
今回は下北沢エリアで髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、TAKESHI’S BARBERさんを見つけたので取材を申し込むと内山 和輝さんがインタビューを快諾してくださった。内山氏は理容師歴10年。「理容と音楽の歴史に名を残すような影響力を残したい」と語る、芯のある髪技理容師だ。
Profile
Kazuki Uchiyama (内山 和輝)
TAKESHI’S BARBER
理容師歴:10年
出身校:富山県理容美容専門学校
出身地:富山県
得意技術:カラー・カット
得意スタイル:シチサン・クロップ・バーバースタイル、スパイラルパーマ、ツイストパーマ、スペインカール
こだわり:カットラインに意味を持たせること
趣味:DJ・ラップ・音楽活動・登山
TAKESHI’S BARBER について

サロンは、下北沢駅東口を出て東北沢駅方面へと続く小田急線跡地に誕生した商業施設「reload」内へと移転しリニューアルオープンしており、茶沢通り沿いの交番近くにある青いネオン看板が目印だ。

TAKESHI’S BARBERは、WOLFMAN BARBERの姉妹店として誕生した、お洒落な内装とキレのある施術が魅力のプライベート感ある理容室。20時まで営業しているため仕事帰りにも立ち寄りやすいのが嬉しいところだ。
お店の簡単な紹介が済んだところで早速、内山氏のインタビューを進めていこう。

TAKESHI’S BARBER 内山 和輝氏
理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは内山さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
内山氏:よろしくお願いします。地元の富山に住んでいた頃から、理容室に通っていました。幼少期から、家族や周囲の影響もあり、自然と理容室を選ぶような環境で育ちました。中学生に進学するタイミングで、通っていた床屋の息子が僕と同じ進学先に進み、同級生になり仲良くなりました。そのことがきっかけでワックスやセットの仕方などを教えてもらうようになり、髪を扱う面白さに気づきました。その後、工業高校に進学し、卒業後の進路について迷っていた時期には、勉強が得意ではなかったこともあり、大学進学は自分には合わないと感じていました。そこで就職を考え始めたのですが、担任の先生から「好きなことをやった方がいい」と助言を受け、自分にとって本当にやりたいことは何かを改めて考えるようになりました。ただ、学生時代は部活動に打ち込んでいたので、自分の「好きなこと」が何なのかはっきりとわかりませんでした。強いて挙げるとすれば、髪を扱うことに興味があり、通っていた床屋で見た理容の仕事がかっこよく映っていたことが、理容師を目指すきっかけとなりました。
バーバーなび:理容室に通われていたご経験や、そこで出会ったご友人の影響も理容師を志すきっかけになったのですね。
内山氏:そうですね。仲の良かった友人とは高校では別々になりましたが、理容師を目指して進学した専門学校で再び同じ道を歩むことになり、一緒にこの業界を目指すことができました。

理容業界への思い
バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか?
内山氏:現在、業界全体としては成り手不足が課題だと感じています。バーバーブームによって一部で人気が高まった面もあるかと思いますが、理美容業界全体で見ると、美容師は人手が溢れている一方で、理容室はサロンの高齢化も進み、店舗数自体が減少傾向にあります。この状況を改善していかなければ、たとえ次のブームが起こったとしても、理容業界を志す人が増えなければ意味がないと感じています。
バーバーなび:今後、取り組んでいきたいことはありますか?
内山氏:業界内だけで盛り上がるコンテストやクローズドなイベントだけでなく、外部に向けた発信にも力を入れていきたいと考えています。たとえば、「バーバー」の名を冠したイベントを自ら主催するような取り組みや、自身が独立した際には、そういった要素を取り入れたサロンを開業したいという思いがあります。ゆくゆくは、音楽史や理容の歴史にも名を残せるような影響力のある活動をしていけたらと考えています。
バーバーなび:理容には音楽への影響力も大きいと感じますので、そうした分野との連携も視野に入れておられるのですね。

髪技理容師としてのこだわり
バーバーなび:それではこだわりを教えてください。
内山氏:お客様のご要望をそのまま再現するのではなく、「この方の場合はこうした方がセットしやすいのではないか」といった視点を大切にしています。毛量の調整ひとつをとっても、「ここを減らすことで、次回来店時にどのような状態になっているだろう」「中途半端な仕上がりにはならないだろうか」といったことをイメージしながら施術することで、一度限りのカットではなく、継続して通っていただけるようになると考えているからです。ただ何となくカットするのではなく、カットに意味を持たせることを意識し、すべてのお客様に対して意味のある施術を提供したいですし、その内容をしっかりとご説明できるような存在でありたいと考えています。
バーバーなび:お客様にとって「また来たい」と思ってもらえるようなカットを心がけていらっしゃるのですね。
内山氏:はい。髪質や頭の形は一人ひとり異なるため、そうした点も丁寧に考慮しながら、お客様がご自宅でスタイリングされる際に「扱いやすい」「仕上がりが良い」と改めて感じていただけるようなカットを目指しています。また、お客様がお越しくださっているからこそ、私たちはこの仕事で生活ができているという感謝の気持ちは常に持っています。ただし、「お客様は神様」というような一方通行な関係性というよりも、もう少しフラットで、親しみのある関係を築いていきたいと考えています。そうした関係性があるからこそ、イベントにも足を運んでいただけたり、理容業界の枠を超えたつながりが生まれたりと、日々の感謝を形にして返す機会が生まれるのではないかと思っています。
内山氏:お客様との関係を、良い意味で対等なものとして大切にされているのですね。

お客様へのメッセージ
バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?
内山氏:普段からバーバーをご利用されている方はもちろん、これまでバーバーに行かれたことのない方にも、ぜひ一度足を運んでいただきたいと思っています。特に、バーバーならではの心地よい顔剃りや、繊細な技術で仕上げるメンズカットは、一度お試しいただきたいポイントです。
バーバーなび:現在、ご来店されているお客様の年齢層について教えてください。
内山氏:20代から40代のお客様が多く、なかでも20代後半の方が中心です。店舗は下北沢に位置し、東北沢にも近いことから、周辺の住宅街にお住まいの幅広い世代の地域の方々にもご利用いただいており、とてもありがたく感じています。

未来の理容師に向けたメッセージ
バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。
内山氏:理容は、決して楽な仕事ではありません。ただ、それでも「好き」という気持ちを原動力にして目指したのであれば、日々好きなことに向き合いながら働けるという点で、とても幸せな職業だと思います。実際、私自身が毎日楽しいと感じながら続けられているのは、この仕事を選んだからこそです。もし人生において、少しでも「幸せだ」と感じられる選択肢の一つとして理容という道があるのであれば、それはとても素晴らしいことだと思います。
バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

最後に
バーバーなび:本日はお忙しい中取材のご協力いただきありがとうございました。最後に内山さんおすすめのメニューを紹介してもらえますか?
内山氏:はい。こちらこそありがとうございました。おすすめのメニューをご紹介します。
髪技理容師おすすめメニューHAIR CUT&SHAVE ¥7700

写真提供:TAKESHI’S BARBER
髪技理容師おすすめメニューHAIR CUT ¥6600

写真提供:TAKESHI’S BARBER
髪技理容師おすすめメニューLUXURY CUT ¥14300

写真提供:TAKESHI’S BARBER
店舗基本情報
店舗名 | TAKESHI’S BARBER |
住所 | 東京都世田谷区北沢3-19-20 Reload1-4 |
営業時間・定休日 | 平 日:10:00 – 20:00 土日祝:10:00 – 20:00 定休日:月曜日 |
最寄駅沿線 | 京王電鉄井の頭線・小田急電鉄小田原線 |
最寄駅 | 下北沢駅・東北沢駅 |
電話番号 | 03-6804-7101 |
ホームページ | https://takeshisbarber.com/ |
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