Cut&Shave Fit 植村 勇太

今回は山手線の駒込駅周辺で髪技理容師に出会いたいと思い探していたところ、Cut&Shave Fitさんを見つけた。取材を申し込んだところオーナーの植村さんに快くご承諾をいただきお話を伺うことが出来た。早速植村氏の経歴とプロフィール、趣味などをご紹介していこう。植村氏は髪ファッション四季で10年の修業と巣鴨店店長を経験後、Cut&Shave Fitを開業し独立。ご実家も理容室を創業しているという理容業界にとても詳しい理容師歴17年目のベテランだ。


CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Zummy(バーバーなび)


Cut&Shave Fit

植村 勇太

出身地:駒込
出身校:東京理容専修学校
得意技術:メンズカット全般、スキンケアに効果のあるシェービング
得意スタイル:ショートスタイル、ツーブロック、ヘアスタイル全般
趣味:筋トレ、サバイバルゲーム、ダーツ

サロン紹介

店舗はJR駒込駅から徒歩2分、東京メトロ南北線駒込駅から徒歩1分の所にある。簡単に道案内をさせていただくと、JR駒込駅南口を出てすぐに、右の信号を渡ります。その後左手の六義園側の信号を渡り、そのまままっすぐ100mほど歩くと右手にお店が見えてくる。南北線駒込駅からは、2番出口を出てまっすぐ100mほど歩いたら右手に出てくるのですぐにわかるだろう。迷ったらお店に電話をしてみよう。

メンズカットスキンケアに特化したシェービングを得意としており、道具や洗顔器などは、女性も憧れるビューティーブランド「ReFa(リファ)」を愛用するというこだわりを持つ。まさに我々男性の求める清潔感を叶えてくれる理容室だ。髪型もイケている・ひげや眉毛が整っている・肌がキレイな男になれるなんて最高じゃないか。顔の産毛を処理しスキンケアをすると、肌のターンオーバーやアンチエイジング、メイクのりなどにも効果があるそう。 それでは早速、そこで出迎えてくださった植村氏の経歴や想いについてインタビューを進めていこう。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず植村さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

植村氏:はい、元々は警察官になろうと思ってたんです。だけど過ごしていく中で、なんとなく本当になりたいのかなという気持ちが強くなって、大学時代に色々迷ってしまったんですね。 自分は何が興味あるんだろうと考えると、実は髪を切ることとかではなくて、経営者になりたかった。商売というかそういうものをしたかったんですね。
その中で大学まで進んでなんとなく生きてきて、道がまだ見えてない中で、自分が仕事を立ち上げるとしたら何が1番有利なのか考えた時に、親の仕事である理容室っていうのが1番自分にとって有利だろうと思いました。 業界のことにも両親は精通してるし。大学4年間散々遊んだので、こればかりはちゃんとやらなきゃダメだと思って、その道に進ませていただいた感じですね。

バーバーなび:では高校卒業後大学で4年間過ごされて、その後に専門学校で学んで理容師になったのですね。

植村氏:そうですね、大学は卒業していないですが(笑)だから人より少し社会人のスタートが遅くなっているので、ちょっと気合いを入れないとまずいなという感じではありましたね。

バーバーなび:そういうきっかけがあったんですね。ありがとうございます。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちでしょうか?

植村氏:理容業界は施術単価が低くなりがちな仕事だなという風には思っていて。今の値上げ値上げという世の中の流れの中でもしっかりと自分たちが生活できるように、忙しくした分だけ稼ぎや利益が出るような業界にしていかないとダメだと思っています。やはりきちんと仕事が認められているような単価にしていかないとと思っていますね。

あとはやはりシェービングに関しての思いがすごく強くて。理容師はカットにフォーカスされがちですが、カットは美容師さんも同じようにできるじゃないですか。ただ、この日本で唯一理容師だけがお顔そりをしてお金をいただいても良いという仕事になっているので、そこを考えるとカットはもちろんだけれど、シェービングに関しても力を入れなければならないと思います。カットのおまけとか、カットのついでだと価値が出ないんですよね。なので、そのシェービングの価値を高めていきたいというところがすごく強いです。

バーバーなび:失礼ですが確かにカットにプラスでシェービングというイメージはあったりしますよね。

植村氏:そうですね。カットした後にシャンプーして、お顔そりしてという一連の床屋さんの流れを総合調髪と言うのですが、総合調髪にした場合これだけお安いですよというバリューセットになりますよね。そしてそれがシェービングなしの場合いくら割引となるんです。例えば総合調髪が6000円でシェービングなしの場合の割引価格が1000円だった場合、大体の人がシェービングの価値は1000円という感覚になるかと思います。

この感覚というのはお客様がそういう感覚を元から持っているというわけではなく、自分たち理容師がそう思っているせいで、セットにしてシェービングの価値を軽くしてしまっているっていうのが気付かないところであるような気がしていて。

セットにして料金を割り引くのは良いけれど、カットとシャンプーとシェービングの各メニューの総合的な価格から割り引くからいくら、あくまでシェービングはいくらですよという考え方の方が健康なんじゃないかなというところです。

バーバーなび:なるほど、そういった部分でシェービングの価値を高めていきたいところですね。ありがとうございます。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:続いてこだわりを教えてください!

植村氏:僕らって基本的にはお客様のお悩み事を解決するような仕事だと思っているんですよ。何もなければ理容室に来ないんですよね。なぜそのお客様が理容店に来るのかとなった時に、例えばこうなりたい、ああなりたい、今の状況が嫌だとか。うまく言葉にできないことをカウンセリングの中で1個ずつ拾っていって、そのお客様が望んでいるものをしっかりと形にしてあげる。今のこの状況がすごく気になっている、嫌だというのを解決するというのが僕らの仕事かなと思っているので、その辺がこだわりですね。

バーバーなび:お客様のうまく言葉にできないさまざまな思いをしっかり汲み取るというところですね。

植村氏:そうですね。もう1歩踏み込んで言うなら、お客様の希望をきちんと形にしてあげられることで、お客様に対してより良い提案ができる、お客様が思っていたものにプラスアルファしてあげられるような提案ができるようにするというところです。
カットの面ではもちろん、ここに来て1時間なり2時間なり座っている中で、来てよかったみたいな感じで思って帰っていただくことがやっぱり1番かなと思ってます。そのために何ができるかって言うと、1つ1つの技術、丁寧さだとかの価値を感じてもらうようなお店を作っていくという感じでやっています。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:ありがとうございます。次に、どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

植村氏:割と普通の床屋さんとは少し違うところが結構あったりするので、今通ってるヘアサロンとかになんかピンとこないなと思ったら1回来てみてもらいたいですね。
そういったピンと来なかったお客様が1度こちらに来ていたら、ちょっと面白い提案ができるかもしれないですし。
もちろん色々なサロンがあるので合う合わないがあるのですが、なるべく我々はお客様に寄り添った提案ができればいいなと思っておりますので。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:最後に、理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?

植村氏:多分思ってる以上に大変な仕事で大変な業界なんですけれども、やはりずっと考えながら仕事をするっていうことは続けてほしいかなと。忙しくても大変でも、自分で考えることをやめないでいると、きっといいことがあるんじゃないかなというところですね。

バーバーなび:植村さんの中で特にこれちょっと大変だったなとかっていうのはありますか?

植村氏:全部大変っちゃ大変ですけどね(笑)多分1番大変なのは、大変だと感じた時にそこで止まらないようにするのが大変だったような気がします。僕なんかは師匠から「お前は本当不器用だな」みたいな感じで言われておりまして。別に僕自身も器用だと思ってることはなくて、特に手先だったりとか。人よりも練習しないと人並みの結果は出せないというタイプなんですよ。 その分考えもしましたし、練習もしましたし、同じことをしていたら同じにしかならないので。だから大変だとは思ったことは多分全部大変だったんですけど、その大変だと思った時に、その大変を諦めないっていうのが1番大事だと思います。

バーバーなび:重みのある素敵なお言葉ありがとうございます!

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