めるメニューを提供したいと語り、高齢化社会に向けた訪問理容にも力を入れている理容師だ。
Profile
Takao Sato (佐藤 隆雄)
鋏と櫛
理容師歴:20年
出身校:国際理容美容専門学校
出身地:東京都
得意技術:ヘッドスパ・エステ
得意スタイル:ショートスタイル
こだわり:コミュニケーション・技術を日々更新し続けること
趣味:子育て
鋏と櫛 について

まずはサロンへの道順を案内する。森下駅から徒歩8分。A2出口を出て右へ進み、新大橋の信号を右折。そのまま直進すると、右手にサロンが見えてくる。

メニュー表がないサロンとして構えている当サロンは、興味を持っていただいたお客様に、求められている技術を提供したいという思いを持つサロン。カッコ良くなりたい、ゆったりと過ごしたいと思っている方に、ぴったりのサロンだろう。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速、佐藤氏のインタビューを進めていこう。

鋏と櫛 佐藤 隆雄氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは佐藤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
佐藤氏:よろしくお願いします。実家が床屋だったことが大きなきっかけです。勉強したくなかったので、特に深く考えることなく床屋になることにしました。
バーバーなび:経歴としては、さまざまなサロンで修行をされてこられたのでしょうか?
佐藤氏:そうですね。埼玉で4年間、今は他界された師匠のもとでお世話になりました。その後、2つ目の修行先では7年間お世話になりました。その後、実家の床屋に戻り、4年後に独立しこのサロンをはじめました。

理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
佐藤氏:業界全体で理容だけが前に出るのではなく、他業種との横の繋がりをもっと大事にしながら関わっていくことで理容全体を盛り上げられるのではないかと考えています。髪型や見た目はスパイスだと思っているので、深くこだわりすぎず、浅く広く関わるくらいがちょうどいいと考えています。
バーバーなび:理容業界だけでなく、横のつながりが大事なんですね。今後、取り組んでいきたいことはありますか?
佐藤氏:もともと床屋で取れる資格はすべて取得してきました。ケア理容師から訪問理容も現在行っていますが、これからの超高齢化社会に向けてこの需要は増えると思います。むしろ、待っていてもお客様が来なくなる時代が来るかもしれませんし、若い人が減ることでお客様の取り合いになる時代も考えられます。そんな中で、今まで来てくれていた世代のお客様が入院や通院などでサロンに来られなくなることが予想されるため、僕たちが直接お客様のもとに行く側になりたいと思い、訪問理容に力を入れていきたいと考えています。
バーバーなび:訪問理容の需要が今後高まると考えられる中での素晴らしい取り組みですね。

髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
佐藤氏:お客様との時間を大切にしています。一般的な理容室では、お客様1人あたり1時間の時間枠を取ると思いますが、うちは2時間の枠を用意しています。早く終わってもギリギリで終わっても、この2時間はお客様との大切な空間だと思っているので、しっかりと時間を確保しています。ですので、お客様からいただく一番嬉しい言葉は「ここに来るといつもカッコよくしてもらえるし、ゆっくりできる」という一言です。カッコよくなることは前提として、お客様にはここでリラックスした時間を過ごしに来たという意識を持っていただけることにこだわっています。お客様の数をできるだけ多くこなすスタイルではなく、1人1人に丁寧に向き合いたいですし、ここに来た時間を大切に過ごしてほしいと思っています。
バーバーなび:とても素敵なこだわりですね。
佐藤氏:ありがとうございます。そのため、1日に受け付ける予約枠は3人と少なく、他のサロンと比べると半分くらいになると思います。それでも、せっかくお越しいただいたお客様には、ここでの空間をじっくりと感じてほしいですし、ゆったりと癒されてほしいと思っていますので、これからもこのこだわりは大切にしていきたいです。

お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
佐藤氏:興味を持っていただくことが、うちに来ていただく大前提だと思っています。普段の床屋さんとは違う経験ができるサロンだと思っているので、一度体験していただければと思います。
バーバーなび:興味を持ってもらうために意識していることはありますか?
佐藤氏:風景にならないように心がけていますね。特にアピールしているわけではないサロンなので、ホームページを作っているわけではありませんが、何かの際に「あそこに床屋があったよね」と思い出していただけるようなサロンでありたいと思っています。それこそ、いつもの床屋の予約が取れなくてふと来てみた、という感じでも嬉しいですし、通りすがりに気づいていただいて来店していただけるとありがたいです。また、中には昔からのつながりで、遠くからご来店いただいているお客様もいらっしゃるので、感謝しています。
バーバーなび:一度お越しいただいたお客様は、このサロンに魅力を感じて遠方からも足を運んでいるんですね。

未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
佐藤氏:理容師としての道を歩む上で大切にしてほしいのは、たくさん恥をかき、失敗をして、そして叱られることです。失敗や叱責は避けられないものですが、それを恐れてしまうと成長できません。若い頃にこそ、そうした経験をたくさんしておいた方が良いと思います。
バーバーなび:その経験が後々、大きな力となるんですね。
佐藤氏:まさにそうですね。100%確実に言えるのは、叱られない人は終わりだということです。チャレンジしないと、叱られることすらありません。失敗して叱られることがあるからこそ、次にどうすれば良いかを考える力も養われ、また先輩たちからアドバイスをもらえる機会も増えるのです。それらの経験が後々、自分の成長に繋がっていきます。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

店舗基本情報
店舗名 | 鋏と櫛 |
住所 | 東京都江東区新大橋2丁目15−2 ナイツブリッヂ 102 |
営業時間・定休日 | 平日10:00~20:00 土日9:00~19:00 定休日:月曜日、火曜日 |
最寄駅沿線 | 都営新宿線 |
最寄駅 | 森下駅 |
電話番号 | 080-3121-1138 |
ホームページ | https://www.instagram.com/hasamitokusi/ |
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