バーバーサトウ 花みずき

今回は荻窪エリアで髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、バーバーサトウ 花みずきさんを見つけたので取材を申し込むと佐藤 富子さんがインタビューを快諾してくださった。佐藤氏は理容師歴45年、お客様同士の情報の架け橋になれればと語り、技術はもちろん、心地よい空間づくりを意識し、リラックスしていただくことにこだわる髪技理容師だ。

バーバーサトウ 花みずき

佐藤 富子

理容師歴:45年
出身校:国際文化理容美容専門学校
出身地:東京都
得意技術:シェービング
得意スタイル:オーソドックスなスタイル
こだわり:圧・角度・速度のバランスを大切にし、商材選びにもこだわりながら肌に優しく心地よい仕上がりを追求すること
趣味:韓国ドラマ・音楽鑑賞・食べ歩き・SNSを見ておすすめの場所を巡ること

サロン紹介

サロンへのアクセスは、JR中央線・東京メトロ丸ノ内線が通る「荻窪駅」から徒歩約14分。電車とバスを利用する場合は、「荻窪駅」北口0番バス乗り場から乗車し、「八丁」で下車。そこから徒歩約1分で到着する。バスに乗車した際は、八丁の停留所に到着する際に、当サロンのアナウンスが入るので、乗車時はぜひお聞きいただきたい。

サロンへのアクセスは、JR中央線・東京メトロ丸ノ内線が通る「荻窪駅」から徒歩約14分。電車とバスを利用する場合は、「荻窪駅」北口0番バス乗り場から乗車し、「八丁」で下車。そこから徒歩約1分で到着する。バスに乗車した際は、八丁の停留所に到着する際に、当サロンのアナウンスが入るので、乗車時はぜひお聞きいただきたい。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは佐藤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

佐藤氏:よろしくお願いします。きっかけはアルバイト先での出会いです。うちは祖父の代から続く家業だったので、幼い頃から「将来は理容師になれ」と言われ続けていました。でもある時、思春期になると反発心が芽生えて、運動系の部活動に打ち込んだことがきっかけから「中学校の先生になり、部活の顧問を務めること」を目標にしていました。

高校でも部活を続け、引退後に始めたケーキ屋でのアルバイトで出会ったのがパティシエの店主だったんです。一見強面な風貌の方でしたが、繊細で美しいケーキを作る職人で、その方からある日「お前、体育の先生になっても年を取ったら大変だぞ。プールに入れなくなるし、生徒と一緒にマラソンもできなくなる。体力が落ちてしまったら職を失うかもしれない。それよりも、これからは女性も手に職をつけるべきだ。理容師になった方がいい」と言われたんです。

しかも、その店主は「手に職があれば現金で好きなものが買える」と話し、実際に子供に赤いシビックを現金で買ってあげたというエピソードを聞かせてくれました。ちょうどその頃、私は教習所に通っていて車が欲しいと思っていたので、「床屋になったらすぐに車を買える」と言われたことも大きなきっかけになりましたね。

バーバーなび:パティシエの店主から手に職を、と言われたことがきっかけになっているのですね。

佐藤氏:そうなんです。そこからは家業にしっかり向き合い、理容師の道へ進むことを決意しました。勉強が苦手でしたが、不思議と専門学校の授業は面白くて人生で一番勉強した時期だったかもしれません。まさかアルバイト先での一言がここまで大きな転機になるとは思いませんでしたが、この出会いがなかったら私は体育の先生になっていたかもしれませんし、今ここにはいなかったかもしれないです。なので、今でもそのパティシエの店主にはとても感謝しています。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?

佐藤氏:業界に対しては、多くの理容師が高い技術を持っているにも関わらず、なぜか衰退が進んでいる現状に課題を感じています。実際、理容室は毎年廃業や組合の脱退が多くなっていますよね。一方で若者が集まる場所では、かっこいい若い美容師が多く活躍している姿を目にするのでそうした若い世代の力や大先輩の知識を活かしながら、もっとメディアを活用し、理容師という職業を一般の人々の目に触れやすくしたいという思いがあります。

バーバーなび:そういった点で今後取り組んでいきたいことはありますか。

佐藤氏:女性のお客様、女性の理容師を増やしたいと考えています。そのためには顔剃りの文化がまだまだ世間的に浸透していないので、少しでもその魅力を伝えたいと思っていますし、そういった機会が今後もっと増えればいいなと思っています。

バーバーなび:お客様にはもちろん女性理容師を目指す人に向けた発信もしていきたいですね。

佐藤氏:そうですね。理容業界の発展には教育カリキュラムの見直しも必要だと思います。男女ともに生徒数が減っているので、例えばカット専門やシェービング専門のコースなどに分けることで、より多くの若い女性が理容師を目指すきっかけになるのではないかと思いますね。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それではこだわりを教えてください。

佐藤氏:居心地のいい空気感を意識してます。入店してからお帰りになるまで、お客様それぞれのカラーに合わせた技術、サービスを提供したいです。あとは、ご近所の方や異業種の方々との会話の中で得た知識や情報を、必要としているお客様に伝えることで、ちょっとした “情報の架け橋” になれたら嬉しいです。

バーバーなび:受ける技術はもちろんですが、最終この空間が居心地いいなと思えることが満足感にも繋がりますからね。

佐藤氏:そうですね。何より大切にしているのは、「ここに来てよかった」と感じていただくことです。施術の技術だけでなく、リラックスできる空間や会話を通してほっとできる時間を提供することを心がけていきたいです。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

佐藤氏:毎日頑張っていて、ちょっと疲れを感じている方に来てもらえたら嬉しいですね。何も考えずにふらっと気軽に寄れる、そんな場所になれたらいいなと思っています。

バーバーなび:来店されるお客様の世代層について教えてください。

佐藤氏:40代から80代のお客様が多いですね。若い世代、特に40代以下の方はインスタグラムを見て娘がやっているサロンに行かれる方が多いです。それが自然な流れで、世代に合わせてそれぞれのサロンの役割があるかなと思います。そう意識して作ったわけではないですが、結果的にそれぞれの世代に合った心地よい空間ができているのかもしれませんし、お客様に合ったサービスを提供できているのは、うちの強みになっている気がします。

バーバーなび:お客様のニーズに合わせて、佐藤さんと娘さんのサロンそれぞれで対応できることは確かに強みですね。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。

佐藤氏:理容って本当にいい仕事です。手に職が持てるし、お客様との会話を通じて、色々な社会の話を聞くことができるんです。私自身、今でもお客様からたくさん学ばせてもらい、人として成長できることを実感しています。この業界はやればやるほど技術も人間的な部分もどんどん磨かれていくので、少しでも興味があればぜひチャレンジしてみてほしいなと思います。

バーバーなび:人間的にも成長できるということはやりがいにも繋がりますからね。

佐藤氏:そうですね。私はホテルのバーバーでの経験がすごく影響がありました。ホテルには社長や会長、議員の方など、お偉いさんがたくさんいらっしゃるので、家業の理容店とは全く違う環境で最初は本当に驚きました。その中で接客を通じて人間性や所作を学び、言葉遣いや礼儀作法も身につけることができたと思います。

ホテルではお客様を迎える所作がとても大事で、例えば挨拶一つにしても10分前から準備をしてお迎えするのが当たり前でした。普通の理容店では考えられないような細かい配慮がホテルのバーバーでは日常的に行われていて、この経験を通じて仕事への向き合い方や礼儀の大切さを深く学びました。

技術面でも普通の理容店とは違う感覚があり、同じカットなのに何かが違うと感じたことから、その違いを理解しようとするうちに、師匠のカットに対する考え方や所作の大切さを学び、理容の仕事がもっと好きになりました。

バーバーなび:働く環境によって、学ぶことも大きく変わってくるのですね。

佐藤氏:本当にそうですね。それから、特に女性にも伝えたいことがあります。私は1歳半と3歳の子どもを抱えて離婚を経験しましたが、もし手に職がなかったら、生活のためにどんなに辛い思いをしていたか分かりません。でも理容の仕事を選んだおかげで子供たちを育てながら、自分の生活を支えられる力を持つことができました。手に職があることで、転職やキャリアアップが可能になり、女性でも十分に稼ぐことができるということを伝えたいですね。

バーバーなび:心強い素敵なメッセージをありがとうございました。

理容師のおすすめメニュー

SHOP INFORMATION

  • 店舗名:バーバーサトウ 花みずき
  • 住所:東京都杉並区桃井2-1-4 1F
  • 営業時間(平日):10:00~19:00 ※最終受付 18:30
  • 営業時間(土日祝):10:00~19:00 ※最終受付 18:30
  • 定休日:月曜日
  • 沿線:JR中央・総武線・東京メトロ丸の内線
  • 最寄駅:荻窪駅
Previous article

田中 和広

ヘアサロン サンレオ

New article

高橋 秀雄

ヘアーサロン ルモンド

理容師特集TOPへ戻る