今回は、以前バーバーなびで取材させていただいたバーバーサトウ 花みずきの佐藤 富子さんのご縁で、その娘さんである、お顔そりルームTreeの佐藤 弥生さんを取材させていただいた。佐藤氏は理容師歴9年、自身の強みであるレディースシェービングに特化したサロンをオープンし、さらにインナービューティに着目した商材を取り揃えることで、お客様により良いサービスを提供したいと考えられている理容師だ。

Profile

Yayoi Sato　(佐藤 弥生)

お顔そりルームTree

理容師歴：9年
出身校：国際文化理容美容専門学校
出身地：東京都
得意技術：シェービング・マッサージ
こだわり：痛くない不快感のないシェービング技術・肌質に合った技術を提供すること
趣味：ボルダリング・料理・映画鑑賞

お顔そりルームTree について

まずはサロンへの道順を案内する。JR中央・総武線・東京メトロ丸ノ内線が通る「荻窪駅」から徒歩約14分。電車とバスを利用する場合は、「荻窪駅」北口0番バス乗り場から乗車し、「八丁」で下車。そこから徒歩約1分で到着する。建物内では母娘それぞれのサロンがフロアを分けて営業されている。隣にはお洒落な喫茶店【wing_coffee】があり、目印としてもわかりやすい。佐藤氏親子もおすすめする信頼の喫茶で、親交も深いとのこと。ぜひ、合わせて訪れてみてほしい。

ベッド1台の完全個室サロンである当サロンは、誰にも言えない肌の悩みや化粧品の相談もしやすいプライベートな空間だ。特別な時間を求める方にとって、癒しのひとときを提供する理想の場所となっている。

お店の簡単な紹介が済んだところで早速、佐藤氏のインタビューを進めていこう。

お顔そりルームTree　佐藤 弥生氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび：こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは佐藤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

佐藤氏：母が理容師だったため、幼い頃からその姿を見ていたことが大きなきっかけでした。働く母の背中を見てこの業界に憧れ、理容師を志しました。

バーバーなび：お母様の影響が大きかったということですね。理容室での経験を積まれた後、現在のサロンをオープンされたのでしょうか？

佐藤氏：はい。まずヘアサロンに就職しましたが、すぐに病気を患ったことをきっかけにハサミを持たなくなりました。当初は理容師として働く以上、カットやカラーなどオールマイティな技術を身につけなければならないと考えていましたが、母から「何か一つ得意なことを持てば十分ではないか」と言われ、そのような選択肢もあるのだと気づきました。そこで、シェービングに特化したサロンを開くことを決意し、現在は母のサロンの上に店舗を構えています。母の言葉がなければ、今の形にはなっていなかったかもしれないので、改めて母の偉大さを実感しています。

バーバーなび：お母様の言葉が、現在のサロンの形につながったということですね。

理容業界への思い

バーバーなび：理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか？

佐藤氏：美容師は最先端なイメージがありますが、理容にも素晴らしい技術があるにもかかわらず、若い世代が入りづらい業界になってしまっているのは、非常にもったいないと感じています。もっと理容の魅力を発信し、門戸を広げて、次世代の理容師を迎え入れられるような取り組みを業界全体で進めていけたらいいのではと思っています。

バーバーなび：シェービングを通して、今後取り組んでいきたいことはありますか？

佐藤氏：表面的なケアだけでなく、内面のケアにも目を向けていきたいと考えています。私も以前は肌のケアに関する知識しか持っていませんでしたが、近年、様々な業界でインナーケアの重要性が取り上げられるようになり、勉強を始めました。そして、当サロンでもインナーケアに関する商材の取り扱いを始めました。これからの理容業界は、肌表面のケアだけでなく、内側からのケアにも取り組む必要があるのではないかと感じています。

バーバーなび：スキンケアだけでなく、内側からのケアも大切ということですね。

佐藤氏：そうですね。やはり、この業界で生き残っていくためには、表面的なケアの技術だけでなく、内面のケアに関する知識も深め、それをお客様に還元していくことが大切だと思います。実際に、そうした取り組みを意識しているサロンは、長く支持されていることが多いと、理容師仲間とも話しています。理容師はカットやカラー、シェービングを通して外側の美しさを整えることができますが、内面のケアに関する知識があるかどうかで、お客様の満足度にも大きな差が出るのではないかと考えています。

バーバーなび：外側だけでなく、内側からもケアできるサロンの需要は、今後ますます高まりそうですね。今後の発展が楽しみです。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび：それではこだわりを教えてください。

佐藤氏：私の母も理容師なので、母の顔剃りには馴染みがありました。しかしある時、講師の方に施術していただいた際、そのソフトなタッチと心地よさに衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。母には申し訳ないのですが、その経験がきっかけとなり、「いかに柔らかく心地よいシェービングを提供できるか」を追求するようになりました。しかし、母が体調を崩した際などに、私が代わりに母のお客様を施術させていただくことがあるのですが、やはり母の技術とは違うため、お客様から「物足りない」と言われてしまうこともあります。ですので今後はその差を埋め、より満足していただける施術を提供できるようになることが、今の私の課題でもあります。

また、なるべく低刺激で肌に優しい施術を心がけており、お肌に触れるもの一つひとつにこだわっています。例えば、シェービング時に使う泡を作る際の水にも気を配り、摩擦の軽減にも細心の注意を払っています。些細なことかもしれませんが、そうした積み重ねが、心地よいシェービングにつながると考えています。

バーバーなび：実は私もソフトなシェービングを受けたことがあるのですが、言われないと気づかないような細やかな配慮の積み重ねが、素晴らしい技術につながっているのですね。

お客様へのメッセージ

バーバーなび：どのようなお客様にお店に来て欲しいですか？

佐藤氏：お顔剃りの経験の有無に関わらず、どなたでも歓迎しています。特に、肌トラブルを抱えている方にはぜひお越しいただきたいと考えています。中には「ニキビがあるのでシェービングはできませんよね」と懸念される方もいますが、私自身もかつてニキビに悩んでいました。しかし、毎月シェービングを続けることで肌質の変化を実感したので、些細なことでも気になる方や、特に悩みがない方でも、5年後・10年後の自分をより良くしたいと考えている方にお越しいただければ、きっとご満足いただけると思います。

バーバーなび：シェービングは一度体験するとその良さを実感できる施術だと思うので、今後さらに広めていきたいですね。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび：理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

佐藤氏：美容師の方が輝いて見えることもあるかもしれませんが、私は理容師の方が長く続けやすい職業だと思います。また、シェービング技術は理容師だけが持っている技術であり、非常に魅力的な強みだと感じています。様々な職業がある中で、理容師は一対一でお客様と深く関わり、その結果「ありがとう」と直接言われることにやりがいを感じますし、ブライダル業界において女性理容師の需要も高まっており、理容業界は可能性に満ちていると感じます。ぜひ、若い方々には頑張って理容師を目指してほしいと思います。

バーバーなび：素敵なメッセージをありがとうございました。

最後に

バーバーなび：本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に佐藤さんおすすめのメニューを紹介してもらえますか？

佐藤氏：はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューをご紹介します。

店舗基本情報

店舗名	お顔そりルームTree
住所	東京都杉並区桃井２丁目１−４ サンパレス荻窪 202
営業時間・定休日	10:00～20:30 ※ブライダルシェービング最終受付17：30まで 定休日：月曜日(火曜日不定休)
最寄駅沿線	JR中央・総武線・東京メトロ丸ノ内線
最寄駅	荻窪駅
電話番号	090-2235-3692
ホームページ	https://room-tree.com/

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