髪技理容師を探せ　Vol.73 -cut team WATABE　溝口 昇樹

今回は以前バーバーなびでご紹介させていただいたBARBER CHERRY CLUBの櫻井さんとONE☆STAR BARBERSHOPの守谷さんのご紹介で中野にあるcut team WATABEの溝口さんの取材させていただくことになった。溝口氏は理容師歴20年の、理容師は自分の人間性が色濃くそのまま反映される仕事だという考えのもと、人としてどのようにお客様と向き合っていくかを考えながら仕事をする髪技理容師だ。

Norishige Mizoguchi　 (溝口 昇樹)

cut team WATABE　

理容師歴：20年
出身校：窪田理容美容専門学校
得意技術：フェードカット、パーマ、ハイライト
得意スタイル：フェードスタイル、ショートスタイルとパーマ、ハイライトの組み合わせのスタイル
こだわり：お客様1人1人のライフスタイルに合わせて、馴染みながらも日常生活でかっこいいねと言われるようなスタイルを作ること
趣味：カメラ、食べること、日本酒

cut team WATABE について

簡単に案内をすると、中野駅北口から出て目の前のアーケード商店街に入り、銀だこの細い路地を右折。そのまま直進し左手にあるスーパーLIFE通過し少し歩くと右手に見えてくるだろう。

サロンはレンガ調の壁が特徴的な温かみのある内装で、モダンで今時のオシャレな空間が広がる。黒い壁に書かれた手書きのメニューがいい味を出していて親しみやすい雰囲気だ。

お店の簡単な紹介が済んだところで早速溝口氏のインタビューを進めていこう。

cut team WATABE 　溝口 昇樹氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび：こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず溝口さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

溝口氏：よろしくお願いいたします。正直進路を決める頃あまりなりたいものがなく、親が飲食店を営んでいたことに加え料理を作るのが好きだったので、やるなら飲食店かなと思っていました。しかし服が好きだったり、髪をセットするのが好きだったりしたことから、やっぱり美容師かなと思いスタートは美容師を目指そうとしました。当時専門学校の美容科は倍率が高く、私の成績では美容師になるのが難しい状況でした。そんな中、理容師の仕事についてご紹介いただく機会があり、いいなと思ったので理容の道に進みました。

バーバーなび：理容師として20年仕事をされてきた中で、どのような時に理容師になって良かったなと感じますか？

溝口氏：僕の性格はどちらかというと少し大雑把で、最後まで徹底的にこだわり尽くすというタイプではなく、もちろん技術に関してこだわりはありますが、自分よりもっとこだわりを持っている方はたくさんいると思うんです。女性の場合は特に気を使って繊細なこだわりなどもあり、それと比較すると男性の場合は大胆でダイナミックなこだわり方をするので、そういった部分が僕には合っていると感じるので、男性メインの仕事でよかったと思います。

理容業界への思い

バーバーなび：理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか？

溝口氏：やっぱり客単価や客層、情報発信に関してなど課題は多いなとすごく感じています。バーバー文化で盛り上がってきているのは本当に感謝しているのですが、美容師さんに比べて情報発信が遅かったという点はありますね。

今はみんなが頑張って情報を発信している段階なので、すごくいい流れだと思っています。実際、店舗数が少ない分、床屋には需要があると思います。年齢を重ねた男性が行くのはどちらかというと、今はバーバーの方に流れが来ているんですよね。すごくいい流れなので、このままみんなで切磋琢磨して盛り上げていけたら、理容業界は右肩上がりになると思っています。

バーバーなび：溝口さんもメディアでの情報発信をされている中で、理容業界を盛り上げるために今後注力していきたいことはありますか？

溝口氏：よりリアルなものを発信していきたいと思っています。実際にYouTubeでやってみて感じるのは、映像だけでは伝えきれないことが沢山あるということです。なので僕個人としては、バーバーとは、床屋とは、理容室とは、という部分をもっとリアルに発信していけたらなと思っています。良い意味でも悪い意味でも、どっちに転ぶかはもう見た人の感想なので、リアルさを出せたらなと思います。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび：ありがとうございます。それではこだわりを教えてください。

溝口氏：理容師としてというよりも、人間としてどうするかという部分が大事だと思っています。自分の性格や実力も把握していますが、まだまだだなとは感じています。結局接客業であり人と繋がる仕事なので、その中でどこが評価されるかというと、多分人間力だと思います。理容師はその人がどういった生活をして、どう生きるかが、そのまま反映される職業なので、いい意味でプライベートと仕事の境目があまりない仕事なんですよね。そのため理容師としてこうだということを僕はあまり考えたことが無くて、そこにこだわりすぎると世間と離れてしまう感じがするので、剥離しすぎるのも良くないかなと思っています。

バーバーなび：技術はもちろんですが、人間性や人との繋がりの部分をより大事にされているんですね。

お客様へのメッセージ

バーバーなび：どのようなお客様にお店に来て欲しいですか？

溝口氏：僕個人としては、お客様一人ひとりの生活リズムに重きを置きたいと思っています。自分を発信して引き寄せるタイプと、来たものに合わせるタイプなど、色々なタイプの理容師がいると思うんです。僕は後者、つまり来た人に合わせるタイプなので、今までのサロンであまりご自身を理解してもらえなかったお客様にはぜひ来てほしいと思います。細かく聞くことがあるかもしれませんが、お互いの関係性を一歩深めた状態で接客をしたいと考えています。

バーバーなび：客層的にはどのようなお客様が多いですか？

溝口氏：客層で言えば、僕個人としては30代から60代までの幅広い年齢層のお客様が多いです。どちらかというとミドル世代のお客さんが多いですが、20代の方も全然いらっしゃいます。平均的に来ていただいているので偏りはあまりないですね。また、近くに住んでいる方や、中野に何かしら用事があって来る方が多いです。電車で来られる方や、この辺りに職場がある方などもいらっしゃいます。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび：理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか？

溝口氏：僕は20年ほどこの仕事をしてきましたが、プライベートと仕事に境目がないというのは、いい意味で自分の生活がリアルに反映される仕事だと思っています。自分の生き方がそのまま仕事に出るので、どんどん足りないところが見えてきて、それを補おうとする姿勢がとても大事だと思います。特に最近の理容師さんはそういった姿勢をすごく持っていらっしゃると思います。その上で、年齢を重ねた時にすごく良かったなと思える部分が大きく、トータルでレベルが上がり、コミュニケーション能力も自然と磨かれる素敵な仕事だと思います。

バーバーなび：これまで経験されてきた中での素敵なお言葉をありがとうございます。

最後に

バーバーなび：本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に溝口さんからおすすめのメニューを紹介してもらえますか？

溝口氏：はい。こちらこそありがとうございました。こちらになります。

店舗基本情報

店舗名	cut team WATABE
住所	東京都中野区中野5-30-12
営業時間・定休日	平日　平日　AM10:00～PM8:00 土・日　AM9:00～PM8:00 定休日：第二第三の月曜・火曜
最寄駅沿線	JR総武線、JR中央線、東京メトロ東西線
最寄駅	中野駅
電話番号	03-3388-2084
ホームページ	https://www.ekiten.jp/shop_186537/

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