hair make WIN’S 根岸 徳之

今回は、以前バーバーなびにてご紹介したGrooming Salon SKY 小岩南口店の米倉啓司さん清水ひろみさんよりご縁をいただき、hair make WIN’Sの根岸徳之さんを取材させていただいた。根岸氏は、「理容」「美容」といった枠にとらわれることなく、お客様一人ひとりに寄り添いながら、自身の技術の引き出しを活かし、最適なスタイルを提供されている理容師である。

CREDIT : Photo/Yuki 文/Yuki 編集/Manami(バーバーなび)


hair make WIN'S

根岸 徳之

理容師歴:19年
出身校:国際理容美容専門学校
出身地:埼玉県
得意技術:パーマ・フェード
得意スタイル:メンズスタイル
こだわり:悩みに応じた最適な提案を引き出しから選び提供すること。
趣味:旅行・子供と遊ぶこと・サウナ・散歩

サロン紹介

まずはサロンへの道順を案内しよう。東武アーバンパークライン(旧野田線)・東岩槻駅の南口を出たら踏切側へ向かい、そのまま直進。ネッツトヨタと紳士服コナカの間の道を抜け、約850m進む。右手にサインポールが見えてくれば、その先が「hair make WIN’S」だ。駅から徒歩およそ12分とやや距離があるため、バス利用も検討をおすすめしたい。駅前バス停「南平野北」から乗車し、2分後に到着。下車後徒歩2~3分でサロンに到着するだろう。

アットホームな店内には、吹き抜けのある開放的な空間が広がっている。「そろそろ1,000円カットは卒業したい」と感じている学生や、年齢とともに美容室がなんとなく行きづらくなってきた人にも、ちょうどいいサロンだろう。

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは。本日はよろしくお願いします。まず、根岸さんが理容師を目指されたきっかけを教えてください。

根岸さん:よろしくお願いします。100年ほど続く床屋に生まれたことで、「いずれ自分も床屋を継ぐのかな」と物心ついた頃から思っていました。なので、進路を考えるときにはまず理容の専門学校に行こうと思いました。体験入学に参加したとき、純粋に髪を切ることが楽しいと感じ、接客をしたわけではないですが、技術の楽しさに魅力を感じました。

バーバーなび:ご実家の影響から体験入学をしてみて魅力を感じたのですね。

根岸さん:そうですね。体験入学では、最初にウィッグを平行にカットするということをやらせてもらったのですが、うまくできたようで最後に先生が「この人はよくできました」と取り上げてくれたんです。小さなことかもしれませんが、それが単純にうれしくて、「楽しいな」って思えましたね。

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体について、どのような思いや考えをお持ちですか?

根岸さん:人を支えて、人に頼られる仕事だと思っています。だからこそ、社会的にももう少し評価されてよい業界だと思いますし、人手不足という課題もあると思います。最近は個性を重視する時代になってきて、ヘアスタイルを通して自分らしさを表現したいというお客様も増えてきています。そうした背景もあって、この業界の需要はこれからも高まっていくのではないかと思います。

バーバーなび:今後、取り組んでいきたいことはありますか?

根岸さん:理容室と美容室の違いを意識して来店されている方って、実はあまり多くないと思っています。うちに来られる方も、「理容室だから来た」というより、「美容室だと思っていた」という方もいるくらいですので、理容か美容かという区別にこだわるのではなく、メンズに特化したサロンづくりをしていきたいと考えています。理容っぽい美容スタイル、美容っぽい理容スタイルがあっても良いと思っています。必要とされるスタイルを、理美容関係なく提供していけたらと思っています。

バーバーなび:技術をどう活かすか、という点ですね。

根岸さん:そうですね。お客様も気分によってやりたいスタイルが変わることがありますし、長く関係を築いていきたいからこそ、「スタイルを変えたい」と思ったときに、安心して任せてもらえるサロンでありたいと思います。

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それでは、お店としてのこだわりを教えてください。

根岸さん:店舗の設計は父が携わっていて、特にこだわったのが吹き抜け構造です。自然光が差し込む開放感のある空間を意識しており、実際に働いていてもとても心地よく感じます。また、空気の流れが良いため、パーマ液などの薬剤の匂いがこもりにくいという点も、大きなメリットのひとつです。「床屋の匂いがしないですね」とお客様から言われたことで、あらためてその効果に気づかされました。

バーバーなび:確かに、とても開放感のある素敵な空間ですね。

根岸さん:ありがとうございます。技術面でいえば、お客様は何かしら悩みを抱えて来店されることが多いと思うので、自分の引き出しの中から少しでもその悩みを解消できる技術を提供したいと考えています。それが満足度にもつながるはずですし、うちは息子がサロン内に出てくることもあるアットホームな空間ですが、だからといって技術を妥協することはありません。紹介で来てくださるお客様も多いので、その方々の信頼にも応えたいと思っています。信頼があるからこそ、聞いた話を他のお客様に話すようなことは絶対にしないよう心がけています。「ここで話したことが他の人に知られてしまった」と思われたら、居心地が悪くなってしまいますからね。

バーバーなび:とても素敵なこだわりですね。コンテストにも出場されて、受賞歴があると拝見しました。現在もご出場されているのですか?

根岸さん:現在は引退してしまいましたが、以前の受賞歴を見て期待して来店してくださる方もいらっしゃると思うので、そうした期待に応えたい気持ちもあります。ただ、それ以上に大事にしているのは「人と人」としての人間性です。期待に応えることはもちろん、技術だけでなく人間性の部分にも重きを置いて、お一人おひとりとの関係を大切にしています。

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にご来店いただきたいとお考えですか?

根岸さん:アットホームな雰囲気を受け入れてくれる方に来ていただけたら嬉しいですね。かしこまらず、気軽に足を運べるサロンでありたいです。引っ越しされた後も遠方から通ってくださる方もいて、本当にありがたく思っています。時には自宅の料理の匂いがサロン内に流れてしまって、「今日は魚ですか?」なんてお客様に言われることもあります(笑)。そんな、ちょっと応援したくなるようなサロンでいられたらと思っています。

バーバーなび:アットホームだからこそ、気軽に長く通いたいと思えるサロンなのですね。

根岸さん:そうですね。ピシッと決まったかっこいい理容室も憧れますが、うちは肩肘張らずに来ていただけるサロンです。地域の方々に寄り添えるような存在でありたいです。

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けて、メッセージをお願いします。

根岸さん:当店には幅広い年代のお客様が来店されますが、中には進路に迷っている学生さんや、理容の道を目指そうとしている方もいらっしゃいます。そうした若い方には、「目標に向かって一歩踏み出そうとする気持ちは、それだけで立派なこと」と伝えるようにしています。理容業界には、尊敬できる先輩方がたくさんいます。最初のうちは、練習や指導を大変に感じることもあるかもしれませんが、それはすべて、成長を願ってのことです。目の前の課題に一つひとつ丁寧に向き合っていけば、きっと自分の力になるはずです。理容師を目指す皆さんには、自信を持って前に進んでほしいと思っています。

バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

理容師のおすすめメニュー

SHOP INFORMATION

Previous article 前の記事

Keiji Yonekura(米倉 啓司)

Grooming Salon SKY 本店

New article 次の記事

Kouzo Makiyama(牧山 耕三)

ヘアータウンアポロ

THE STYLIST INTERVIEW|理容師特集へ戻る