K-Comfy 岡村 桂子

今回は立川エリアでシェービングサロンを探す中、K-Confyさんに取材を申し込んだところ、岡村 桂子さんに話を伺うことができた。理容師歴は37年におよび、現在はご主人の実家である理容室を受け継ぎ、日々サロンワークに励まれている。女性ならではのきめ細やかな接客と技術を活かし、レディースシェービングの魅力を丁寧に伝えてこられた岡村氏。その確かな知識と経験に裏打ちされた施術は多くの女性たちの支持を集めており、「髪技理容師」として高い評価を得ている。

CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)

K-Comfy

岡村 桂子

理容師歴:37年
出身校:中央理容美容専門学校
出身地:東京都
得意技術:シェービング・フェイシャル
得意スタイル:メンズのショートスタイル
こだわり:学び続けること
趣味:もの作り

サロン紹介

まずはサロンへの道順を案内しよう。JR南武線・西国立駅の改札を出たら右へ進み、踏切を渡って直進。一つ目の信号を渡り、そのまま進むと左手にローソンが見えてくる。そこを左折し、さらに進むと右手にドミノピザが現れる。その斜め向かい、郵便ポストが目印の建物が「K-Comfy」だ。駅から徒歩約6分の道のりだ。

K-Comfyは、素肌美を追求したい大人の女性に向けた癒しの理容エステサロンだ。お顔そりやフェイシャルは女性理容師がマンツーマンで担当し、一人ひとりに丁寧な施術を行うのが特長。施術中は仕切り付きの空間で、周囲を気にせずリラックスできる。肌にも心にも寄り添う、穏やかな時間を提供してくれるサロンだ。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いします。まず、岡村さんが理容師を目指すようになったきっかけを教えてください。

岡村氏:よろしくお願いします。母と兄が理容師だったこともあり、小さい頃から理容の世界はとても身近なものでした。母からは「女性が一人で生きていくには手に職があると強いよ」と勧められたこともあり、高校卒業後は理容の専門学校に進むことを決めました。実家のサロンを手伝う機会はあったものの、そのときはまだ自分が理容師として働く実感はなく、自然な流れの中で少しずつ理容という仕事に触れていったという感覚でした。そんな中で主人と出会い、サロンをともに運営する立場になることを意識し始めたとき、自分自身でも表現できることがあるかもしれないと思うようになり、理容の仕事に魅力を感じ始めました。

バーバーなび:八王子のご実家で働かれていたとのことですが、現在はご主人のご実家であるこのサロンを引き継がれたのでしょうか。

岡村氏:はい。今は主人が理容師を引退し、私が義父から店主としての役割を引き継ぎました。それを機に、以前の理容室としての営業形態はいったん終了し、新たなサロンとしてスタートを切りました。男性向けだった内装や備品をそのまま残すのではなく、レディースシェービングにも特化した空間として整えたかったので、店内のデザインも一新しています。来てくださるお客様にとって、清潔感がありリラックスできる空間にしたいという思いを込めて、細部まで丁寧に作り直しました。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対して、どのようなお考えをお持ちですか。

岡村氏:今、30〜40代の女性を中心に、美容室ではできないシェービングを求めて来店される方が増えています。美容室の雰囲気に少し緊張してしまうような方にとっても、理容室の落ち着いた空間は心地よいと感じていただけるようです。理容といえば男性のバーバースタイルが注目されることが多いですが、レディースシェービングにも同じくらいの魅力があると思っています。技術やサービスの発信を通じて、若い世代にも理容の魅力をもっと知ってもらえたら嬉しいですね。また、後継者について考えることもあります。このサロンも、もしかすると私の代で終わってしまうかもしれません。ただ、理容という仕事はAIがどれだけ進化しても決して代替されない、手の技術に支えられた専門職です。理容科の生徒数が減少しているという現実はありますが、その分だけ、理容師という職業の価値をより高めていくチャンスでもあると捉えています。理容のやりがいや魅力を、もっと多くの方に感じていただけるよう、今後もできることを一つずつ続けていきたいと思っています。

バーバーなび:今後、力を入れていきたいことはありますか。

岡村氏:情報発信が得意な方ではありませんが、最近では若い理容師の方々がYouTubeなどを通じて、サロンの魅力をとても上手に伝えているのを見て、すごいなと感じています。私は動画を編集したり、SNSを活用したりすることは難しいのですが、それでもご来店いただいたお客様には、直接丁寧に魅力をお伝えすることを大切にしています。「この近くに顔そりをしてくれるところがあるって知らなかった」とおっしゃっていただくことも多く、そうやって気づいて来ていただけるのはとても嬉しいです。遠くまで足を運ぶのではなく、身近な場所でリラックスして施術を受けられる環境があることを、もっと多くの方に知っていただけたらと思っていますし、口コミやお客様同士の紹介を通じて、少しずつでも魅力が広がっていけばと願っています。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それでは、施術に対するこだわりについて教えてください。

岡村氏:サロンでの仕上がりだけでなく、ご自宅に帰ってからも再現しやすいスタイルを提供したいという思いがあります。そのため施術中も「こう乾かすと整えやすくなりますよ」など、スタイリングのポイントをお伝えするようにしています。また、シェービングに対して不安や緊張を感じる方もいらっしゃると思うので、最初のカウンセリングでは丁寧に説明し、安心して施術を受けていただけるよう努めています。当サロンは私ひとりで運営していますので、他のお客様の目を気にせずリラックスして過ごしていただけるのも特徴のひとつです。使用するタオルや商材も、男性用とは完全に分けて管理しています。そういった細やかな配慮が、女性のお客様に安心してご来店いただける理由の一つになればと思っています。

バーバーなび:細かな配慮がお客様への満足度にもきっとつながっているのですね。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にご来店いただきたいとお考えですか?

岡村氏:技術と接客の両面で常にベストを尽くしたいと思っています。そのため、ご意見をいただけるお客様はとてもありがたい存在です。もし気になることがあれば、それをきちんと伝えてくださる方には真摯に対応したいですし、「また来ますね」と言っていただけることが自信にもつながっています。実際に翌月のご予約をいただいたりすると、喜んでいただけたんだと実感できて、とても嬉しいです。だからこそ、通いたくなる場所として当サロンを選んでいただけるようなお客様に来ていただけたらと思っています。

バーバーなび:お客様の声を真摯に受け止めていらっしゃるのですね。

岡村氏:はい。中には、何もおっしゃらずに離れてしまうお客様もいらっしゃいますので、率直なご意見をいただけることは気づけなかった点を教えていただける貴重な機会ですし、そうした声を今後のサービスに活かしていきたいと思っています。お客様の大切な時間をお預かりしているという意識を常に持つようにしているので、施術後に「来てよかった」と笑顔でお帰りいただけたときが、やはり一番嬉しい瞬間です。日常の中でふと力を抜けるような、また来たいと思えるほっとできる場所として、このサロンが少しでも支えになれたらと思っています。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:最後に、これから理容師を目指す若い方々へメッセージをお願いします。

岡村氏:理容業界は決して楽な世界ではありませんが、やりがいや楽しさを見つけながら続けていける仕事だと思います。理容師は、ご家族が理容師という方が多い印象で、実家を継ぐという流れで目指す人も少なくありません。でもそれは立派なきっかけですし、既に理容に触れる環境があるというのは大きな強みでもあると思います。私自身もそうでしたが、自分のやり方や想いを重ねながら歩んでいけるのがこの仕事の良さですので、人に喜んでもらうことにやりがいを感じる方には、ぜひこの道を目指してほしいです。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

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SHOP INFORMATION

  • 店舗名:K-Comfy
  • 住所:東京都立川市羽衣町3ー18ー19
  • 営業時間(平日):火~日曜日 9:00~19:00(最終受付は18:30)
  • 定休日:月曜日、第1・3火曜日
  • 沿線:JR南武線
  • 最寄駅:西国立駅
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