髪技理容師を探せ Vol.13 -INASE PARLOR BARBER SHOP 釜田 航也

今回は南阿佐ヶ谷周辺で見つけたINASE PARLOR BARBER SHOPをご紹介させていただく。釜田氏は理容師歴9年、心地よく耳に入るような落ち着いた柔らかな声が特徴的で、お客様がいらっしゃった時の「よろしくお願いいたします」、退店する時の「ありがとうございました」の瞬間をとても大事にしている素敵な理容師だ。

Profile

Koya Kamata (釜田 航也)

INASE PARLOR BARBER SHOP

出身地:山形県 米沢市
出身校:窪田理容美容専門学校
得意技術:アイロンパーマ、ショートスタイルなどの基礎技術
得意スタイル:フェード、針金パーマ、ドレッド、カラー
趣味:DIY


INASE PARLOR BARBER SHOPについて

INASE PARLOR BARBER SHOPはなんと南阿佐ヶ谷駅から徒歩30秒。南阿佐ヶ谷駅で降りて地上に出た後、吉野家とポニークリーニングの間の路地を曲がり20メートル進むと到着するという駅近の好立地。アクセスが良い上、夜9時まで営業しているので、仕事が終わった後にしか時間がない人や、疲れていてあまり歩きたくない人にも嬉しいお店なのだ。

見た目とはギャップがあるこのお店。店内には落ち着く空気が流れており、施術中も癒されながら過ごすことが出来る。そして注目すべきはお店の内装である。実はこの内装はDIY好きの釜田氏が基本のデザインをおこし、大工の先輩に作ってもらったオリジナル空間なのだ。タイルとタイルの間の幅から木材の材質まで全部考えて作ったそう。お店を訪れた際にはぜひ手作りのあたたかさも感じてみてもらいたい。

それではアクセスと店内の雰囲気をお伝え出来たところで、今回インタビューに応じて下さる釜田氏のご紹介に移っていこう。

INASE PARLOR BARBER SHOP 釜田 航也氏

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まず釜田さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。

釜田氏:元々中学ぐらいからヘアスタイルとか興味あって。友達の髪とかを中学校ぐらいから切っていて休みの日に切らせてもらっいて(笑)
美容師になろうって思ってたんですけど、ただもうその時から男性のヘアスタイルしかやりたくない、やらなくていいって思っていて。専門に入る前学校見学行った時にその話をしたら、「床屋さんの方がカミソリも使えて顔も剃れるし、基本的にメンズしかやらないしプラスアルファでできることが増えていいんじゃないの」という風に言われたんです。それで理容師を知ったというか。だから18歳ぐらいの時です。元々髪の毛切る仕事に就きたいと思ってたんですけど床屋にしようと思ったのはその時です。

また、1つ上の先輩に、米軍基地の中のバーバーショップにいる先輩がいて、その人にバーバーのカルチャーを教えてもらって。バリカンの改造とか。バーバーの根掘りした1番深いところってこういうのがあるんだと思いました。あとタトゥーとかのカルチャーも中高から本当に好きで、雑誌とか見たりしてて、バーバーのカルチャーとタトゥーのカルチャーは、1950年代のアメリカでは一緒のフロアでやっていたそうで、これやりたいと思ったんですよね。

バーバーなび:そうなんですね。素敵なきっかけのお話をありがとうございます。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してはどのような思いや考えをお持ちですか?

釜田氏:バーバーカルチャーが流行してフェードとかが根付いて、理容室に戻ってきていただけるお客様がここ5年ぐらいですごく増えたと思うんですけど、それと同時に若い子が目指すきっかけというか、知っていただけるきっかけになったと思います。ただ、師匠であるバルバ・トウキョウの社長に、床屋はフェードだけではなくて、フェードは1つのツールで基礎の部分がすごく大事だからとよく教えてもらったんですけど、今1人になってもすごくその通りだと思っていて。床屋業界・美容業界は華やかに見えるんですけど、そういう基礎の技術をしっかり学んでいい理容師さんが増えればいいなと思っています。

バーバーなび:なるほど、バルバ・トウキョウさんのところで学ばれたんですね。

釜田氏:そうですね、やはりすごく売れる理由というのはお店にあると思っていて、流行りだけで乗ったお店は続かないと。色々な業界でそうだと思うんですけど、全ては基礎というところがすごく自分の真ん中にあります。基盤になってるんで。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:ありがとうございます。それでは次にこだわりを教えてください。

釜田氏:理容師はライフスタイルに寄り添える仕事というか。1週間に1回来ていただいてるお客様とかもいますけど、決まった曜日で大体いつも同じ時間で、そのライフスタイルに入れてもらえる職業って少ないと思うので、その寄り添える時間を大事にしたいと思っています。毎日お店にお客様がいらっしゃって、退店するまでの「よろしくお願いいたします」と、「ありがとうございました」に関しては、日々お客様と接する部分で、そこの瞬間っていうのをすごい大事にしてます。やはり最初と最後のその部分でお店の印象も変わってくると思いますし、そこはスタッフにもしっかり伝えてます。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか?

釜田氏:2歳ぐらいの小さい子から、80歳くらいの方までいらっしゃるので、どういう人に来てもらいたい、どういう層に来てもらいたいとはあまり思っていないですね。逆に誰でもが来れるお店にしたいなと最初にこの店を作った時から思っています。

ただ、このような見た目と内装なので来たときに怖いと思う人が結構いらっしゃると思うのですが、そこはお客様が選ぶ部分だと思うんですけど、来ていただけたら年齢層問わずに施術できるようにしたいなと思っています。

バーバーなび:2歳ぐらいのお子様から80歳くらいの方まで幅広いお客様がご来店されるんですね。

釜田氏:そうですね。30~40代が1番多くはなっているのですが、蓋を開くと結構年齢層幅広いかなと思います。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージもお願いできますか?

釜田氏:はい。アシスタント時代は決して給料高くはないですし、やはり華やかに見えてそうじゃない仕事です。ずっと好きでいないと続けられない仕事だと思ってるので、ずっと好きなうちは、理容の時間を使ってほしいなとすごく思います。
例えば今snsがすごく普及した時代で、こんなスタイルがあるんだと気づくのも1つですし、携帯いじってる時間も勉強になります。僕も今でも歩いてる人の髪型見ちゃったりするのですが、それは根っこに理容が好きな部分があるから、そういう目線になると思うんです。マジで好きじゃないと続けれないと思うので、頑張る頑張らないの云々じゃないというか。でも目指すならやはりかっこいい部分があるので、頑張ってほしいなという一言に尽きます。好きを作るのって難しいじゃないですか。無理やり好きって本当にしんどくて、裏が見えた時に好きじゃなければ続けれないと思うので。

バーバーなび:素敵なお言葉ありがとうございます。

釜田氏:いえいえ、本当に酷かもしれないですけど、本当それに尽きると思います。今日もアシスタントの子が8時半ぐらいには来て朝練してました。うちは時代に合わせて夜練は強制してないですけどほとんど毎日やってて。練習をし始めたら、これはどうやってやるのですかとか聞いたりとか。根っこに好きな部分があるからできることだと思います。

最後に

バーバーなび:本日はお忙しいところお時間を頂きありがとうございました。最後に釜田さんからおすすめのメニューを紹介していただいてもよろしいでしょうか?

釜田氏:ありがとうございました。こちらになります。

髪技理容師おすすめメニューpremium course    7000円(税込)

モデル写真提供:INASE PARLOR BARBER SHOP

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モデル写真提供:INASE PARLOR BARBER SHOP

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モデル写真提供:INASE PARLOR BARBER SHOP

店舗基本情報

店舗名INASE PARLOR BARBER SHOP
住所東京都杉並区成田東5丁目40−12 ロゼア南阿佐ヶ谷
電話番号03-6680-8671
営業時間月~金10:00~21:00
土日祝10:00~20:00
定休日年末年始のみ 

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