今回は以前バーバーなびでご紹介させていただいたCURARE 1968 you-wrap KenさんにKenさんの弟さんであるカットスタジオ遊楽部の瀧坪さんをご紹介いただき、インタビューをさせていただいた。瀧坪氏は理容師歴32年、レディースシェービングを得意とし、理容を通してお客様と一緒にその楽しさを共有している感覚がやりがいに繋がると語る髪技理容師だ。
Profile
Yoji Takitsubo (瀧坪 陽二)
カットスタジオ遊楽部
理容師歴:32年
出身校:中央理美容専門学校
出身地:神奈川県
得意技術:レディースシェービング
得意スタイル:クラシカルスタイル
こだわり:理容を通して変化を楽しんでもらえる技術を提供すること
趣味:ポーカー・山歩き
カットスタジオ遊楽部について
まずはサロンへの道順を案内しよう。市が尾駅西口を出て左に進む。4分程進んだ先に市ケ尾第三公園が見えてくるのでその並びにあるライオンズマンション市ヶ尾第2の1階がお目当てのサロンだ。
Jazzが流れるBar風の店内では、その方に「似合う」カットを心掛けているという瀧坪氏の技術や「非日常気分」を味わえるメニューが取り揃えられたサロンだ。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速、瀧坪氏のインタビューを進めていくとしよう。
カットスタジオ遊楽部 瀧坪 陽二氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず瀧坪さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
瀧坪氏:よろしくお願いします。実家が理容業を営んでいたので、理容が身近にある環境の中で育ちました。幼い頃から理容師の姿を見ていて、なんとなく「自分もそうなるんだろうな」という感覚がありましたが、高校時代は別の道を考えたこともありました。それこそ寿司職人に憧れた時期があったんです。寿司はシャリとネタで人を感動させる仕事というところに魅力があると感じ、「これってすごいことだな」と思ったんですよね。それでも最終的には理容の道を選び、成り行きと言えば成り行きかもしれませんが、兄が高校卒業後に理容の専門学校に進学し、修行している姿を見て自分も自然と「この道だな」と思えたのが大きかったと思います。
バーバーなび:寿司職人の道も選択肢にある中で理容の道を選択されたのですね。
瀧坪氏:理容を目指すようになってからは、死ぬほど嫌って思ったこともないし仕事はきつく大変でしたが、理容師自体を辞めようと思ったことはなかったです。若い頃は、友達と遊べない、土日休みじゃないということが嫌だなと思うこともありましたし、世の中のイベントごとは大体土日にあるじゃないですか。それが自分には無縁なんだな、とちょっと悔しい気持ちになったことはありましたね。
特にこれだ!という趣味があったわけでもなかったので、仕事として考えた時に、技術を身につけながら人と接することができるこの仕事は自分に合っていると感じましたし、体さえ健康であれば、長く続けられる仕事でもあります。今、この年齢になってみて改めて思うのは、本当に良い仕事だということですね。技術を覚えるまでの壁を乗り越えれば、やりがいのある素晴らしい職業だと思っています。コロナで世間がパンデミック状態になった時でも生き抜いていくことができる強い職種だと感じたので、選択してよかったなと思いましたね。
理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
瀧坪氏:やはり新しいことに挑戦し続けないと、業界全体が厳しい状況に追い込まれると思います。例えば、理容と美容の資格を一本化するべきではないかと感じる部分があります。若い世代にとって業界の魅力を高めない限り、これから理容師を目指す人が増えるとは思えませんし、現状、理容学校が次々と閉鎖されているという話も聞きます。元々は理容学校だったところも、美容師を育てている現状を考えると、理容と美容を別々に考えるのではなく、一緒に協力して業界を盛り上げていくべきではないかって思いますね。
美容は敵ではなく手を組んで協力し合うべき相手だと感じます。理容業界内の古くからの考え、価値観や意見も尊重しつつ、新しい取り組みを進めるために失敗を恐れず挑戦を続けることが業界全体の未来を切り開く鍵だと思います。そして、こうした取材や外部への情報発信を活用して、業界の良さや可能性をもっと広く伝えていくことが重要だと感じています。
バーバーなび:理美容の垣根じゃないですけど、変化を求めていくことも大切なのかもしれないですね。
瀧坪氏:本当ににそう思います。僕の父が昭和時代にやっていた理容は今と全然違うものだから、今は令和なのだとしっかり認識して、昭和レトロではなく、昭和レトロの令和味にアレンジすることも必要です。
髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
瀧坪氏:とにかく丁寧な仕事をすることがこだわりです。やっぱりお金稼ぎに目がくらむ時期もあると思うし、丁寧な道から外れてしまうことも実際ありましたけど、理容は対人の仕事なので、焦っていたりお金儲けだけ見てしまうとお客様に必ず伝わってしまうし、”髪を切る”という行為だけであれば誰にでもできてしまうので、やっぱりお客様を一番に思って丁寧に対応することが本当に大切だと思っています。
バーバーなび:ありがとうございます。レディースシェービングに対してのこだわりはいかがですか。
瀧坪氏:やはり「変化が一目でわかる」ことがこの仕事の魅力なので、例えば、エステサロンなどではチケット制で何十万も払って、何度も通うことで効果を実感するっていうところが、理容だとシェービング一回で実感できるという強みがありますよね。もちろんエステにもエステの強みがありますが、即効性があるという点でその場で変化を実感できるので、それが自分にとってもとても楽しいので一緒にその楽しさを共有している感覚があるので大事にしたいと思っています。
バーバーなび:お客様が鏡を見て笑顔になる瞬間などもダイレクトに伝わってきそうですね。
瀧坪氏:そうですね。それが床屋の醍醐味でもあり、ビフォーアフターの変化だけでなく、「気持ちよかった」、「リラックスできた」という生の声をいただけるのも嬉しいですね。中には施術中に寝てしまうほどリラックスしてくれるお客様もいて、そういった反応が仕事の励みになっていす。
お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
瀧坪氏:どんなお客様でも歓迎ですが、やはり一緒に価値を共有できる方が来てくださると嬉しいです。単純に「価格が安い・高い」、「あそこのサービスはこうだった」といった比較だけではなく、お互い目指す方向性や価値観がなんとなく一致しているといいなと思います。こちらも元気をもらえるし、そういった「価値交換」ができる関係性が理想です。もちろん、お客様とは基本的に知らない者同士ですし、深く話し込むわけでもないですが、せっかくの1時間、こちらも全力で整えて、何かしら共有できる部分があれば、より楽しくなるんじゃないかと感じます。
バーバーなび:そういった価値観共有ができるとお互いに楽しい時間になりますよね。ありがとうございます。
未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
瀧坪氏:人じゃないとできない仕事をすることがこの理美容なので、そこに誇りを持ってほしいと思います。生でお客様を感じ合うことのできる、ライブ感のあることがこの仕事の魅力です。志すとなると免許取得が必要なので頑張らないといけない場面はあり、いばらの道なんて言われますが、そこを乗り越えると良い仕事だなと思えるはずなので、ぜひそこを見据えてお金や時間を若いうちにたくさん使って目指してほしいと思います。業界内での改善点も多々ありますが、これからよくなっていく業界であると思いますし、僕たちの世代が未来の志す方々の環境を整える立場であると言えますから頑張りたい部分ですね。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。
最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に瀧坪さんおすすめのメニューを紹介してもらえますか?
瀧坪氏:はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューをご紹介します。
髪技理容師おすすめメニューカット ¥5,500
モデル写真提供:カットスタジオ遊楽部
髪技理容師おすすめメニューレディースシェーブ
すっきりコース ¥3,900
さっぱりコース ¥4,900
しっとりコース ¥5,900
モデル写真提供:カットスタジオ遊楽部
店舗基本情報
店舗名 | カットスタジオ遊楽部 |
住所 | 横浜市青葉区市ケ尾町1151 ライオンズマンション市ヶ尾第2-103 |
営業時間・定休日 | [平日]10:00~19:00 [土曜・日曜・祝日]9:00~19:00 定休日:月曜・火曜 |
最寄駅沿線 | 東急田園都市線 |
最寄駅 | 市が尾駅 |
電話番号 | 045-973-1080 |
ホームページ | https://aoba-ku.jp/beauty_list/facilities/2673 |
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